SOUL FOOD, SOUL LIFE

【ほぼ毎日“R&B/SOUL”のCD全曲レビュー】Aretha Franklin の来日祈願と、YO-SUKE の日常備忘録も

Bill Withers / Making Music (1975)

51Kts6alzrLビル・ウィザーズ、最初の3枚はSussexからリリースサれてましたが、本作よりColumbia にレーベル変更し、1年振り・4作目のリリース、R&B7位・POP81位を記録。現在79才、今だ現役、来日しないかなぁと思いつつ、名盤に深ける夜。Ray Parker, Jr. を始め、錚々たるミュージシャンが参加。ジャケのニンマリも嬉しくなる。CDもリイシュー継続での名盤。

1. I Wish You Well
2ndシングル、R&B54位を記録。けだるいヴォーカル、低域に薄く広がるコーラスはゴスペルぽさが。サビの連呼、声の存在感、結構インパクトをもたらすオープニング


2. The Best You Can
ニューミュージック、当時のソウルの変化がほのぼの臭う、美しさやら変遷を。彼のヴォーカルの直線が音に栄養、女性コーラスも幸せを運んでくれるよう
3. Make Love To Your Mind
1stシングル、R&B10位・POP76位を記録。ブラックシネマのようにホーン多めに、ちょいシンセ入ったり、洗練された真髄がたまらない魅力。女性コーラス、ワウワウなギターとの掛け合いだったり、聞けば聞くほどハマるセンス


4. I Love You Damn
1stシングルB面。中毒性のある掴みが難しいような、なんとも切ないシリアスなサウンド。前を行くのに、運びが弱いように展開も地味というか。こじんまり2分半、異色
5. She's Lonely
2ndシングルB面。連呼しつつ、なんだか秋めいた冷たさは印象的。アルバムの流れが秀逸、part.2みたいに延々じりじり、強調する毒々しい表現、世界
6. Sometimes A Song
音はだいぶ変わって、ソウルファンク、結構ゴリゴリ男気たっぷりに、1970年代前半のクールさが減って、より怒涛の時代に迷い込むようで聴き応え
7. Paint Your Pretty Picture
しっぽり刻まれつつ、なんかホッコリする温かいサウンド、声も優しさに包まれて、前曲と異なる調和が取れたバラード
8. Family Table
3rdシングルB面。ディスコなんかには感化されてないと思うけど、ノリ良いご機嫌ダンス寄り。ストリングスで美しさは極み、溢れる音に、とにかく癒やし度が半端なし
9. Don't You Want To Stay
演歌みたいな沈み、歪みがあるんだけど、音をたどると、かなり先駆的な要素が多いなぁと。ただアルバムに遜色ない色味で勝負されてるなぁと
10. Hello Like Before
3rdシングル。どこか、昼下がりの心地よさを演出するというか、なんかアルバムの濃淡を忘れさせてくれるようなアッケラカンと放たれるポップに平和なアコースティック


10曲・43分、今までのビルと傾向は異なれ、今で言うネオソウルに影響を起こしてそうな、とにかく10曲でここまで濃密に人間味を示したのは凄いなぁと。気持ち良いサウンド、そしてビルのヴォーカルよりも、時代が変わって色んな音をまぜこぜに提唱してきた感があります。笑顔の裏に、相当秘められたクリエイティヴを突破してきたなぁと。

<過去レビュー>
1971年 Live At Carnegie Hall
1974年 Justments

Making Music
Bill Withers
Reel Music
2010-12-07

Deborah Cox / I Will Always Love You (EP) (2017)

51gnQv1wl+L__SX425_デボラ・コックス、The Promise から実に9年のブランクを経て放つはEPですが、2012年に急逝したWhitney Houston を描いたアメリカのTVドラマのホイットニー役(歌のみ)に抜擢されたことによる、全曲ホイットニーカヴァー集。実際、デボラ自体、第2のホイットニーとClive Davis により銘打たれ、同レーベルArista よりデビュー。ホイットニーには及ばずとも、1st, 2nd 共に順調にヒットを重ね、2000年 ホイットニーのベストでは新録デュエットとして超話題になった"Same Script, Different Cast" をリリース。さらに翌2001年、Michael Jackson 30th Anniversary に出演したホイットニーが3日後の最終公演(2日目)に激ヤセすぎで報道から逃げるように、なんとデボラに出演をバトンタッチするなんてことも!その後は、あまり接点は聞かれなかったけど、今回のカヴァー集、選曲も含めて、なんかジンワリ来ます。

1. I'm Every Woman
年齢的にも当時のホイットニーと異なる40代突入、抑えめに円やかに音も声も奏でつつ、デボラのゆったりドッシリした全体感に包まれます。デジタルだけど、節々ホイットニーっぽい艶みたいなのも感じれて旨み。最後のチャカ・カーンの下りまで、ソックリさんというよりは、完全に歌いっぷりを似せて、終わり方だけブチッと、余裕の笑み


2. I Have Nothing
この並びもなかなか、壮大なスタートを想起。ファルセット風歌唱混ぜながら、2番からはアドリブでデボラならではの歌唱。でもキチンとトリビュート感あるし、音のドスコイぶりに負けじ戦っている印象、音階上がれど勇ましさアップ
3. All The Man I Need
憂いのバラード、前2曲と比べるとデボラならではの歌唱になってるなぁと。オリジナルが凄い難いことの現れ、透き通るヴォーカルまでほんと繊細に美しく
4. I Wanna Dance With Somebody
これだけ浮ついた感じ、キラキラ若汁とは対象に、ベテランならではの度量で歌い込んでる感じかな。うまく音と同化しながら、古さを払拭
5. Run To You
ホイットニーに乗り移ったような、放たれるファルセットも素晴らしく安定感。見事に新たな楽曲として息づいているなぁと
6. The Greatest Love Of All
唯一オリジナルと異なるアコースティック調、なんかホンワカしつつ、最後の見せ場なんかもゆったり。敢えて勝負しないのか、無難を選択したか。しっかり声は轟くけど圧の問題もありそう

7. Jesus Loves Me
ボディガードではアカペラだったけど、しっとり音付きバラード。アルバムの流れ的には文句なしにフィット、浮つき無し。面白いアレンジだし、次曲の惹き立てにも貢献
8. I Will Always Love You
アカペラからスタート、緊張感。見せ場のサビも流石、ホイットニー全盛期の艶とは異なり、今のデボラの全身全霊を捧げるトータル的に素晴らしい陶酔できる仕上り


8曲・36分、単のカヴァーというよりも、それはそれは伝説の歌手ホイットニーをカヴァーする希少な作品として注目されるわけで、デボラも周りの制作陣の気迫が伝わりました。きちんとCDがリリースされる当り、単に流される位置づけで用意したわけじゃなさそうだし、嬉しい作品化。デボラは昨年完全新作アルバム出す予定が流れてるのかな、シングル・リミックスはこれまでも継続多数出してるけど、注目していきたいところ。

<過去レビュー>
Whitney Houston & Deborah Cox
2000年 Same Script, Different Cast (Remixes) with Deborah Cox

Deborah Cox
1995年 Sentimental
1998年 One Wish
1999年 It's Not Over (Remixes)
2000年 Same Script, Different Cast (Remixes) with Whitney Houston
2002年 The Morning After
2003年 Remixed
2008年 The Promise
2012年 Deborah Cox (Expanded Edition)
2012年 Blue Note Tokyo with Peabo Bryson

Whitney Houston
1977〜78年 A Family Affair (1977-1978*) with Cissy Houston
1985年 Whitney Houston
1986年 Whitney Dancin' Special
1987年 Whitney
1989年 It Isn't, It Wasn't, It Ain't Never Gonna Be
1989年 It Isn't, It Wasn't, It Ain't Never Gonna Be (Remixes)
1990年 I'm Your Baby Tonight
1991年 I Belong To You
1991年 Live In Concert DVD
1992年 Live at Madison Square Garden, NY
1992年 The Bodyguard (OST)
1993年 Luxury (Live)
1994年 World Tour In Concert
1995年 Exhale (Shoop Shoop)
1996年 The Preacher's Wife (OST)
1997年 Step By Step (Remixes)
1998年 Heartbreak Hotel (Remixes) ft. Faith Evans & Kelly Price
1998年 My Love Is Your Love
1999年 My Love Is Your Love (Remixes)
1999年 It's Not Right But It's Okay (Promo)
1999年 It's Not Right But It's Okay (Remixes)
2000年 I Learned From The Best (Remixes)
2000年 Whitney: The Unreleased Mixes
2000年 The Greatest Hits (US ver.)
2000年 The Greatest Hits - DVD
2002年 Just Whitney
2003年 One Wish
2008年* A Song For You Live
2009年 I Look To You
2009年 The Remixes (from I Look To You)
2010年 Live at Super-Arena / Saitama, JP
Others from Aretha Franklin
2012年 I Will Always Love You : The Best of
2014年 Live: Her Greatest Performances
2017年 I Wish You Love: More from The Bodyguard
* Rare Tracks & Mixes (1985-2010)

I Will Always Love You
Deborah Cox
Broadway Records
2017-03-31

Curtis Mayfield / We Come in Peace with a Message of Love (1985)

510sns21kZLカーティス・メイフィールド、2年振りとなるソロ12作目は、初のチャート圏外。笑顔の彼が眩くも、完全にヒットとは遠ざかる位置にて、話題性も薄くも、彼のこれまでの延長線上に制作されたような作品。ずっと聴き続けてるファンには違和感無いような作品。1990年Take It to the Streets との2in1 でリリース、1970年代後半から恋の歌が多くなり、ここでは特にジャケ含め顕著な仕上りに。

1. We Come In Peace
タイトル曲且つ2ndシングル。8分半の大ボリュームで、大ヒット曲"Move On Up" 引用たっぷり、でも茶目っ気たっぷりのポップファンク風。間奏も多いけど、楽しく平和の演出延々


2. Baby It's You
1stシングル。しっぽり可愛らしいバラード。呟くように、薄めの音の中に声を零すように。なんか切なさ、甘ずっぱさ、恋のおまじないみたいな…キュート


3. Bodyguard
音的にはサイケに尖ってて、70年代前期のソウルなんかも想起するような。ただし、全体ではヴォーカルの旨みが滲み出つつ、スウィートなディスコファンク風
4. Breakin' In The Streets
1st & 2ndシングルB面。粒で歌い紡ぐような、ワウワウな仕上り。抜き足差し足、中間部はトムとジェリーの追いかけっこみたいな瞬間も濃縮したり、ちょっと際立つものがあるなぁと
5. Everybody Needs A Friend
王道バラード、ソウルを引き連れ、しっとり、なんかホッとするようで彼が歌うと悲しさも満面なんだけど。ポツリ、平和な印象あれ、寂しさ溢れ、メッセージ性もじんわり
6. This Love Is True
まんま恋の語りべ、直球にスローバラード。聴いてるこっちが照れちゃうほどに、優しさ120%
7. We Gotta Have Peace
ラストは、音作りに驚きなんだけど、打ち込み。1曲目のアンサーソングのような、ファルセット調で歌い倒し、進化するサウンド(決してダンストラックとかではないけど)、天に平和が舞い踊るような…

7曲・38分、彼はほんと愛と平和に尽くす音楽家だなぁと。昔はもっと、悪困憊の平和主義って感じで勇ましくも、こういう思想が平然と広がって、早10年近く。スタンスは変わらないどころか、まどろみ溢れる懐かしのシンガー状態に。でも、こういった人も少ないからこそ重宝だし、当時よくこんな作品が世に出てたなぁと感心、レアかなぁとも思います。

We Come in Peace, With a M...
Curtis Mayfield
Sequel Records UK
2000-08-15


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