3年前と比べて、明らかに変わったなぁと思ったのが、CD屋の激減。
マンハッタン、タイムズスクエア中心にドーンと構えていたVirgin が潰れてしまっていたのをはじめ
軒並み、大手CDショップは、姿を消してしまってました。

確かに、2000年代になっても、アメリカでは日本と異なって街中で…
“ポータブルCDプレーヤー”をリュックに入れたり、手で持ったりして音楽を聴いている人が多くて
「手軽にCDを購入して聴く文化」と解釈していましたが、
数年の時間が経った今、ほとんどの人が片手にiPodというのが主流になってたのには、驚きました。

日本の場合、iPodSONYは主軸としつつも、多くのメーカーから機種が出まくっているので
かなりヴァリエーション溢れている気がしますが、僕が見たNYでの音楽機種は“ほぼiPod”に限定でした。

こうもなると、CDからパソコンに音楽を取り込んでiPodで聴くというのはナンセンス。
手軽にダウンロードをして、好きな曲を手軽にiPod に入れるという流れは簡単に根付きますよね。
やはり、デジタルダンロード中心となったことで、自然とCDの購入が控えられてしまうのでしょう。


まっ、前置きが長くなりましたが、それとはもっと別のベクトルにあると考えるのがレコード。
日本ではレコード屋が、どんどんつぶれているとニュースや周りの話なんかでも聞きますが、
それは新譜だったりクラブ向けアプローチに関してのような気がします。

レコードを漁る多くの人が、昔の音源を求めて愛聴するマニアック派・アナログ派って思ってるのですが
これは、どうでしょうか?合ってますかね?

僕が3年前のNYであれこれ廻ったレコード屋は、まぁほぼ生き残ってました。
一応、僕が気に入ってるレコード屋を、3件取り上げてみます。

lBLEECKER BOB'S RECORD
118 W 3rd St. (at MacDougal St.)
ジャンルはソウルに限らず、ロック、ブルース、カントリー、ラテンなど色々ありますが、
僕にとってのメリットは、7インチレコードが、アーティスト別だったり、こだわりのレーベル別で
分けて保管されているんです。僕は、今回もここでAretha Franklin の7インチを5枚買いました(詳細はまた後日)。
確か前には、Leroy HutsonとかOvations とかの7インチをはじめ、色々買っちゃいましたが、今回は節約。

lBLEECKER STREET RECORD
239Bleecker St.(near 6th Ave.)
ここは1階が新品と中古のCD、まっ普通のショップって感じです。
特筆すべくは地下。かなりの数のLPがあります。オールジャンルそろえているため
お目当てのアイテムだけを探そうとすると物足りないかもしれませんが、アナログの総合点はかなり◎、
7インチもそこそこ充実しているし、他にも日本のプレスレコードだけを揃えているコーナーもあります。
僕が必ずチェックするアレサのレコードは…並でしたが、今回チェス期(1950年代後半)に録音された
C.L. Franklin との共作レコードの、1978年再発盤を発見。見たことないジャケでしたが、買いませんでしたが。
僕も、アレサなら何でも買うわけではないのです(爆)。

lROCKIT SCIENTIST RECORDS
33 St. Marks Pl (near 2nd Ave.)
ここは、あんまりガイドブックなんかには紹介されてませんが、日本人街の中にあるショップです。
ここではCDよりも、毎度レコードを探索するのですが、頻繁に外でもレコードが売られていて(バザー感覚?)
今回は、アレサのLPを4枚購入しました。ソウル系が充実しているのが、個人的には嬉しいところ。
物によって、値段の上下があって、Spencer Wiggins の名盤なんて200ドルでしたから
もしかしたら、日本で買うよりも逆に高くついちゃうかも、なんて思いましたが
(高値品には殆ど手を出さないけど)。

一応、NYの音楽事情、レコ屋事情をまとめて、つらつら書いてみました〜。備忘録、兼NYに行く際には参考までに。