待ちに待ったブランディの新作…前作以降、交通事故の当事者として、なかなか表だった活躍ができずにいましたが、やっと復活。ベストアルバムなどで身辺整理を行って、レーベルも移籍し、見事快作が仕上がりました。でも、プロモーション力が弱いのか、シングルもいまいちヒットしてないし、さらには、これまでずっとアルバムチャートでベスト3入りを果たしていたけど、本作は15位…。ん〜、風当たりが強いのか、ヒット性がないと判断されてしまったのか?僕はきっとリアルタイムで彼女のことを聴いているせいか、今後も応援したくなる充実の内容だったと思っています。

1.「Human Intro
20秒ほどの語り
2.「The Definition
ピアノとシンセが絡み、ざらっとしたブランディの多重ヴォイスがまとわりつく、やは彼女でしか出来ない創り
3.「Warm It Up (With Love)
単純なんだけどピアノが軽快で、頭に駆け回る…比較的早口で歌われるのはRodney Jarkins の手腕か
4.「Right Here (Departed)
1st シングルとしてカットされPOP34位止り…復帰作と同時に彼女にしては不本意だったせいか、これも理由だと思うけどアルバムが数ヶ月延期してました。。。“ザ・ブランディ”という感じで、個人的には好き!今の音も加わり新生ブランディを感じた
5.「Piano Man
堂々した歌い方は健在!今の音を取り入れすぎ、頼り過ぎ感は否めないが…
6.「Long Distance Interlude
7.「Long Distance
ここに来て、でっかいバラード(2nd シングル)…彼女の低音・高音、音の重音・コーラスなど、かなり秀逸な作りになっている
8.「Camouflage
アルバム後半に来てしまいそうな、ちょっと工夫が少ない楽曲…音の重ね方に固執してしまっているかも
9.「Torn Down
これも前曲同様で、声を活かしきれず、メロディが見えにくくなってしまっているかな
10.「Human
タイトル曲、彼女の痛い部分を十分にさらけ出し、聴く者を魅了するバラード
11.「Shattered Heart
低音が、どんどん下がっていくところは真新しいけど、いたってオーソドックなブランディ節
12.「True
声は機械でいじらないほうが良かったかも、だけど総合的に安心して聴けるバラードに仕上がっていて良かった
13.「A Capella (Something's Missing)
まさに一人声だけで仕上げた楽曲、まさに曲名通り(笑)。これは、実験的だけど、かなり高評価
14.「1st & Love
幻想的なアレンジに、攻撃的なヴォーカル…さらっと1曲にまとめているのも面白い
15.「Fall
最後に相応しいけど、コテコテじゃなくて、しっかりR&Bとして仕上げているところが良いね

シンセが派手に加わっているので、ちょっと違和感を持つ人もいるかもしれないけど、基本は『Full Moon』のころのブランディに似ている。ヴォーカルはドスを増した一方、新しい音に立ち向かっていく彼女が勇ましくも感じた。また音楽で、リスナーを楽しい気持ちにしてほしいから、是非是非ライヴなんかも精力的に頑張ってほしいです。


HumanHuman
アーティスト:Brandy
販売元:Epic
発売日:2008-12-09
おすすめ度:4.5
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