発売予定から延期を繰り返し、半年を経て、ようやく発売されたリマスター盤。2曲のボートラを加え、当時の凄みを再認識できる強力盤(廉価盤!)として堪能できます。

若干二十歳のマイコー。POP3位を記録!ディスコに傾倒せず、ファンクにも流れず、あくまでも彼らのスタンスを固持し、素敵なソウルアルバムに仕上がっています。時代にムリに食らいつかず、さらりとご機嫌ビートも並び、最高です。

1.「Blame It On The Boogie
R&B3位・POP54位を記録した1st…軽めのポップチューン。活き活きしたマイコー、ほぼマイコーが指揮をとり、残るメンバーは無理に目立たず、ソロで脚光を浴びる直前の才能が溢れてます
2.「Push Me Away
前曲とは一変、ムーディで聴かせるバラード。ソウルアルバムにありがちな展開だけど、マイコーの畳み掛けるファルセット、そしてどこが地声か繋ぎが分からない流れ方に、酔います
3.「Things I Do For You
ファンクよりは濃ゆくなく、マイコーの弾けたヴォーカルと、ホーンとの掛け合いが好調
4.「Shake Your Body (Down To The Ground)
R&B3位・POP7位を記録した2nd…サンプリングなどでも有名。バックコーラスも軽快、分かりやすい「Twist & Shout」のリリックで、ノリノリです。アルバム収録ヴァージョンでさえ8分の長尺!
5.「Destiny
カントリーの匂いもするけど、しなやかに熱いミディアム調…ファンクソウルの断片集という感じでしょうか
6.「Bless His Soul
味はあるけど、マイコーが主役じゃないとスルーしてしまうのうは、まだまだお子様な証拠でしょうか。昔、サザンのアルバムで原坊になると曲をスキップしてましたが、今では愛しくなってるんですけど―
7.「All Night Dancin'
これは、せわしない忙しいポップ曲…マイコーは楽しそうにアドブってるけど、とっても難しい曲に聞こえます
8.「That's What You Get (For Being Polite)
王道ジャクソンズバラード…各メンバーも、微妙に個性を出してたりして、聴き応えあり

※Bonus
9.「Blame It On The Boogie (John Luongo Disco Mix)
1曲目の長尺、オリジナルの約倍となる7分。目立ったフレーズがあるわけではないが、フュージョンとしても聴き応えあるパートが続きます
10.「Shake Your Body (Down To The Ground) (John Luongo Disco Mix)
こちらはオリジナルと分数は変わらないくらいの分数の12インチヴァージョン…オリジナルが聴きやすいけど、コアなファンには選択権アリ…って感じかな?!

ディスコに負けない、彼らのスタンスが詰まった作品。ブックレットも一掃し、改めて30年前の作品が楽しく聴けます。それにしても、マイコーの声、30年前と然程変わってないのが凄いです・・・

DestinyDestiny
アーティスト:The Jacksons
販売元:Epic/Legacy
発売日:2009-01-27
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