
この曲はR.Kelly プロデュース。「You Are Not Alone」「One More Chance」などのバラードにこそ手腕を発揮していましたが、バラードというよりはミディアムスローな「We Are The World」「Heal The World」系。ラヴバラードというよりも、世界平和を静かに祈っているというような感じです。
シングル自体は、1st「You Rock My World」にも言えましたが、リミックスなどを収録していないので、面白みに欠けています。ハウスじゃなくても、この時期であればラッパーをフィーチャーしたリミックスがあっても良かったのではと思うのですが。当時、SONY との確執が相当深かったのかなぁと思ってしまいます。ただし、こちらのシングルには未発表曲の収録、さらにはマイコーにとって初のEnahnced CD 仕様というのもあり、ファンとしては嬉しいアイテムとなりました。
1.「Cry」
アルバムヴァージョンと同一です。ジャケットの雑な出来には悲しくなりますが、「You Rock My World」のジャケにも言えることで、もうこの頃はシングルCDを売るということに力が入ってなかったのかもしれないですね…
2.「Shout」
これが味噌!低音呟きロックで、たたみかけて迫ってくる音と組み合わさってかなりクールな出来栄え。アルバム収録漏れしちゃったのが意外な程です。こういったタイプの曲であれば、まだまだ当時のマイコーのヴォーカルセンスを活かして量産できたと思うものの、あとは制作環境や制作モチベーションの問題だったのかもなぁと
3.「Streetwalker」
こぞってボートラをくっ付けてリマスターされていた当時…『Bad』のボートラとして収録された当曲が、シングルにも収録されました。ここではリマスター収録となっていますが、それは前述のアルバムへの収録時にも変わらないことなので、まっ微妙な収録ではありました
※「Cry (Short Film)」
これは嬉しいですよね、マイコーのPVがショートフィルムながらCDに収められるというのは。でも、マイコーが登場しないPVなので、これも肩透かし?!
今となれば、忘れ去られる可能性大のCDシングル。とは言っても、『Invinsible』からは2曲しか公式シングルが出なかった流れを考えると、押さえておきたいシングル(でも内容はぱっとしないかもしれません)。個人的には2曲目が聴きたくて、今でもたまーに取り出し聴いています。

Cry
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