アーバン・スピーシーズのデビュー作、邦題は『スピリチュアル・ラヴ』…今まで結構このジャケは見た記憶があったんですが、いまいち購入までには至りませんでした。でも、中古で210円とかで売ってまして…ってことは流通度も高かったのかなぁなんて思いながら、ちょっと実験的に聴いてみることにしました。

1.「Hide and Seek
UKのR&Bみたいですが、かなりぶっ飛んでるアンプラグド形式のクールな畳み掛けるラップソングが展開!ライヴ感もあり、これは1曲目にして、かなりガツンとやられました
2.「Gotta Have It
ロックテイストを強めたプログレ風?!Dragon Ash なんかが演ってのけそうな、疾走具合がたまりません
3.「Musikism
40〜50年代のジャズをサンプリングしつつ、リリックが軽やかに広がっている…う〜ん、跳ねるグルーヴが心地よいです
4.「Ropes
ホーンやフルートの参加は新たなビートとして組まれ、より最強なジャジーラップへと変調
5.「Spiritual Love
前曲まで突っ走ってたたけど、ここで一度ブレイク…女性ソロコーラスが加わり、洗練されたお洒落ミディアムグルーヴが出来上がり、美しいですね〜
6.「Just a Matter of Time
ムード歌謡な流れの中に、薄くラップを加え、シリアスなコーラスをズバッとサビに持ってくる、面白いミディアムスロー
7.「Listen
民族歌曲の匂いもしつつ、低音クールなラップと異国情緒な女性コーラスの加わりが、素敵なストーリーを紡ぎだしている
8.「Consequence
ジャケにあるような、外で奏でる音という印象…これは基となるアレンジがういちゃってるかも
9.「Experience
ここに来て強めのビートが復活!クラブスタイルな、生音の展開にやられます…急にブレイクダウンするテンポなども含めて、さじ加減をよーく読んでいる音作りに脱帽
10.「No Particular Title
落ち着いて聴けるミディアムチューン、これぞ彼らの王道的なラップのかみごたえがあります
11.「Brother
男臭さ抜群、そして優しく大きく包みこむような女性コーラス達のヴォーカルの分け合いが絶妙
12.「Light at the End of the Tunnel
90年代前半のビートが活躍!いたってシンプルなアウトロ的な作り

※Bonus for Japan
13.「Bonsoir Song
ネオソウルもぷんぷんするけど、ギターを抱えて歌うようなスタイルがクール
14.「Physical
レゲエヴォーカルスタイルを取り入れたりと、あれこれ実験作が生まれてたんですね。国内盤ではお得な2曲も堪能

全体的には実験的な曲が多い気がしたけど、当時にしては先駆的読みをしている気がした。特に1〜4曲目の怒濤の流れは、彼らの新しい音楽スタイルを感じるのにうってつけ!

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アーティスト:Urban Species
販売元:Polygram Records
発売日:1994-10-04
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スピリチュアル・ラヴ
アーティスト:アーバン・スピーシーズ
販売元:マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
発売日:1998-07-23
おすすめ度:5.0
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