2005年に亡くなったルーサー・ヴァンドロスが、2001年に移籍したJ Records よりリリースした第一弾アルバム『Luther Vandross』より先行シングルとしてR&B7位・POP26位の大ヒットとなった「Take You Out」・・・

Warryn Campbell、Harold Lilly、John Smith 作、プロデュースとコーラスもWarryn Campbell が手がけている。アルバムでは、ルーサー自身が曲やプロデュースを手掛ける機会を減らし、レーベル長 Clive Davis の新たなクリエイティヴィティに委ねている。

僕が持っているシングルは2種類あります。Enhanced CD と、リミックス集。前者はPVも入ってて好アイテムではあるんですが、個人的には日本のアマゾンで扱ってない後者が豪華でお気に入り。


Take You Out (The Remixes)
1.「Take You Out (Original Radio Version)
これはアルバムヴァージョンと同一、アルバムの中でもミディアムテンポで軽やか、でもどっしりと王道極めてます
2.「Take You Out Tonight (Allstar Remix)
ルーサーの歌い直しパートも収録したオールスターが手がけたトラック、曲名も多少変わっています。ヒップホップ調だけど、アルバムの1曲として収録しても違和感なかったはず
3.「Take You Out (Karmadelic Take You There Mix)
5.「Take You Out (Karmadelic Luther Dub)
爽やかな生音系ハウスを採用。後半の高音パンチは、これまた歌い直し!!5曲目はダブ。このエアプレイヴァージョンは、先に述べたEnhaned CD に収録されています
4.「Take You Out (Nu Soul Club Mix)
6.「Take You Out (Maurice's Nu Tribal Mix)
ポップR&Bハウスに好まれるMaurice Joshua が担当、ファンキーさを失わず、なかなか歯切れ良い作品となっています。6曲目も同一アレンジャーだけど、タイトル通りトライバル系、チャカポコしてるテクノハウス寄りでて聴き慣れにくいですが
7.「You Really Started Something」(Bonus Track)
これはUS盤としては画期的!このシングルオンリー提供で、Junior Vasquez プロデュース、ルーサー自身のペンによるもの。当時のジュニアならではのポップハウスに仕上がってますが、ゴスペル要素あるコーラスが絶妙で、ゴスペルハウスとも捉えられます。これは個人的に大好き。尚、国内盤『Luther Vandross』には、隠しボーナストラックとして収録しているので、何気に必見!

ルーサー史上、稀でない??このシングル盤に限っては、気合い入ってますよ!!アルバム収録の「Let's Make Tonight the Night」と抱き合わせた2曲収録CDS なんかはお手ごろに売ってましたが、重宝するなら、やっぱりこのリミックス集でしょう。


また、PVも今までに無かったくらいに、太陽と海に包まれて、さわやかなルーサー。西海岸の匂いたっぷり!この新鮮さも功を奏した感じかな。

また、2003年にリリースされたライヴアルバム『Live : Radio City Music Hall 2003』にも収録されていて、より景観が見える別感覚ヴァージョンを堪能できます。

ミニトリビア的には、ルーサー亡き後にリリースされPOP9位を記録したベストアルバム『Ultimate Luther Vandross』に収録の新曲(2ndシングル/グラミー賞ノミネート曲)「Got You Home」では、「Take You Out」のフレーズがサンプリングされた自身によるアンサーソングとなっています。

総論:2000年代に突入してリリースされたルーサーの曲の中では、最も自然体なポップR&Bだと思います。余計なメロディがなく、最低限の音と声で、非常にグルーヴィーな新境地を開拓した楽曲と言えるでしょう!

bc1a_26Take You Out
アーティスト:Luther Vandross
販売元:Bmg Int'l
発売日:2002-01-08
クチコミを見る