J5-git-album昨日に引き続き、マイケル・ジャクソンに追悼の意をこめて、ジャクソンファイブのアルバムを取り上げます。前作から半年のスパンで発売された9枚目で、“G.I.T.”とも略されています。『Skywriter』では少々ヒットランクが落ちていましたが、本作はヒット曲に恵まれたことで、次世代の彼らの音楽性を捉えるきっかけになったんだと思います。オリジナルのアルバムジャケは若い彼らなんだけど、だいぶ大人びた面がバシバシ!!

1.「Get It Together
唯一のシングルカット…POP28位ながら、R&B2位を記録。ホーンをより強めに、コーラスの強弱も健在!ただし前面に出すぎ感のあるコーラスも、だんだんと受け入れられるようになった印象。マイコーの声が、少しだけ太くなってきました。成長を感じます
2.「Don't Say Good Bye Again
声の伸び方が、ソウルフルになってきているのに注目。抑揚だったり、こぶしだったり、いやー惚れ惚れしい…ハスキーになりかけてて、それがより顕著に
3.「Reflections
Marvin Gaye のアルバムの影響からでしょうか、前曲と繋がった流れになったのが気になりました。Diana Ross & the Supremes のカヴァー。曲自体は、オリジナルに主軸をおいたアレンジ。マイコーのファルセットが多々聴けるのが発見かな
4.「Hum Along And Dance
こちらも前曲と微妙に繋がってます。The Temptations のカヴァー、ロックでファンクで攻撃的!オルガンもバシバシ同じフレーズをリピートして、まるで彼らの音楽でない感じ。テンプスを意識しまくりの仕上がり
5.「Mama I Gotta Brand New Thing (Don't Say No)
B面スタート…これも前曲に続き、攻撃的。ほぼ、昔のマイコーの残像を消して新たなグループとしてのグルーヴ・結束を感じる曲
6.「It's Too Late To Change The Time
キラキラしてるマイコーのヴォーカルがセクシー、表現力が相当増したなぁ
7.「You Need Love Like I Do (Don't You)
Gladys Knight & the Pips のカヴァー、ここでもテンプスを意識したかのよう低音を活かしたコーラス展開も見事
8.「Dancing Machine
次の10枚目のアルバム『Dancing Machine』にもタイトル曲として収録されている同曲。これは、1974年に再度シングル用にリミックスしてリリースし、R&B1位・POP2位の大ヒットになります。でも、ここに収録されているのは、あくまでもオリジナル。コーラスグループとしてのグルーヴを売りに変えた、なかなかの王道ソウル

※Bonus
Pride And Joy
1976年『Joyful Jukebox Music』なるコンピに収録された楽曲を、嬉しいボートラにて。Marvin Gaye & Norman Whitfield の作品ですが、『G.I.T.: Get It Together』の間にレコーディングされたミドルビート、ベースラインが憎い
Love's Gone Bad
1979年『Boogie』なるコンピに収録された楽曲、今や本作と“2in1 CD”となっている『Skywriter』と同時期にレコーディングされた、ぶっ飛んだご機嫌ミュージック
Love Is The Thing You Need
こちらも前々曲同様『Joyful Jukebox Music』に収録、『Skywriter』と同時期にレコーディングされたフィラデルフィアのような華麗なビートに、テンプスヴォーカルを堪能できます

デビュー当時が注目されすぎてて、埋もれてる感は否めませんが、70年代の名盤の一つとして押さえておきたい作品。特に、昨日紹介したアルバムとの2in1でお得に堪能+ボーナストラックも有りな状態のお得廉価盤なので、持っていて損はしないはずです。

スカイライター/ゲット・イット・トゥゲザー+3スカイライター/ゲット・イット・トゥゲザー+3
アーティスト:ジャクソン5
販売元:ユニバーサル インターナショナル
発売日:2007-06-27
おすすめ度:5.0
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