51GidR8uxCL__SL160_Philadelohia International Records のThe Lost Soul としてコンバイルされたコンピレーション作品。ただし、デッドストックではなく全てリリース済の音源の模様。自分は、あんまりコンピとか買わない中、当時の推しに巻かれていったのと、値段?安かったのは覚えてる。あと、なんか、普段のコンピとかに比べて、選りすぐり感が強かったような。年々買い溜めたCDがお座なりになる中、しっかり聴く必要がありますね。

1. Hard Workin' Man Pat & The Blenders
1974年、TLC (Phill Terry, T. Life & Talmadge Conway)pro.、はっちゃけたリズムで軽快に、楽しいモダン。下手したら60年代サウンドなんだけど、ヴォーカルの聴こえが涼しげで70年代かなぁと納得感
2. Conquer The World Together Bunny Sigler & Dee Dee Sharp
1971年、本コンピ タイトルにもなってるけど、バニーとディーディーの共演!二人のヴォーカルに極み!とにかく上手い、そして惹きこむ力が凄い。バニーも自然とソウル、それを超えるディーディーの迸る力に唸り


3. Grasshopper Soul Devalients
1972年、いきなりの高音女性に度肝だったけど、基軸は男性ヴォーカルにて。ファンクロック風、超クール。熱を覚めずに畳みかけるテクは凄い。中盤のオルガンやホーンも、ぐねんぐねんのコーラスも良い味
4. It's So Wonderful Johnny Williams
1971年、涼しげなサウンドに、淡々としたヴォーカル、明るみも少々。聴き易い仕上がり、コンピとしての流れも良いな
5. Makin' Up Time (Parts 1 & 2) Frankie & the Spindles
4曲は2分半〜3分程度だったけど、ここではいきなり8分近くの長尺。1971年、2部制の展開のソウル。爽やかなヴォーカルに、バリトンに。緩くも、コーラスの支えも健やか。パート2は、フェードインにて再開、シングルまんまの収録なんかな…後半はライヴ的に執拗にw JBとかの2部制とは異なって、なんかネチッコイ
6. Theme For Five Fingers Of Death Bunny Sigler
1973年、バニーって前に単体ソロ作聴いたりしたけど、はっちゃけや、音を遊んでのクオリティに改めて好きになったな。前回はそんなに気に入らなかったけど、流れで聴いてハマるってのはマジック
7. Good And Plenty Carolyn Crawford
1975年作と思えないくらいに、声に特徴と、音のグルーヴィ感的に90年代前半くらいの作品って言われても違和感ないかも。コーラス入るとちょい古いけど、ゆったりモードで先見の読みな音、これ好きだな


8. Darling Come Back Home Love Committee
これから色々聴いていこうと思って、ラブ・コミットはレンタルしてきてます。70年代前半は、ディスコでなく、こんなにふわっとしたソウルだったんだなぁ。なんか想定と違った、時代かー。ヴォーカルの組み合わせ的に、ストリングスとファルセットで気持ち悪いくらいに甘茶、笑えるけど、案外ハマる傾向
9. Yellow Sunshine Yellow Sunshine
後半戦、曲調はファンクも入って。でも1973年、時代はあまり変わらずも、ジャンル異なっての演奏。テンポアップでご機嫌、レアグルーヴ的な
10. Ghetto Woman (Parts 1 & 2) Ruth McFadden
これは、年齢間違ったらスマンだけど、オバチャン的にはっちゃけ。豪快というか、これまでの流れ的には異色。ただ、こなしが凄い、パワー勝負だ。音も進化する中で、重さを更にって印象
11. Everybody Needs Good Lovin' (Parts 1 & 2) Bunny Sigler
本盤よく登場するバニー、シャウト連発で豪快さ。色々な表情を見せるなぁと、更にそれも陰湿なくらいに2部制。絶えずシャウト、路線不定。それでも彼の多面さは十分に
12. Days Go By Bobby Bennett
ソウル継承、男気あるスロウバラッド。こういうのもレーベルにあったんだね、時代だなぁ。こういう熱さの一方、鉄琴のような音が邪魔だけど、そこを除外しても歌に力あるな
13. The Big Hurt People's Choice
1975年、まだまだ続くソウル。熱いというか濃い、粗くも揺さぶり。真髄保っての放ちは好きだな、このアーティスト名からは想像できなかったけど
14. Love Is Here The Futures
コンピ後半の流れをクールダウンさせてくれるグループ名唱ならではの慈しみ、しっとりと沁みるお茶漬のような曲。味は薄めのお茶で。シングルヴァージョンなのに5分もあるし、これはハイライト


15. Ruby's Surprise Party Ruby & The Party Gang
1972年、テンプスのような展開。ファンクと外野、ゆったり感。歌と言うよりも、ワクワクで進行させるフュージョン。ギャングというには幸せすぎるし、エンディング状態
16. Stop Taking My Love The Mellow Moods
1曲目と同じ布陣にて、まるでボートラのように様相変えて、しっとりバラード。これで終わり?って感じなので、余韻だなー。こういう選曲萌える!


16曲・61分、大満足でしょ!コンピって結構聴かなくなってたんだけど、これは編集者の愛が伝わりまくり。ソウル、フィラデルフィア、そしてアーティストに対してもリスペクトを感じる。それでいて、時代は古いけど、古さでなく、新旧な感じでうまく織り交ぜた選曲に萌え萌え。これは、リイシュー当時話題になったのもうなずけるな。買っておいてよかったと納得、なぜに6年経ってしっかり拝聴か、当時聴いたかもしれないけど、CD多すぎて、もう覚えてなかったし。

<過去レビュー>
1976年 My Music Bunny Sigler

Conquer the World: The Lost Soul of Philadelphia International RecordsConquer the World: The Lost Soul of Philadelphia International Records
アーティスト:Various Artists
販売元:Philadelphia International/Legacy
発売日:2008-03-04
おすすめ度:4.0
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