SOUL FOOD, SOUL LIFE

【ほぼ毎日“R&B/SOUL”のCD全曲レビュー】Aretha Franklin の来日祈願と、YO-SUKE の日常備忘録も

Joe / Everything (1993)

718vN7Qm21L__SL1064_ジョーの記念すべくデビューアルバム、R&B16位・POP105位を記録。当時にして二十歳、Mercury からの新星としてニュージャックスウィングをベースにした作品。今のジョーとは明らかに異なる作品だし、この後4年リリースブランクを空けることからも、短期的には掴みは持ったものの、勢いと試行錯誤があったデビューという位置づけかな。でも、なかなかの中ヒット連発、結構当時プロモされてた印象です。1,3-10曲目はKeith Miller との共同、2曲目のみJ. Dibbs 共同、10曲目はジョー単独、ラスト11-12曲目は Dave "Jam" Hall 共同にて制作されています。

1. The One For Me
2ndシングル、R&B39位を記録。ご機嫌なグルーヴ、若さかっ飛ばしたジョー、今となればバラードの帝王の印象も、こりゃ甘酸っぱい溌剌さ


2. I'm In Luv
1stシングル、R&B10位・POP64位を記録。ボビ夫を聴いてる錯覚くらい、どこまでも直球。サウンドとジョーのバランスがフィット、低域コーラスもなかなかの旨み


3. All Or Nothing
3rdシングル、R&B33位・POP100位を記録。幾分滑かな進行、ミディアムスローにヴォーカルを抑えめにクールに、ゆったり心地よく


4. It's Alright
スローの中でじっくり味わえつつ、ニュージャックスウィングの渋みが詰まりつつ、ジョーの高域も聴けたり、歌力もなかなか
5. If Loving You Is Wrong
揺らめくバラード、でもアルバムに一貫とした骨子があって、流れに巻かれて、陶酔できるような感触が嬉しく。節々のテクも素敵
6. What's On Your Mind
ミディアムR&B風に、それでも調子はニュージャックスウィング。静と動をうまくローリングする美的センス、メロディラインなんかも当時ならではの流れを感じる
7. Finally Back
アルバム後半、ねっとりしつつ、静を駆け抜けるように、コーラスとリードをコンビネーションにて通過していくような帳感
8. Get A Little Closer
出だしから痺れるようなエロさを感じつつ、さらっと二十歳のジョーは恥ずかしげにクールに交わすようにも感じるし、表現と年齢の間が眩く
9. I Can Do It Right
若干、当時ならではのチャカポコな音も入りキュン。夜の演出というか、敢えての掴みにくい全体に、当時の音楽の秀逸さというか、クリエイティヴを感じたり
10. Everything
タイトル曲、ポップ寄りのバラード。一環とした美しさあれ、スローの中に閉じ込もった感情、丁寧にリリックを刻んで、徐々に全体の大枠が開けてくるようで、独立的な立ち位置に感じる曲
11. Baby Don't Stop
一気にはっちゃけモードの出だし、でも全体ではクールモード継続で、いい感じでテンション保ってるなぁという印象
12. (Joe Thomas) Do Me
ラストは、前曲の印象を出だしから最後まで、うまく程よくはっちゃっけて、ジョーのクールなブランディングに成功しているなぁと

12曲・57分、当時はとにかくニュージャックスウィングごり押しという感じで、2ndからは聴けない、まるで企画盤のようにも感じました。結構秀逸に制作されているので、長年のジョーを知ってても違和感はなく。逆に突出した何かがあるわけではないのですが、安心して聴けるし、当時からヴォーカルの凄みは絶頂でした。

<過去レビュー>
2000年 My Name Is Joe
2001年 My Name Is Joe +
2001年 Coming Back Home (Remixes) BeBe Winans ft. Brian McKnight & Joe
2001年 Better Days
2007年 Ain't Nothin' Like Me
2008年 Joe Thomas, New Man
2009年 Make Sure You're Home For Christmas
2010年 Live From Japan
2011年 The Good The Bad The Sexy
2013年 DoubleBack Evolution Of R&B

Everything
Joe
Fontana Island
1993-08-17

MaryJ. Blige / Strength Of A Woman (2017)

A1v68WsipqL__SL1500_メアリー・J・ブライジ、The London Sessions から2年半振りとなる13作目、R&B2位・POP3位を記録。個人的には前作は企画色が強いと思ってたし、その前はクリスマス作。よって2011年My Life II... The Journey Continues (Act 1) 以来の純粋なオリジナルと受けとってました。前作まではR&B1位2作連続と女王ならではでしたが、POP3位内は2009年Stronger with Each Tear 以来の記録。本作からシングルヒットは無かったものの、アダコンチャートでヒットを維持して、今回の評価に繋がったのかなぁと。偶然なのか、前回の来日時は、本作のプロモーションも兼ねていたような流れだったことを結構直前に知ることに、本作リリースのニュースも結構直前だったし。シングルよりも、タイトル曲に相当惹き込まれ、ようやくアルバム全曲レビューに今ようやく漕ぎ着きました。

1. Love Yourself (ft. Kanye West)
3rdシングル、出だしから、ドキドキするような暗闇からの光を目指すような展開、実に女王。カニエとの共演もバランス良いし。リリックビデオ、かなり観ました。PV用意されたA$AP Rocky とのリミックスヴァージョンも格好良すぎる


2. Thick Of It
1stシングル、R&B47位を記録。US Adult R&B Songs では1位をロングランで、立ち位置に変化?Jazmine Sullivan コーラス参加、確かに、今までの突っ張りよりも、しなやかさ、それでも狂おしいような歌唱が詰ってて、ハマれるミディアムR&B


3. Set Me Free
ゆったりジャズっぽいサウンド、自由自在に繰り広げられる音の中を、凄いメッコリ歌われるような違和感が面白い


4. It's Me
2000年代前半のメアリー曲って感じ、不穏にチャカポコしているサウンドに、真っ直ぐ蓮々と歌われるような
5. Glow Up (ft. Quavo, DJ Khaled & Missy Elliott)
ベテラン勢集って、まるでリアーナ曲を皆で大人風にアレンジしているような、まとわりつくラテン系、でも基軸はラップ、このめっこり元祖系がタマラン
6. U + Me (Love Lesson)
2ndシングル(US Adult R&B Songs では1位)。メアリーにありがちな、後発のシングルって印象。なんか煮え切られないというか、どこか地味なんだけどメアリー品質


7. Indestructible
中盤の落ち着いた展開、音のシッポリさを更にカヴァーするような、スムージーな歌唱。コーラス含め秋めいた涼しさ
8. Thank You
後半、徐々に場を新たに盛りあげていく引き立て役。Raphael Saadiq なんかもサポートし、実に広々とした世界観を演じる、噛みごたえ聴き応え深い
9. Survivor
もう属人的に、静まる音の中で勇ましく突き進む女戦士。雑踏も静寂も彼女がいれば、もう切り込み隊長、どこまでも調子は一緒だけど
10. Find The Love
絶妙なところで盛り上がりを止める、程よく際立たせる。でもサビは結構ポップ、やや"Just Fine" ぽさがあるかな、吹っ切れた感
11. Smile (ft. Prince Charlez)
ピアノ、彼女のスピリチュアル、エモーションが詰まった即興曲という印象。感情のままに、メロディも詞も、そして弦も動くような、もう完全無欠。共演の男性デュエットも、乗り移ったように素晴らしい抑揚、揺れ具合
12. Telling The Truth (ft. Kaytranada)
ちょっぴり変わった響きを追求したような曲、メアリーの聴いたことのないようなヴォーカルの域を2種、サウンドの流れ方も異質
13. Strength Of A Woman
タイトル曲、気合は十分に。前半の助走を経て、クラシカルに音の重厚感。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、トランペット、R&Bには引き合えないような音の渦を惜しみなく、でもメアリーの歌がきちんと主役
14. Hello Father
ラストは緩やかにスウィングタッチ、なんか、こんな感じで案外穏やかに終わるのも意外。でも、らしさが充満してるかな、きちんと覇気を止まず

14曲・57分、フィジカル盤を廃止する恐れも出ているTtarget では"The Naked Truth" "Love in the Middle" をボートラ収録。自分としては2009年作以来の当り!彼女自身は色々試したいんだろうけど、R&B王道を追求してると、やっぱ彼女に箔がつくような。全体を通して、緩急あれ、彼女らしさがとにかく楽しい作品。

<過去レビュー>
1992年 Real Love
1992年 Real Love (Remixes)
1992年 Reminisce
1992年 What's The 411?
1993年 What's The 411 Remix
1994年 My Life
1995年 (You Make Me Feel Like A) Natural Woman
1995年 I'll Be There For You / You're All I Need To Get By with Method Man
1997年 Love Is All We Need (Remixes)
1997年 Seven Days / Round & Round
1997年 Everything (Remixes)
1997年 Missing You (Remixes)
1999年 As with George Michael
1999年 Mary
2000年 Give Me You
2001年 No More Drama
2001年 No More Drama (Remixes)
2002年 No More Drama (Special Tour Edition)
2002年 Dance For Me
2002年 Love & Life
2002年 A 21st Century Artist (3CD)
2005年 My Collection of Love Songs - Live
2005年 The Breakthrough
2006年 Reflections: A Retrospective
2006年 Mary J. Blige & Friends
2007年 Growing Pains
2008年 One And Only Queen
2008年 Soul Is Flower
2009年 Stronger With Each Tear
2010年 Stronger With Each Tear (Int'l ver.)
2011年 Music Saved My Life Tour (@ Tokyo JCB Hall)
2011年 My Life II...the Journey Continues (Act 1)
2012年 ニューオーリンズ4日目 -ESSENCE MUSIC FESTIVAL 2012, 2nd Day-
2013年 A Mary Christmas
2014年 Think Like A Man Too (OST)
2014年 The London Session
※企画物 Streetwize Does Mary J. Blige Streetwize Allstars
2017年 Live at Sinkiba Studio Coast

Strength of a Woman
Mary J Blige
Capitol
2017-04-28

ストレングス・オブ・ア・ウーマン
メアリー・J.ブライジ
ユニバーサル ミュージック
2017-04-28

Strength Of A Woman (+ 2 Bonus Tracks)
Mary J. Blige
Capitol
2017-04-28

Ben E. King / Seven Letters (1965)

R-2730460-1298430531_jpegベン・E・キング、オリジナル6作目。とは言え、前作はBen E. King's Greatest Hits 、でもアルバム未収録のシングルも多かったためオリジナルにも近い魅力もあったかも。とは言え、本作含め未だアルバムはチャートインせず。今回更にジャケがシンプルになりましたが、中ヒットが数曲入ってるので注目。今では廉価盤とかでも聴けるようになっています。

1. Seven Letters
タイトル曲且つ3rdシングル、R&B11位・POP45位を記録。シンプルに懐かしく、純白なソウル。なんかストリングスやコーラスが哀愁さそう


2. River Of Tears
3rdシングルB面。オルガンと、軽快なミディアム。若干のホーン等、彼のホンワカした音作り改めてすきだなぁと。女性コーラスで、なんか清らかに舞い上がるような美しさ
3. I'm Standing By
1stシングル、POP111位を記録。出だしは"Stand By Me" のような弦、敢えてなリズムがワクワクも、結構単調に進行しつつ、女性コーラスとホーンが独自にサッパリ色味に、ストリングスも彼の音には欠かせず爽快に


4. Jamaica
なんか震えるようなストリングスは録音環境の悪さ?ベンの曲ってこういうの良くあるなぁと。この曲については堂々たるヴォーカルの横でなる音に絶えず気になるという感じ…
5. Down Home
だいぶクリアな音に、ベスト挟んでたのも有り、この頃は結構録音時期に幅がありそう。ヴォーカルも男気と言うか、オチャメな発声も感じるし
6. Si Senor
1964年のアルバム未収録"What Can A Man Do" シングルB面。軽やかにシャララン、女性コーラスの加わり方も、まるでハワイアンのように。平和に楽しくCMみたいに、英語じゃないし。でも、こういったヤンチャにブギーな展開もサラリと歌っちゃうのは興味深く
7. It's All Over
2ndシングル、R&B40位・POP72位を記録。じりじりした序盤、最高なのはシャウト調にヴォーカルを荒らげるサビ。まるで人が変わったように、女性コーラスの味もあるけど、ベンの溌剌さが凄み


8. Let The Water Run Down
2ndシングルB面、野生なリズムに、鼓舞する全体ミュージシャンもコーラスも、ベンもかなり豊かに多種な調子で歌唱、ミクスチャー的な魅力
9. This Is My Dream
息遣いがとにかく面白い躍動、音は結構しっとりしてる。欠かせないコーラス、ストリングス、ストーリーを彩るように持ち場理解の抑えめで、ベンが絶えず強弱
10. It's No Good For Me
だいぶテンション落として淡い印象に、音もなんかシリアスというか、敢えて零すような感じで、夢寝見のようというか
11. In The Middle Of The Night
結構リリックを巻きで、彼の腹式に、更に豪快さ、パワー、技術も感じる。音は霞んで聴こえるけど、堂々さが最高潮
12. Don't Drive Me Away
最後あっけらかんと、コーラスが機械的?結構柔軟にかっ飛ばすベンは勇ましく、音も結構色々な展開で魅了、程よい感触で終了

12曲・32分、ベンらしい魅力が溢れたソウルアルバム。全体を通して、演奏やコーラスも色々と堪能できるし、ベンのヴォーカルの力が何より魅力。彼の1960年代前半は、音が割れたり、その歪が結構混ざってるのが、バランス含めて面白かったり。地味な立ち位置にアルバムかもしれないけど、彼を知る上では聴いておきたい作品だと思います。

<過去レビュー>
1961年 Spanish Harlem
1962年 Ben E. King Sings for Soulful Lovers
1962年 Don't Play That Song
1975年 Supernatural Thing
2011年 Dear Japan

Seven Letters
Ben E King
Sequel
1996-09-30

Original Album Series
Ben E. King
Warner Bros UK
2010-08-10

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