2007年に突如ライノハンドメイドからリリースされた、アレサのTV番組向けのパフォーマンスからのCD。これ、今まで決して噂されてこなかった内容なので、こんなCDが出ることには少々ビックリしましたが…。

で、内容はホント“ごいす”です!!少し前に、こちらのCDをHPで取り上げたこともあったんですが、改めて1曲1曲をレビュー!!

1.「Introduction (Also Sprach Zarathustra) / Rock Steady」4:16
いい感じでオーケストラが盛り上がります!1分半ほど経って、ようやくアレサの登場。ちょっと演奏は微妙なズレも感じるけど、アレサのフィーリングは相変わらず。
2.「This Girl's in Love with You」2:13
今となれば珍しい選曲、アレサの高音で、いよいよ盛り上がるかと思いきや(ここまで若干2分ほど)、次の曲に繋がっていってしまいました…
3.「Edley: I Never Loved a Man (The Way I Love You) / I Say a Little Prayer」2:28
ここでも、まだまだメドレー扱い…前者は1分半、後者は1分ほど。。。でも、良いとこ取りというか、アレサは限られた時間の中で、ナイスに旨みを凝縮してくれています!!TV 番組用だから、こういうのもアリっすよね
4.「Medley: Day Dreaming / Think」3:26
前曲との繋がりはキレイ…前者ではしなやかなアレサ、爆発アレサが交錯します(笑)。そして1分程のシンク、いつもよりもすばしっこい感じで、あっけらかん的な印象も
5.「Spanish Harlem」3:03
ギターが遊んでいて、ドラムもやや激しさがあり、オリジナルとは少し異なる風味…アレサはいたて普通に歌いこなしているかな
6.「Medley: Chain of Fools / See Saw」2:28
前曲が完全に独立していると思いきや、微妙に前者とは繋げており、そのまま約1分のシーソー…なんか忙しい展開です
7.「Don't Play That Song」1:51
ちょっとモノ足らないけど、だいぶまとまりあるエアプレイ的な仕上がりになっていると思います…アレサは決して力を抜いていないので迫力は十分
8.「Respect」2:17
これも縮小ヴァージョンにして、後半の観客一体型のアドリブに時間を割いてます…『Live at Fillmore West』に近い高速ヴァージョン
9.「Medley: Bridge Over Troubled Water / We've Only Just Begun」7:48
王道的に、6分ほど熱唱が聴ける前者…そして、2分弱、アレサの持ち歌じゃない曲を面白く繋げていて新鮮味があります(それでもバックの演奏は、後者でもずっと明日に架ける橋をベースにしているのが面白い)
10.「Young, Gifted and Black (Instrumental)」6:42
おそらく、Burnard Purdie, Chuck Rainy など大物が多数脇を固めていると思うので、そういった意味で聞き応えは十分(ピアノはアレサだと思うけど、こちらも素敵なフレイバーが溢れてます)
11.「Oh Me Oh My (I'm a Fool for You Baby)」4:42
この曲が、蔵出し本作のタイトルになったのも、インスト明けで燃えに燃えるアレサの素晴らしいパフォーマンスが堪能できるがゆえだと思います!後半は、もう何かが乗りうつったかのようなヴォーカル
12.「That's the Way I Feel About Cha」4:57
翌年には、自身のアルバム『Hey Now Hwy (The Other Side of The Sky)』でも披露することになるBobby Womack の名曲を一足先に。既に即興的な扱いだと思うけど、それにしてもアレサの解釈は、他のアーティストではなかなか思いつくことのないような出来栄え
13.「April Fools」3:29
原曲以上に軽快に、そして堂々たるヴォーカルを披露している
14.「Spirit in the Dark」6:36
ここではゴスペル的な要素も強く、ラストに相応しく抑揚がつけられた展開!このライヴでは2年前の曲ということになるが、既にこの時点でライヴのラストの定番として掲げる流れを作ってしまってたんだなぁと、つくづく〜

arethaPhilly1972
※いちお、オマケというか、プロモ盤もゲットしています!!ただし、裏ジャケに曲目が載っているだけのCDでした。ただ、これで分かったのが…ライノハンドメイド作品も、シリアルナンバーとか振ってたりしますが、いちおプロモ盤を出してるんですね。っていうことは、限定数以上のプレスは偽りもなくされているってことかな。

前回のライノハンドメイド作品『Don't Fight The Feeling (The Complete Aretha Franklin & King Curtis Live At Fillmore West)』が5000枚のプレスであっという間に売れ切れたので、調子に乗って(?)、本作は世界7500枚限定…しかーし、現時点でまだ売れ切れてないようです。アマゾンなんかでも買えるし、まっ、いずれ売れ切れると思うんで(なんとなく)、気になった方はお早めに。だいぶ値段も下がってきた感がします。まっ、それ以上に内容がいいんだよねー、やっぱ。ソウルに惚れぼれっす♪

Oh Me Oh My: Aretha Live in Philly, 1972Oh Me Oh My: Aretha Live in Philly, 1972
アーティスト:Aretha Franklin
販売元:Rhino Handmade
発売日:2007-10-01
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