なんだか最近、大御所R&Bシンガーによる過去のライヴ音源が、あれこれ発掘されている気がします。それも、多くがポーランドのImmortal から。こぞって、最近リリースの少ないアーティストに何か持ちかけたりしているんでしょうか(爆)。今回紹介するホイットニー・ヒューストンに関しても然りです。90年代前半には、他にも Michael Jackson,Mariah Carey, Prince など、今やスーパースターの直輸入ライヴCDなんかが乱発してたりしましたが、こちら1991年のライヴで、完全初お目見えの作品。

収録されているのは全10曲(メドレー含む)。「I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)」「How Will I Know」というビッグヒット、「My Name Is Not Susan」「Anymore」などの90年代初頭ならではビート、「Revelation」「Who Do You Love」なんかの爆裂R&B なんかも隠れた名曲、ライヴならではでカッコイイ!!アドリブなんからも、彼女だから許せる間なんかも、まさに絶頂期って感じ。余裕たっぷりだもん。

個人的には3曲目の「Medley - Did't We Almost Have It All / A House Is Not A Home / Where Do Broken Hearts Go」の最高の3曲の繋ぎが、クールすぎて鼻血。続く「All The Man I Need」では、ファルセットと力強いメロディに、感動。オーディエンスのざわめきも、けたたましい位に素敵な出汁になってます。今回アルバムタイトルに採用された「A Song For You」のカヴァーなんて、ホイットニーならではの解釈による千切れるような歌われ方に、もう悶絶!!ジャズなんだか、王道なのか分からないくらい、表現力は天下一品ですな(褒めすぎ?)。ラスト「Greatest of All」は、まさにこの時点で彼女の代名詞にとでもなるべき、最高のバラード。酔えます。

ジャケットは2000年に出たベストの使い回し出し、決して編集とかも上手に感じないCDだけど、あわせてDVDも出たようで、意外にこっちのほうが興味あったりして。なかなか復活に至らない彼女だけど、改めて今で言うBeyonce なんかにも匹敵する、さすがの当時の女王です。こぶし、しゃがれ、高音ビブラート、音圧…これこそ、唯一無二です!

A Song for You: Live


A Song for You: Live