ルーサー・ヴァンドロス…今年Aretha Franklin『This Christmas Aretha』が発売されたのでヘビロテ度は逆転しちゃいましたが、これは毎年1番聴きまくってました。個人的に文句のつけようがないクリスマスアルバム。押し付けじゃないけど、R&Bファンなら絶対手にとってほしい1枚。さらに言うと、これはどんなシチュエーションのクリスマスにもフィットすると断言しちゃいましょう!!日本では街を歩くと Mariah Carey 『Merry Christmas』やCeline Dion『These Are Special Times』なんかがかかりまくってるけど、個人的にはこのアルバムがかかりまくって欲しいと願っちゃってるのです。ポピュラー性もあると思うし、なによりヴォーカル、アレンジ、選曲、アルバムのヴォリューム的にも、満足できる作品です。CDレビュー前というのに、久々に興奮してしまいました(笑)。
ジャケットは、ルーサーと絵画の合成(クリスマスの雰囲気は大アリ)。特筆すべくは、全10曲のうち7曲がルーサーの書き下ろし楽曲(その7曲は共にルーサー自身がプロデュースしている)。それ以外の3曲はスタンダードナンバーで、他のプロデューサーが指揮を取っている。収録時間48分…何度でもリピートしたくなる程に、完璧なクリスマスアルバムだと強調しておきます!!
1.「With a Christmas Heart」
ピアノ、シンセ、ドラムまでをこなす John "Skip" Anderson との共作。一語一語丁寧に歌い上げるスローナンバーでオーケストラのアレンジを楽しめるパートが多い…決して派手ではないがサビでの高域・伸びやかなヴォーカルには込み上げるものがある
2.「This Is Christmas」
全曲とプレイ処は同じキーボード、ドラムをも担当するReed Vertelney との共作。ミディアムスローなバラードで聴ける サビでの熱いヴォーカルには酔わずにいられないが、後半でのCissy Houston をはじめとする8名の素敵なコーラスハーモニーがよりクリスマス気分にさせてくれる
3.「MistleTOE Jam (Everybody Kiss Somebody)」
ドラムとキーボード担当のIvan Hampden との共作…こういったミディアムテンポの曲をも得意とするのがルーサーならでは!間のセリフやコーラスや小細工な打楽器の音も、すべてがワクワク感となって活きている
4.「Every Year, Every Christmas」
既に曲作りの上ではお馴染みRichard Maxx との共作…アダコン向き、ほっと一息つきたくなるような優しい音作りが展開されている。後半聴ける、余裕の高域ヴォーカルはさすがとしか言いようがない
5.「My Favorite Things」
1959年“Sounds of Music”で有名な楽曲のカヴァー…ここではプロデューサーにNat Adderley, Jr. を迎え、ジャジー且つ跳ねるようなR&B仕立てになっている(映画同様、自由自在にテンポを変えるのが面白い)
6.「Have Your Self a Merry Little Christmas」
続いてこれもスタンダードで、プロデューサーも前曲と同じ。流れがしっくりくるうえ、よりジャジーな仕上がりになっている。王道なアレンジ、落ち着いたヴォーカルなので、アルバムの中では地味に存在になっていると思うけど…アルバムに、良いバランス感を生んでくれていると言ってよいだろう
7.「I Listen to the Bells (with Darlene Love)」
3曲目のようにミディアムテンポのR&B、そしてルーサーのアルバムには欠かせないデュエットをクリスマスアルバムでも披露!堂々たる女性ヴォーカルと、ルーサーの甘い声が憎らしいほど調和してて、気持ちいいくらいにサラッと聴けてしまう
8.「Please Come Home for Christmas」
1曲目に引き続きJohn "Skip" Anderson との共作、これは大人なバラード。スムースなヴォーカルで、淡々と言葉をかみしめるように歌われるのが印象的
9.「Kiss for Christmas」
3曲目に引き続きIvan Hampden との共作、ややミディアムスローなR&B楽曲。一部シングルにはカップリング収録したりもしているので、ルーサーはお気に入りなんだろう。サビでのファルセットが遠くで鳴り響くような作りになっていて、幻想的でもある
10.「O' Come All Ye Faithful」
最後はスタンダード楽曲、Marcus Miller プロデュース…この曲だけでも一聴の価値があると思う。最後の盛り立て方は感動としか言いようがない。クワイアにも負けない壮大な声が胸にジンジン来る。個人的には、クリスマス楽曲のカヴァーの中では、ルーサーのこの曲のカヴァーが何にも増して最高だと思っています!
共作者はバラエティに富んでいるが、全体的にバランスの良いアルバムに仕上がっている。USポップ、USブラックシーンにおいて、このアルバムはかなり重要な意味合いを持つと思う。ルーサーがEpic時代にこういった企画アルバムをリリースしてくれていて嬉しいに尽きます(じゃないと、ヒット追求型のJ Records では決して吹き込まれないで終わってたと思うので…)。現在、リマスター廉価盤でも手に入るけど、超廉価盤としてリリースされた『Home For Christmas』には要注意…若干曲が端折られています。いやー、それにしても、毎年古さを感じず聴ける黄金級クリスマスですよ、これは!!
★ベタ褒めしすぎましたが、気持ちこもってます。。。
This Is Christmas
アーティスト:Luther Vandross
販売元:Sony
発売日:1995-10-26
おすすめ度:
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This Is Christmas

Home for Christmas
ジャケットは、ルーサーと絵画の合成(クリスマスの雰囲気は大アリ)。特筆すべくは、全10曲のうち7曲がルーサーの書き下ろし楽曲(その7曲は共にルーサー自身がプロデュースしている)。それ以外の3曲はスタンダードナンバーで、他のプロデューサーが指揮を取っている。収録時間48分…何度でもリピートしたくなる程に、完璧なクリスマスアルバムだと強調しておきます!!
1.「With a Christmas Heart」
ピアノ、シンセ、ドラムまでをこなす John "Skip" Anderson との共作。一語一語丁寧に歌い上げるスローナンバーでオーケストラのアレンジを楽しめるパートが多い…決して派手ではないがサビでの高域・伸びやかなヴォーカルには込み上げるものがある
2.「This Is Christmas」
全曲とプレイ処は同じキーボード、ドラムをも担当するReed Vertelney との共作。ミディアムスローなバラードで聴ける サビでの熱いヴォーカルには酔わずにいられないが、後半でのCissy Houston をはじめとする8名の素敵なコーラスハーモニーがよりクリスマス気分にさせてくれる
3.「MistleTOE Jam (Everybody Kiss Somebody)」
ドラムとキーボード担当のIvan Hampden との共作…こういったミディアムテンポの曲をも得意とするのがルーサーならでは!間のセリフやコーラスや小細工な打楽器の音も、すべてがワクワク感となって活きている
4.「Every Year, Every Christmas」
既に曲作りの上ではお馴染みRichard Maxx との共作…アダコン向き、ほっと一息つきたくなるような優しい音作りが展開されている。後半聴ける、余裕の高域ヴォーカルはさすがとしか言いようがない
5.「My Favorite Things」
1959年“Sounds of Music”で有名な楽曲のカヴァー…ここではプロデューサーにNat Adderley, Jr. を迎え、ジャジー且つ跳ねるようなR&B仕立てになっている(映画同様、自由自在にテンポを変えるのが面白い)
6.「Have Your Self a Merry Little Christmas」
続いてこれもスタンダードで、プロデューサーも前曲と同じ。流れがしっくりくるうえ、よりジャジーな仕上がりになっている。王道なアレンジ、落ち着いたヴォーカルなので、アルバムの中では地味に存在になっていると思うけど…アルバムに、良いバランス感を生んでくれていると言ってよいだろう
7.「I Listen to the Bells (with Darlene Love)」
3曲目のようにミディアムテンポのR&B、そしてルーサーのアルバムには欠かせないデュエットをクリスマスアルバムでも披露!堂々たる女性ヴォーカルと、ルーサーの甘い声が憎らしいほど調和してて、気持ちいいくらいにサラッと聴けてしまう
8.「Please Come Home for Christmas」
1曲目に引き続きJohn "Skip" Anderson との共作、これは大人なバラード。スムースなヴォーカルで、淡々と言葉をかみしめるように歌われるのが印象的
9.「Kiss for Christmas」
3曲目に引き続きIvan Hampden との共作、ややミディアムスローなR&B楽曲。一部シングルにはカップリング収録したりもしているので、ルーサーはお気に入りなんだろう。サビでのファルセットが遠くで鳴り響くような作りになっていて、幻想的でもある
10.「O' Come All Ye Faithful」
最後はスタンダード楽曲、Marcus Miller プロデュース…この曲だけでも一聴の価値があると思う。最後の盛り立て方は感動としか言いようがない。クワイアにも負けない壮大な声が胸にジンジン来る。個人的には、クリスマス楽曲のカヴァーの中では、ルーサーのこの曲のカヴァーが何にも増して最高だと思っています!
共作者はバラエティに富んでいるが、全体的にバランスの良いアルバムに仕上がっている。USポップ、USブラックシーンにおいて、このアルバムはかなり重要な意味合いを持つと思う。ルーサーがEpic時代にこういった企画アルバムをリリースしてくれていて嬉しいに尽きます(じゃないと、ヒット追求型のJ Records では決して吹き込まれないで終わってたと思うので…)。現在、リマスター廉価盤でも手に入るけど、超廉価盤としてリリースされた『Home For Christmas』には要注意…若干曲が端折られています。いやー、それにしても、毎年古さを感じず聴ける黄金級クリスマスですよ、これは!!
★ベタ褒めしすぎましたが、気持ちこもってます。。。

アーティスト:Luther Vandross
販売元:Sony
発売日:1995-10-26
おすすめ度:

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This Is Christmas

Home for Christmas