アース・ウインド・アンド・ファイアー・・・1970年のデビュー以来、ディスコブームの立役者であると同時に、一過性のブームにとどまらず、その後のブラックミュージックの形成にも大きな影響を与えたグループだと認識しています。今回紹介するのは、彼らの8枚目となる1977年作(邦題、太陽神)。R&B1位・POPでも3位の大ヒットを記録。もともと1970年代後半の彼らの勢いは凄まじいものがありましたが、中でも評価の高いアルバムなんじゃないかな。

2009年1月16日からスタートするTBSドラマ『ラブシャッフル』の主題歌として流れているのが、このアルバムからの2曲目。日本でも、今まで結構CMやドラマなんかでも使われてたりしたので、今じゃお馴染みといった感もしますが。――まっ、そんな流れもあって、敢えて今回取り上げてみました。

1.「Serpentine Fire(邦題、太陽の戦士)」
R&B1位・POP13位…乾いていて、この楽しげに遠のくファルセットがEW&Fだからこそ!ファンキーでいて、しかもスウィートで、キュンキュンきます
2.「Fantasy(邦題、宇宙のファンタジー)」
R&B13位・POP32位…最初の超速シンセ、そして高らかすぎるヴォーカルにうっとり。またーりしてますが、このワクワク甘茶ソウルです(これが今話題の主ドラマ題歌)
3.「In the Marketplace (Interlude)(邦題、市のたつ広場)」
神秘的…水がわき出す(?)ような、40秒ほどのインタールード
4.「Jupiter(邦題、銀河の覇者)」
ホーンとパーカッションとベースのうねりが際立つハッピーハイパーソング!前2曲をひっくり返す攻撃的なヴォーカルも聴きどころ
5.「Love's Holiday
これは、息抜き的に、まったり感のあるミディアムスローな楽曲
6.「Brazilian Rhyme (Interlude)(邦題、ブラジルの余韻)」
10曲目にもあるインタールード第一弾…ブギーに“パラッパッパ…”と連呼します
7.「I'll Write a Song for You(邦題、聖なる愛の歌 )」
ファルセットが止まらない!スウィートなバラード、哀愁ムンムン
8.「Magic Mind
ポップに軽快に楽しげなファンク
9.「Runnin'
音使いが変わってます!ベースの鳴らし方や、BPMの変化や、ヴォーカルよりもフュージョンを意識した作りなど、かなり聴きどころたっぷり!
10.「Brazilian Rhyme (Interlude)(邦題、ブラジルの余韻)」
6曲目と同タイトルだが、まったく異なる仕様のインタールード
11.「Be Ever Wonderful
イカシタ大人なグルーヴ、エモーショナルなバラード!

Bonus Track
12.「Would You Mind? (Demo Version of Love's Holiday)
アルバム5曲目のタイトルが異なるデモヴァージョン、原曲と異なるヴォーカルが印象的。2分少々―
13.「Runnin' (Original Hollywood Mix)
完全にジャズ…3分少々
14.「Brazilian Rhyme (Live at Maracanazinho, Rio De Janeiro, Brazil / Oct, 25, 1980)
ライヴでのオーディエンスとの一体感が伝わる、美味しい内容…しかも、アルバムではインタールードでしかなかった曲で、ここまで盛り上げてしまうところが憎い!このアルバムならではのボートラって感じがします…2分半程ですが―

1999年にリマスターされてからは、ボートラも3曲収録したうえ、かなり廉価盤でお得!個人的には破格値のSACD には興味ないんですが(爆)、超名盤として持っていて損はしないと思います。ディスコばかりでなく、当時に活気を与えた音が詰まっています。

太陽神太陽神
アーティスト:アース・ウィンド&ファイアー
販売元:ソニーレコード
発売日:1999-12-18
おすすめ度:4.5
クチコミを見る