先日、J Records をサヨナラになってしまった ルーベン・スタッダード…マーケット云々で言うと酷な話なんだけど(クライヴ・デイヴィス主義だもんね)、彼の実力はお墨付き。NEXT Luther Vandross とまではいかなくても、絶対的にAmerican Idol 二回目の優勝者の名誉は、絶対的なものだと思ってるしね。今回取り上げるアルバムは、過去3枚のアルバムの中で2枚目…でもこれは企画アルバム的位置づけなのかな(そういった大胆な趣向が、アーティスト人生の命取りになっちゃうのが怖くもあるんだけど…)。ホリディアルバム的な時期のリリースだったけど、内容はゴスペル傾倒。トラディショナル以外では、Fred Hammond, Marvin Winans が多くの曲を制作。メロディアスで、彼の優しい魅力が十分に詰まってます。

1.「I Need An Angel
R. Kelly によるコンテンポラリーなゴスペル作品、ポップでクワイアと楽しそうに歌い上げる心地よいナンバーだ
2.「Center of My Joy
スローで、クワイアあってこそメロディが見えてくる作品だが、一語一語丁寧に歌うルーベンに好印象
3.「Goin' Up Yonder
オルガンは跳ね、ホーンなども加わり、温かなグルーヴが展開される…ルーベンの技巧もさすがにうねっていてカッコイイ!
4.「Fix It Jesus (ft. Harvey Watkins Jr.)」
地元の教会的に展開される、ポップなゴスペル…Al Green にも似た男性ヴォーカルが指揮をとり、ルーベンの声はあまり引き立ってないが
5.「Amazing Grace
アルバム中最も古風なナンバーを、アコースティックナンバーに仕立てたのが渋い!伸びやかなヴォーカルにうっとりもの
6.「Shout To The Lord
しっとり、そして余裕のフィーリングで歌われる、ミディアムスロー(低音がキレイだなぁ)
7.「Running Back To You
アダコン一直線、90年代の洒落たジャジーな匂いもプンプン
8.「Restoration
音の彩りが豊かで、ポップさは更に強まる中、ヴォーカルアレンジメントにはだいぶ斬新さも感じる
9.「We Have Not Forgotten(ft. Fred Hammond)」
近年の The Isley Brothers のようなアクセントなんかにもなっているギター強音が味、対抗ヴォーカルも熱を帯びてます
10.「I Surrender All
Underdog プロデュース、ちょっと試行錯誤した感のあるメロディが上下に動きまくっている作品
11.「Ain't No Need To Worry (ft. Tina Campbell of Mary Mary)」」
女性ヴォーカルが加わることで、ここに来てアルバムに新鮮味が増す…たがいに若くも芯が通っているからこそ聴き応えがある(でも、なんか消化不良にもあっという間に3分で終わる…)
12.「Don't Give Up
ルーベン自身のペンによる、R&B作品!軽快にリリックを繋ぎ合わせ、アダコン心とゴスペル心をブレンドした、進化系のルーベンを楽しめる

後半ややダレ気味な印象もあったが、ラスト2曲で流れを変えてくれた。ただし、やはり前半のインパクトが圧倒的に大きい。ゴスペルと彼にあるヴォーカルを武器としたオリジナリティをバシバシ出してくれたら、もっと良かったのかもー。

I Need an AngelI Need an Angel
アーティスト:Ruben Studdard
販売元:J-Records
発売日:2004-11-23
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