_SL160_2001年のアルバム『Invinsible』からの2nd シングルとして選ばれたのは、アルバム後半13曲目に収録されていた「Cry」…良い曲なんだけど、もっとインパクトある曲がなぜ選ばれなかったのかは不明。無論、プロモ止まりながらアメリカではR&B2位・POP14位まで上昇した「Butterflies」をカットしたほうが良かったのではと予てからずっと思ってはいましたが…(この曲こそPが欲しかったなぁ)。

この曲はR.Kelly プロデュース。「You Are Not Alone」「One More Chance」などのバラードにこそ手腕を発揮していましたが、バラードというよりはミディアムスローな「We Are The World」「Heal The World」系。ラヴバラードというよりも、世界平和を静かに祈っているというような感じです。

シングル自体は、1st「You Rock My World」にも言えましたが、リミックスなどを収録していないので、面白みに欠けています。ハウスじゃなくても、この時期であればラッパーをフィーチャーしたリミックスがあっても良かったのではと思うのですが。当時、SONY との確執が相当深かったのかなぁと思ってしまいます。ただし、こちらのシングルには未発表曲の収録、さらにはマイコーにとって初のEnahnced CD 仕様というのもあり、ファンとしては嬉しいアイテムとなりました。

1.「Cry
アルバムヴァージョンと同一です。ジャケットの雑な出来には悲しくなりますが、「You Rock My World」のジャケにも言えることで、もうこの頃はシングルCDを売るということに力が入ってなかったのかもしれないですね…
2.「Shout
これが味噌!低音呟きロックで、たたみかけて迫ってくる音と組み合わさってかなりクールな出来栄え。アルバム収録漏れしちゃったのが意外な程です。こういったタイプの曲であれば、まだまだ当時のマイコーのヴォーカルセンスを活かして量産できたと思うものの、あとは制作環境や制作モチベーションの問題だったのかもなぁと
3.「Streetwalker
こぞってボートラをくっ付けてリマスターされていた当時…『Bad』のボートラとして収録された当曲が、シングルにも収録されました。ここではリマスター収録となっていますが、それは前述のアルバムへの収録時にも変わらないことなので、まっ微妙な収録ではありました
※「Cry (Short Film)
これは嬉しいですよね、マイコーのPVがショートフィルムながらCDに収められるというのは。でも、マイコーが登場しないPVなので、これも肩透かし?!

今となれば、忘れ去られる可能性大のCDシングル。とは言っても、『Invinsible』からは2曲しか公式シングルが出なかった流れを考えると、押さえておきたいシングル(でも内容はぱっとしないかもしれません)。個人的には2曲目が聴きたくて、今でもたまーに取り出し聴いています。



Cry
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