SOUL FOOD, SOUL LIFE

【ほぼ毎日“R&B/SOUL”のCD全曲レビュー】Aretha Franklin の来日祈願と、YO-SUKE の日常備忘録も

BeBe Winans / America America (2012)

81XveUgneQL__SL1500_少し空きましたが、気まぐれです。なんか携帯が圏外か検索中みたいな感じになって、調子おかしく。かと言ってPCは元気だったんですが、iPhone 側の故障が原因みたいで1年半経ってるけど無償交換してくれて、でもバックアップ取れてなかったので(ここがアホアホ)、イチからアプリ入れ直したり面倒臭かったです。そんなんで色々更新も置き去りになってたのかもです。でも、勝手に自動バックアップ(?)、色々なクラウドとかもあって、データ残ってるのも多くて、ま、よく分かりませんが、iTunes は無事です。さてさて。

今回取り上げるのは、御年55歳、今やゴスペルの重鎮、ビービー・ワイナンス。個人的には、初期、そしてシーシーと組んだ当り、更には2000年頃のハウスへの挑戦だったり、何より未だに"Coming Back Home (with Brian McKnight & JOE)" が大好きだったり、その後のゴスペル作もクリスマス作も好きだし、最近も女性シンガーとの新曲を出したりと思ったら、本作現時点で最後のオリジナル作、それも強いアメリカを誇示するような作品を6年前に出していたとは、興味深く。

1. Star Spangled Banner
力強く、それでいてアルバムで言うとボートラというか、フィナーレみたいな感じなんだけど、ゾクゾクする始まり。アレンジも堂々と、アメリカ国歌の格好良さよ!
2. America America
タイトル曲。ピアノ、コーラス、シンセ、教会の雰囲気を持ちつつも、アダコンのフレイヴァーも、深いところでじわじわ聴かせるスロウ


3. America (My Country 'Tis Of Thee)
当時からすると3年前、オバマ大統領の就任式典でAretha Franklin が歌い上げたことでも有名、強いアメリカ、そしてこれを黒人が歌うと、凄く文化が伝うというか、彼のリリックの聞こえも良くて、凄く心に沁みる
4. We're The United States Of America
行進曲というか、古びた軍歌みたいな感じもするんだけど、そのコロンとした感触が意外にアルバムに馴染む。日本だったらどううだろう、軍歌とか歌謡曲に馴染まない気がするしな
5. Lift Every Voice And Sing
スムースに、静寂の中で燃ゆす魂とでも言うのか、まるでインストと言うか、音で感じさせてくれるバランス感


6. The Battle Hymn Of The Republic
ビービーの低域が徐々に輪郭を描き、僅かな叩きや女性コーラスが安心感を与えてくれる。アルバムの流れに抑揚、4曲目まではぶっ飛んでないかな
7. God Bless America
有名曲だけあって、聴かせ方はだいぶ気合!徐々にもり立てると言うか、サビっていって良いのか、高域の訴求は素晴らしく。なんでアメリカの歌は、こんなにもメロディアスに響くのだろう
8. You're A Grand Old Flag
コーラスの突き上げる感じが甘酸っぱいというか、、一直線過ぎて、ホーンの感じなんかも、教科書に載ってそうなぐんぐんエネルギー
9. America The Beautiful
Whitney Houston なんかもCDS C/W で歌ってたり、ここではR&B風にアレンジ。唯一って感じで。でも、ビートが前半後半で変化し、味わい深く
10. Ultimate Sacrifice
これはアメリカってテーマよりも、犠牲者に捧ぐ、アメリカらしいメッセージが詰った曲。現代版、ストレートな"Hero" みたいな曲


10曲・32分程、ここまでコンセプト纏めてきた作品も珍しく、かと言ってヒットするわけでもないんだろうけど、彼のアメリカへの思いだったり、その後のポジションの明確化には繋がってるような。短いアルバムだけど、さくっと、でもシンプルに濃い作品と思います。愛国心を示し、自身や周りを鼓舞する、素晴らしいです。

<過去レビュー>
BeBe & CeCe Winans
1988年 Heaven
1991年 Different Lifestyles
1993年 First Christmas
2009年 Still

BeBe Winans
1997年 Thank You
2000年 Love and Freedom
2001年 Coming Back Home (Remixes ft. Brian McKnight & Joe)
2002年 Live And Up Close
2003年 My Christmas Prayer
2005年 Dream

America America
Bebe Winans
Razor & Tie
2012-06-19

Isaac Hayes / Shaft (OST) (1971)

51KvSJe2W5Lアイザック・ヘイズ、1968年のデビュー作こそヒットしなかったけど、その後2nd〜4thまで、R&B1位を連続で記録。そして8ヶ月振りとなる全編アイザック自身が担当する同名映画サウンドトラック、初のPOP1位と、R&B1位、全米チャート制覇。とにかく1970年代はブラックミュージックが占める多くのブラックシネマが流行。これは、そのコケラオトシにも近いような伝説。当時にして2枚組に及ぶLP作品。

1. Theme From Shaft (Vocal)
タイトル曲且つ1stシングル、R&B2位・POP1位を記録。正に当時の歌謡と、ブラックな魅力がストーリーのように展開される素晴らしきインスト。後半、タイトルと、あとは若干のリリック、あとは優しい女性コーラスあれ、薄めに。出だしから印象的なサビが多く登場


2. Bumpy's Lament
ポツリと、コロンと、可愛らしいようで、どこか寂しさ、喧騒の終焉みたいなのを感じさせてくれる
3. Walk From Regio's
ホーン回転、緊迫感あれ、勢いを増してくれてて、場面を動かすのに効果
4. Ellie's Love Theme
2ndシングルB面。しっとり、鉄筋が優しくメルヘン。初期バカラックのような、分かりやすいポップさも素敵


5. Shaft's Cab Ride
1分ちょっと、抜き足差し足、でもサウンド自体はアレサの"Respect" みたいなのをキュッと纏めたような
6. Cafe Regio's
1stシングルB面。前4曲があっけらかんとした感じで進む一方、この曲については6分の尺をもって、華々しくクールに展開。お洒落な街角、風景も浮かぶ


7. Early Sunday Morning
教会ってよりも、なんかほのぼのした日曜の早朝のイメージ。ゆったり1日を贅沢に使える、気持ちに余裕のある朝
8. Be Yourself
シマリのあるグルーヴィな進行、ホーンに主導を預け、あとは支える楽器もリッラックスして、気持ち良い全体
9. A Friend's Place
ディスク1枚目終了、音も際立たせずに、しっとりと流れる控えめなサウンド
10. Soulsville (Vocal)
3rdシングルB面、有名ソウルのカヴァー。タイトル曲1曲目でも若干歌ってたけど、ここでは朴訥と歌っているのが印象的、和やかな気持ちに
11. No Name Bar
名前の無いバー、というよりも、緊迫感だったり、ちょっとしたショーみたいなのを感じる。音の渦、ささやかにも平和に
12. Bumpy's Blues
しっぽり、打ち付けるドラムが響く。中盤からはホーンやギターも味有る参戦、正に今回はブルージーな響き
13. Shaft Strikes Again
更に、まどろみの世界、精錬と美しく、でも上品なゆらめき、決意みたいなものを感じる
14. Do Your Thing (Vocal)
2ndシングル、R&B3位・POP30位を記録。オリジナルは実に19分超、これをシングルでは16分も削ってエディットでシングル化を実現。アイザックらしい、けだるいヴォーカルを優先し、あとはもう超絶サウンドを量産し続ける、超絶テクも満彩に泥臭く。後半、ギターが声のように木霊したり、とにかく圧巻の融合


15. The End Theme
ラストは2分程の1曲目のリプライイズって感じかな、とどめのインパクトサウンドを再来させてエッジ万全

15曲・70分近くの大ボリューム。2009年のリマスター盤では" Theme From Shaft (2009 Mix)" 追加集録さてているそう。そう言えば、2000年にアナログ発売された(一部CDもフル?)"Shaft Theme (Razor N Guido Shaft 2000 Mix)" 好きでした。ソウルがアッパーに時代に再降臨してるように感じたもんで。さて、改めて本作力作。素晴らしいサウンドの詰まり。心地よくて、それでいて変革で、とにかく気持ちが高ぶる。でも多いのは意外にも優しさ、しっかり聴いての気づき。


<過去レビュー>
1968年 Presenting Isaac Hayes
1975年 Chocolate Chip
1976年 Juicy Fruit (Disco Ferak)
1977年 A Man And A Woman with Dionne Warwick
1979年 Royal Rappin' with Millie Jackson
2003年 At Wattstax

SHAFT / DELUXE EDITION
ISAAC HAYES
CONCO
2009-11-17


Shaft
Isaac Hayes
Festival Records
2003-01-28

Shaft
Isaac Hayes
Stax
2004-01-20

シャフト
アイザック・ヘイズ
ユニバーサル ミュージック
2017-06-21

Kool & The Gang / Wild and Peaceful (1973)

81LASuzCU7L__SL1050_クール&ザ・ギャング、1969年のデビューから4年、着実にヒット街道を上昇し、本作は10ヶ月振りとなる4作目で、実に初のPOP40入り、R&B10入りとなる、R&B6位・POP36位を記録し、初のゴールドを達成(ちなみに前作はR&B34位・POP142位)。これまで80年代以降の作品と、ベストなどでお茶を濁してましたが、いよいよ70年代をしっかり聴ける喜び。ジャケはファンク臭、若干ウネウネした感じもいいですね。

1. Funky Stuff
1stシングル、R&B5位・POP29位を記録。テケテケ緩くも、バンドの躍起が充満。ウキウキ感が半端なく、タメのリフなんかも気持ち良い重奏、ファンクでありDJナイスでもあり


2. More Funky Stuff
1stシングルB面。更に同じ感じで展開、シングル同様な進行ではあるけど、インパクトは残せてるなぁと。より自由に放たれるモッサリグルーヴ、あっけらかん
3. Jungle Boogie
2ndシングル、R&B2位・POP4位を記録。ちょいシマリある感じで、音の渦に、溢れるヴォーカル群、低域の入れ方なんかも、それまでのグループと一線を画す泥臭さ、なのに新時代の洗練さも


4. Heaven At Once
しっとり聴かせる小波グルーヴという感じかな、ヴォーカルも入るけど意表の甘茶感。こういうとろける最中のギャング、味あります
5. Hollywood Swinging
3rdシングル、初のR&B1位・POP6位を記録。出だしからタマラン抜け感、テクニカルなサウンド、クリティカルなヴォーカル技、綺麗に纏まり流れが素敵だなぁと


6. This Is You, This Is Me
B面スタート、だいぶ音の感じが変わりつつも、あっけらかんと繰り広げられるファンク!ヴォーカルは粛々も、演奏は深みもある味にてたっぷり、コーラスなんかもファルっセットにて興味深く、ホーンは自由にジャジー
7. Life Is What You Make It
クールっぽさってよりも、じりじりと不穏に、ヴォーカルの探り、初期ならではの作風かも。サイケにスロウに、個人的にはロック寄りアプローチかのよう
8. Wild and Peaceful
タイトル曲、正に野生で平和。滑らかに広がる9分半はムーディで、優しく、フュージョンとして成り立ち。ここまで演奏で痺れるさせるブレイク作もなかなか、スケールと今後のポテンシャルに溢れた眠りにはまだまだ早いクロージング、素敵過ぎた!

8曲・38分程、彼らのパワーが一気に濃縮した作品。どこまでも緩やかに、それでいて上質に弾けていて。あとは今までに無いグルーヴを追求しようと、計算された展開が見事。ヴォーカルも一辺倒ではなく、けっして荒業すぎず、1973年ならではの猛進にてブレイク。ディスコ期に突入すると、一緒くたに表されることも多い彼らだけど、この頃の自由さは産業に縛られてる感じもしなくて、自然に楽しい!

<過去レビュー>
1984年 Emergency
1986年 Forever
1989年 Sweat
2004年 The Hits : Reloaded

Wild & Peaceful
Kool & The Gang
Island / Mercury
1996-03-19

ワイルド・アンド・ピースフル
クール&ザ・ギャング
ユニバーサル ミュージック
2014-09-24

クール&ザ・ギャング
CLINCK RECORDS
2013-07-26

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