ラベル10枚目のアルバムにして、2008年に復活となる『Back To Now』まで32年ものブランクを空けることになった作品。以降は、Patti Labelle のソロ作品となっていくので、この作品でラベル期を、そして70年代後半唯一の作品となった彼女たちの作品をしっかり味わってみたいなぁと。でもね、なかなかしっかりとした作品の認知度がないようで、残念に思ってます。僕も、この作品は5枚組コンピCDの中に混ざってたのをたまたま買って、CDラックの中で眠らせてました。今はほぼ廃盤みたいですが、抱き合わせ形式で結構CD化されてるみたいなので、探し当てればお手軽に買えると思います。
彼女たちと言えば、ディスコというよりもファンキーなポップソウル。このジャケットでもやってくれているように、質素にも見えるけど…タイトル“カメレオン”をあしらった右の人…そして、ブックレットの裏には、Diana Ross みたいな見た目をしておきながら少々お下劣なカメレオン役と、、、何もしないでもカメレオンにさえ見えてくれるパティさんら2人。全米94位、ソウル低迷期ではあったものの、彼女たちは数年前に「Lady Marmalade」のヒットを飛ばしたこともあり、当時はそれなりにヒットしたみたいです。
1.「Get You Somebody New」
1stカットされ、R&B50位・POP102位を記録。ヴォーカルを楽しむというよりは、荒々しいパティと、それに食らいつく素敵に揃ったコーラスとの流れ方が楽しめます
2.「Come into My Life」
サイケなギターでうっすらテケテケ、そして薄めのヴォーカルで敢えて攻めてるのが面白い流れ。ラベルっぽさではなく、新しいソウル(レアグルーヴ的?)なものを求めているような気が…
3.「Isn't It a Shame」
2ndカットされ、R&B18位を記録。爆発パティと、それを支えるコーラス。彼女たちの器が発揮されてますね。なかなか聴き応えのあるバラード。ほぼ8分に近い尺で、終始熱を帯びまくってます。まるでライヴ
4.「Who's Watching the Watcher?」
ドラムビートが個性的で炸裂!ちょっとしたAOR気分も味わえる疾走感のあるナンバー。3人集まれば、ケンカなんてなんのその?!
5.「Chameleon」
タイトル曲。肩の力を抜いて歌われてます。おどけたポップソウル
6.「Gypsy Moths」
なにげに前の曲がぱっとしない感じと思ったら、6曲目と繋がった展開でした。リフレインするコーラスが延々続いて、迫力を増して、怪しげなサルサ的な音が登場。これまた新しいテイストで攻めてきたなぁという印象
7.「Man in a Trenchcoat (Voodoo)」
3人がヴォーカルを分け合い展開、シリアスながらアグレッシヴ
8.「Going Down Makes Me Shiver」
ゴスペル調、ここでも7分にわたり彼女たちの世界観をしっかり詰め込んでいて流石
全体を通して思ったのは、アルバムとしてのストーリー性が強いなぁってこと。さらっと聴かせるのではなく、尺分数にもある通り8曲中6分台の曲が2曲・7分台の曲が3曲と、1曲1曲に長い展開を持たせてるのが印象に残りました。ファンク仕立てで延々テケテケしてるわけではなく、それぞれの息吹がパワフル。なにげにご機嫌なソウルアルバムだなぁと再評価です!これは、また展開を楽しむためにまた度々プレイしたいです。実力飛びぬけですな♪
Nightbirds/Phoenix/Chameleonアーティスト:Labelle
販売元:Beat Goes On
発売日:2009-07-06
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Chameleon
アーティスト:Labelle
販売元:Epic
発売日:1991-07-01
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そしてやっぱりラベルの凄いのは、あのパティだけだって持て余すぐらいの迫力なのに、決して他の2人、ノーナもサラも負けていないこと。三つ巴の竜が競って天に昇っていくかのような暴走感がたまりませんね。
リンクのCDでようやく「フェニックス」が初CD化となったので嬉しいSuzuです。