クリス・ブラウン…今や、次世代マイコーの座をUsher と狙いあうまでに成長した、本格ヴォーカルのR&Bシンガー。まだ10代だが、びっくりのバック転パフォーマンスだったり、ダンサーを相当数ひきつれた圧巻振りには、さすがに目を奪われてしまう。前作に続き、本作も全米4位と大好調!

1曲目「Throwed」は淡々と現代リズムを刻むR&B。2曲目「Kiss Kiss」は音自体がフィーチャーのT-Pain のものになってしまっているが、さすがに旬なだけあって、聴いててクールさがヤバイ(全米1位・R&B3位)!3曲目「Take You Down」は90's フレイヴァーも感じさせる、スローナンバー(全米43位・R&B4位)。4曲目「With You」は意外な感じもしたがアコースティックベース、こういったアルバムの流れの組み方は今後のR&Bの表し方を絶妙に出してくれるから、とても面白い(全米2位・R&B5位)。5曲目「Picture Perfect」はWill.I.Am をフィーチャーしているが、後にLil' Bow のリミックスなども出るほど、ヒット性のあるドラマ仕立ての軽快な転調ナンバー。6曲目「Hold Up」はBig Boi を迎え、シンセもうっすら重ね、楽しげなポップソングに仕上がっている。7曲目「You」は…チャカポカな音が混じり実験的(個人的には聴き苦しかった)。8曲目「damage」は早口軽快振りで、現代のリズム・ライムをもろに体感できる。9曲目「Wall To Wall」は先行シングル扱いの曲前にリークされており、実質アルバムの重厚さを出してくれていたクラシックダンススタイル。10曲目「Help Me」は、間奏的なナンバーかな(爆・シンセ使いの割に、ちょっと印象に薄い)。11曲目「I Wanna Be」は“彫刻の森美術館”的なピアノを、歯切れ良いヴォーカルが絡む。12曲目「Gimme Whatcha Got」は、旬のLil' Wayne をフィーチャーしているものの、何と言ってもシンセちっく・幻想的なバックグラウンドに注目したい。13曲目「I'll Call Ya」はホーンの具合が、懐かしい1930-40's 的ジャジーさを匂わせつつ、新たな高貴さを加えた洒落たナンバー。ラスト14曲目「Lottery」は、ラストと思えないほど、軽快に実験し続ける。クリスの低音がまばゆく感じるかな。

さらに「Nice (ft. Game)」「Down (ft. Kanye West)」の他、「Get At Ya」「Mama」「Fallen Angel」を追加してる盤があったり、そうこうしているうちにお馴染み売上アップ作戦『Exclusive -Forever Editioin-』が発売され、「Forever」「Superhuman」「Heart Ain't A Brain」入れ替え収録したり…う〜ん。

こういう売り方をすると、ファンの中の準ターゲットは買い控えにもならざるを得ないから、なるべくEP を出すなりして、若いうちから被り曲をあれこれ作らないでほしいな。なんか、良いアルバムなのに、オリジナルであってもコンピ的アルバムに見せてきちゃうから…(苦笑)。

エクスクルーシヴ


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