大型新人となる女性シンガーのデビュー作品です。アメリカアイドルの6シーズンで惜しくも3位だったものの、このアルバムから感じ取れる実力は折り紙つき!パワーも技巧も、いやー参ります。2007年にはEPを発表していたけど、ここには13曲の大満足な曲が揃っています。Jennifer Hudson に近い歌唱で、アルバムはJoss Stone のデビュー作(全カヴァー)に近いかな。

1.「Fundamental Things
しゃがれたヴォーカルを、じっとり聞かせてくれる出だし。ポップなテンポながら、ほとばしるソウルは、ただものではない様相を感じさせてくれる
2.「It's Your Love
シングルカット作品ながら、現代では珍しい2:45 の分数に驚き。昔ながらのオールドソウルな展開で、真っ向勝負!ネバネバした感触に加え、熱い感情がたまりません
3.「Coming Back to You
タイトル曲、伸びやかなヴォーカルはMacy Gray のようなネオソウルの味わいも引き出されている
4.「Declaration of Love
Celine Dion が最高のテンションで披露していた楽曲(『Falling Into You』収録)のカバー、これをソウル風にご機嫌に歌いあげています
5.「Best of Everything
なんだろう、このまったりとした堂々たるヴォーカルは、60年代後半にあったサザンソウルにも似た鳴りがあるんですよねー
6.「Wonderful
意外だったのがAretha Franklin の比較的新しい2003年『So Damn Happy』からのグラミー受賞楽曲を敢えて持ってきたところ。アレサの曲よりも、生バンド形式、爽やかに歌い上げている。技巧はオリジナルには忠実というわけではないが、無理せず彼女の良い部分がうまく繋ぎ合わされている
7.「Dust My Broom
Robert Johnson のブルージーな楽曲を、ソウルフルに、そして少しのロックテイストで味付けたような曲
8.「I'll Never Stop Loving You
これは違った一面を知れます、アメリカンスタンダードを癖なくしっとり聴かせてくれています
9.「I Will Be
終始迫力が満ちてます、これが彼女のスタンダードな部分
10.「If I'm Not in Love
Dawn Ann Thomas の作品で、Jody Watley がカヴァーした作品としても有名(日本では伊藤由奈のデビュー曲で大ヒット)、あくまでもソウルフルに歌い上げているのが頼もしい
11.「Walkin' Blues
ソウルが好きなんでしょうねー、コラースやらアレンジやらにその愛が詰まりまくってますから
12.「We Will Find a Way
前曲と同じような感じ、流れも抜群でトータル的にアルバムの作りがしっかりしてるのを感じさせます
13.「Wonder Why
一風変わった静かなアレンジで終わり、ヴォーカルも派手過ぎず、技巧を再確認してアルバムは終了といった感じ

彼女の魅力、ちゃんと詰まったアルバムに仕上がってます。CDなんかによっては「Through The Fire」が入ってたり、TVで披露した「My Funny Valentine」など、Chaka Khan LOVE は残念ながら漏れてしまったけど、久々にソウルむんむんになれて、嬉しくなっちゃいました。やっぱ、原点回帰は大事です。今後の活躍にも期待!

Coming Back to YouComing Back to You
アーティスト:Melinda Doolittle
販売元:Hi Fi
発売日:2009-02-03
おすすめ度:5.0
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