マーヴィンのトリビュートアルバムは結構出ていますが、その中でも先駆的作品になるのかな。1995年作だから、マーヴィン没後11年。UKとUSのアーティストがほぼ半々参加しており、フィールドとしてもR&Bやソウルに傾倒していないのが面白い。個人的にはやはり、それなりに凄いアーティストが参加していることに、このマーヴィンというアーティストの再評価、変わらぬ評価にたまげていました。

1.「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)Nona Gaye
まずは1曲目から、凄いスタート。あい娘であるノーナがヴォーカルとなる曲では、華麗なネオソウルとでもいうのか、実に彼女ならではのペースで世界を繰り広げている。最初長く続く前奏も、何か面白い趣向という感じだ。プロデュース参加したMe'Shell NdegeOcello の手腕ビビリ
2.「Save the ChildrenBono
ボノですよ、ボノ。ソウル臭のない、健やかなヴォーカル・うねりのあるヴォーカル。ふわりとしたアレンジで、なんだかマーヴィンの曲ではないような真骨頂。さすが。彼が参加したってこと自体に意味がありますが
3.「Let's Get It OnBoyz ? Men
旬のモータウンアーティストとして、参加してくれたことには、これまた感謝。お馴染みのフレーズを、グループで、素敵なコーラスワークで披露してて、粋なR&Bに仕上がってます。これはメロディの良さ、マーヴィンが継承するリズムにも在りって感じでしょう
4.「I Want YouMadonna & Massive Attack
Leon Ware 作の名曲を、もうマドンナ節絶好調でスローに聴かせます
5.「Trouble ManNeneh Cherry
UKポップロック、こういうのもアルバムには面白いけど、すみません、如何せんR&B路線に期待するアルバムだったので、あはは(良くと釈すれば、マイコー子供時代風?)
6.「Just to Keep You SatisfiedLisa Stansfield
当時脂の乗っていた、妖艶なヴォーカルのリサさん。UK寄りのテイストがありつつも、アレンジリミックスにはあのLeon Ware が参加ですよ!
7.「Stubborn Kind of FellowStevie Wonder
完全にスティーヴィ作品と化したカバー、3曲目の対抗馬として、貫禄モータウンを発揮。グルーヴ感が良いですね!!ハーモニカも、ご機嫌
8.「God Is Love / Mercy Mercy MeSounds of Blackness
ゴスペルむんむんで押し通さず、アレンジャーのJam & Lewis による涼しげな作り込みが素敵です。メドレーとしても、メロディの料理としても、面白い仕上がりです
9.「Like Marvin Gaye Said (What's Going On)Speech
これも、面白くインスパイされた仕上がり。名曲をスピーチ仕立てで、あっけない感じもあるけど、あっけらかん感がグー
10.「Marvin, You're the ManDigable Planets
ミュージカルように、めくるめく展開の流れは、一風独立したトラックのように聴こえてしまう…10分近い中で、ラストはアルバムとしても景気づいた曲と言えますね

アーティストの幅の広さから賛否両論が生まれそうで仕方ないですが、トータルには抜群のセンスを兼ね備えたものになっていると思います。だけど、やはりターゲットありき。。。全曲気にいるには難ありなのが苦しいかもです。ただし、オリジナルと比べた際の、アーティストやプロデューサーのセンスはピカイチです、ほんと。

マーヴィン・ゲイ・トリビュート
アーティスト:オムニバス
販売元:ポリドール
発売日:1995-11-01


Inner City Blues: The Music of Marvin GayeInner City Blues: The Music of Marvin Gaye
アーティスト:Various Artists
販売元:Motown
発売日:1995-10-17
おすすめ度:2.0
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