SOUL FOOD, SOUL LIFE

【ほぼ毎日“R&B/SOUL”のCD全曲レビュー】Aretha Franklin の来日祈願と、YO-SUKE の日常備忘録も

片山ミキ / あなたの手 (2019)

miki片山ミキさんの5曲入りアルバム、大上留利子さんのオフィスR&Bからリリース。アルバムは手がいっぱい。人と人と繋がり、そして別れて。なんかだいぶ瘡蓋だらけ。藤圭子のようで、Sheryl Crow のようで。

1. Station
鉄道の駅というより、人生の駅を探している、深く、さっぱりどっしり歌ってるんだけど、傷つきまくってる感じがする。これは20-30代では歌えません、Bonnie Raitt みたいです。大上さんのコーラスのインパクトもでかい


2. いつか
笑ってるって歌ってるけど、アルバムに笑顔はありません。演歌にもなり、ミュージカルでもあり、ゴスペル風でもあり、ソウルがあふれてます
3. By The Lake
2021年銀座の大上さんファミリーライヴに伺った際に、曲名でギャグ言って歌い始めてたので印象的でした。グレイハウンドのバスに乗ってどっか平原に向かうような・・・湖でした。ジャニスぽくもある


4. あいつ
Superfly のようなうねり、80年代に引き連れたようなソウルにも近い。恨んでるのか、悩ましいのか、強い言葉とちょっと刹那な主人公
5. あなたの手
表題曲、ピアノのやさしさ、ときめき。作品をしっとりクローズ。歌の強さも抑揚も素敵

5曲・22分ほど、全編 作詞片山ミキ、作曲が片山ミキ・大上留利子共作。一貫したコンセプトと、タイトルと裏腹に強さと弱さが交互に、人類愛のような、傷が随所に。西日本ブルージー。ライヴ精力的に活動されてますので、色々チェックしてみてくださいませ。

販売サイト:大上留利子のオフィスR&B

Angie チョチョ / ストローsur mur (2022)

1672908850大上留利子さんを通じて、Aretha Franklin 交流会を続けて15年以上…先日大阪出張の合間を縫って、久々に再開してまいりました。Angie チョチョ、片山ミキさんも、きちんと話すのは10年ぶりとかで。パワー貰いましたし、今なおシンガーとして活躍されていて、色々癖もあって(笑)最高です、良い意味ですよ。さて、CDを手に取らせていただいたので今のレビュー力量微妙になってますが、書かせてもらいますね。アルバムタイトルは、ストロー シュール ミュール と読みます。チョチョが3曲目を除いて作詞作曲、大上さん編曲・総合プロデュース。大上さんファミリーがこぞって参加されてます。

1. 背中合わせのスローダンス
ピュアな心をさらりとキュンキュンと涼やかに歌われ、フルートの音が気持ちよく春にぴったりの曲、可愛らしくコーラスも優しく
2. スーパースターの涙は枯れてる
曲調も歌いっぷりも急転、ブルージーにドスも効いてる。語るようにどっしり、ホーンやらベースラインなんかも心地よく。なのに歌詞は乙女なんだよね
3. 大丈夫、僕は未来を知っている
仲田哲也 作詞・作曲、これもどこか気負わずも、放つパワーが強くて、70年代フォークのように、でも歌いっぷりはソウルナイズにも。軽やかなギター。後半から曲調も変わって、ソウルに変貌、展開旨味


4. ぼくたちのマーチ
声変わりして子供になったような、まさかのマーチ、童謡のようで、歌は生活密着型。淑やかな幸せを憂う

4曲・16分半、EP的な感じでしょうか。Otis Redding 好きなチョチョですが、アルバムは平和に異なる世界観が並びます。まるでオムニバスのような、4人のチョチョと、色々なタイプの実験で詰め込んだ重量ある作品です。CDはライヴやら、下記大上さんのオフィシャルHPにて!

販売サイト:大上留利子のオフィスR&B

<過去レビュー>
2006年 大阪BIG CAT
2012年 新橋ZZ 事前告知
2012年 Osaka Magical Rainbow Show in Tokyo

Luther Vandross / Live at Radio City Music Hall 2003 (Expanded 20th Anniversary Edition - The Last Concert) (2023)

230120-lvandross-radiocityルーサー・ヴァンドロスが亡くなって18年、本アルバムレビューしてなかった…。ほんと大好きなアルバムで、アレサを初めて見た年2003年に、彼はこれがラストコンサートとなってしまった…。この2年半後亡くなってしまい、ベスト等は色々出てはいたけど、オリジナル含め復刻やデラックスエディションなんかは何も出てなかったのが実情。一部リミックス公開とか、編集版とかはあったけど、今回はルーサーが亡くなってから、"Love, Luther" というオールタイムベスト以来の太っ腹企画だと思います。オリジナルライヴと比べても、曲順も違ったことがわかるし、今回ジャケット下部にはTHE LAST CONCERT という文字が追加され、ダウンロードとストリーミングのみで、2月10日にリリースとなりました。正に当時のライヴ日に近いヴァレンタイン企画。

1. Power of Love / Love Power (new track)
これが1曲目だったか!ゴスペルタッチの序章から、なんという会場の熱狂よ!淑やかに、ハッピーにオリジナルに忠実に。7分超の大作にて披露
2. Happy Valentine's Day (spoken word)
ベテランのやさしさ、王道、そしてユニークさをもって、
3. Never Too Much (original tr.1)
当時のライヴアルバム1曲目、あの出だしの完成は疑似的に歓声を繋げてたことが判明。デビューシングル、そしていつになっても古臭くならないエヴァーグリーン
4. Work It/ Here and Now (spoken word)
トークを繋ぎながら、イントロも繋げながら、でも一部はライヴ音源としても既出な部分もあったけど、だいぶ彼のファンキーなパートが多く出てて、逆に涙な1分超
5. Here And Now (original tr.2)
もうこれは鉄板ラヴソング、しっとり染み入ります
6. Going Out Of My Head (new track)
ライヴ序盤はこういう趣向があったことは好感、柔らかく、もう風に乗って流れるように
7. Stop To Love (original tr.6)
バラードが多い彼だから、こういうテンポアップの曲はアゲ、でも根底はふわり余裕のタップ
8. Love Won’t Let Me Wait (original tr.4)
ジャジーに、ここからの流れは秀逸、大人なムード
9. Any Day Now (new track)
当時のCD1枚に収めるには漏れたけど、素敵すぎるスロウ。低域から高域の温かさまで旨味
10. A House Is Not A Home (original tr.10)
当時のライヴ作では終盤の締めになってけど、中盤のハイライトだったとは。10分超のルーサー劇場
11. I’d Rather (original tr.9)
ようやくアルバムからの曲を、最初30秒のスポークンワードも追加され、新たに嬉しく聴けます、会場の熱気とルーサーの喜びもたまらない


12. Take You Out (original tr.3)
当時のヒットシングル、アダコンR&Bとして余裕のムーディ、たまらん
13. Say It Now (new track)
2001年Luther Vandross アルバム曲、これを披露してたか!コーラスとの響き、ライヴならではの聴こえにゾクゾク
14. Superstar (original tr.5)
アルバム一長編の13分近くのバラード、突き抜けてます、これは全部ライヴで聴けた人がうらやましすぎる
15. Band Introduction (spoken word and music including :30 of “I Believe”)
ここは7分近くバンド紹介やら、70年代西海岸風コーラスの歌唱やら
16. Intro to “Glow Of Love” (spoken word)
1分また余裕のMC
17. Glow Of Love (original tr.11)
これがラスト曲出なかったという、この流れもワウワウ
18. Encore (spoken word)
ここからアンコールMC2分、会場との地元感がやばい
19. If Only For One Night (original tr.7)
ラスト2曲はしっとりバラード、病みつきとどめの真摯な人間味
20. Creepin’ (original tr.8)
美しい旋律に、技術に、ほんわか

オリジナルは11曲・75分半でしたが、今回はMC5トラック、ニューリリース音源4曲追加で111分の収録。彼はまだ当時50歳とか、惜しまれる。とにかく素晴らしいブラックコンテンポラリー界の重鎮であり、まだまだ現役だったことがわかる。記録であり、当時のアメリカンミュージックのすばらしさを拡張版で楽しませてくれます。これはほんと今年のリピになるなぁと思って、超久々に、下手くそになってますがレビューをさっくり書きました。

<過去レビュー>
1976年 Luther *group Luther
1977年 This Close To You *group Luther
1979年 New York City Band *New York City Band with Luther Vandross
1980年 Never Too Much
1982年 Forever, For Always, For Love
1985年 The Night I Fell In Love
1986年 Give Me The Reason
1988年 Any Love
1989年 Live at Webley DVD
1991年 Power of Love
1991年 The Rush
1991年 The Best Remixes
1991年 May Christmas Bring You Hapiness
1993年 Never Let Me Go
1993年 Heaven Knows
1994年 Endless Love with Mariah Carey
1994年 Songs
1994年 Always and Forever - An Evening of Songs (Live at Royal Albert Hall)
1995年 The Best Thing In Life Are Free Janet Jackson with BBD & Ralph Tresvant
1995年 Ain't No Stoppin' Us Now
1995年 Greates HIts 1981-1995
1995年 This Is Christmas
1996年 Your Secret Love (Remixes)
1996年 Your Secret Love
1996年 I Can Make It better
1997年 One Night With You : The Best of Love
1997年 Love Don't Love You Anymore
1998年 I Know
1998年 I Know (Remixes)
2001年 Luther Vandross
2001年 Take You Out (Remixes)
2001年 Can Heaven Wait (Remixes)
2001年 Home For Christmas
2002年 I'd Rather
2003年 Dance with My Father
2005年 So Amazing: All Star Tribute Luther Vandross *V.A.
2006年 Forever for Always for Luther vol.2 *V.A.
2006年 Shine
2006年 Ultimate Luther Vandross
2007年 Love Luther
2008年 All The Hits DVD
2010年 Essential Mixes
2012年 Hidden Gems
2012年 The Classic Christmas Albums
番外編 Instrumentals (1981-2007)




2003 Live at Radio City
Vandross, Luther
Arista

2003-11-03

Live Radio City Music Hall 2003
Luther Vandross
Sbme Special Mkts.
2003-10-28

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