JumpToItSignLP09b9月ラストデイは、こちらのアルバムで、いったん超パーソナルなアレサ特集をひとまず終了に。
※今後は、ファンサイト“Aretha Franklin SPARKLE”にライヴでの情報をアップデートしていきます、よろしくです!

このアルバムは、ダンクラとして今までに発表されているアルバムの中でも、結構ずば抜けていると思います。ソウルの女王は、ディスコの波には乗れなかったけど(ソウルとディスコの間をさ迷っていた時期を経て…)、ダンクラという当時の音に見事にマッチした傑作。何より、当時プロデューサーとして手腕を発揮始めていたLuther Vandross の才能あってこそ。アレサが大好きだったと公言するルーサーあって、アレサの魅力を見事80年代テイストの中に引き出してくれました。POP23位、そしてR&Bチャートでは7週連続1位を獲得!!6曲目以外は、ほぼ同じメンツで音を創りだしていて、アレサの作品の中では、ここまでまとまり感のあるアルバムは初めてかも。

1.「Jump to It
ルーサー自身もコーラスの他、ヴォーカルアレンジにも参加(これをアレサは不服に感じていて、火花バチバチだったそうですが)。Nat Adderly Jr. の輝くキーボードやMarcus Miller のベースもふわふわしていてクール。テンポも歯切れ良いし、アルバムヴァージョンながら、長尺的な前奏を保ち、クラブ向けアプローチも冴えてたと読んでます。タイトル曲が1stカットされ、POP24位・R&Bチャートでは4週連続1位
2.「Love Me Right (ft. Luther Vandross)」
実際フィーチャー表記はありませんが、ほぼルーサーとの共演作といってもいいんじゃないかな。アドリブ的にヴォーカル参加したり、アレサ&ルーサーファンとしては嬉しいトラック。ミディアムをちょっとアップさせたような速さで、スムースなコクがあります。2ndカットされ、R&B22位を記録。12インチも発表され、長尺ヴァージョン(未CD化)も発表されました
3.「If She Don't Want Your Lovin'
1曲同様、ルーサーバックメンバー(Cissy Houston 含む)のコーラス隊が良い味を出してるアダコン曲。
4.「This Is for Real
前曲以上にスムース一直線。ルーサーのシルキーさにも似たヴォーカルアレンジメントが最高!3rdカットされ、R&B66位
5.「(It's Just) Your Love
曲の美しさが映える、楽器を強調しないアレンジが良いです。アレサは水を得た魚状態で、流れるように歌っています
6.「I Wanna Make It up to You (with Levi Stubbs)」
フォー・トップスのリーヴァイ・スタップスとのデュエット。Four Tops メンバーだったり、アレサの姉Erma Franklin もバックヴォーカルに参加したバラード。ルーサーこそどこにも参加していないものの、アルバムの主軸ミュージシャンが演奏。アレサとフォー・トップスが当時、双方に共演を熱望していたからこそ、こういった曲が加えられたのだろう(アレサも、フォー・トップスのモータウン復帰作にてデュエットを務めていますが、未CD化が続いています…)
7.「It's Your Thing
ちょっぴり、70年代後半にアレサが挑戦していたファンクディスコに風味は似ていますが、このアルバムに収録されちゃー無敵に感じます(笑)。アルバムの中では実験的・趣向の違うアレンジ
8.「Just My Daydream
アレサとルーサーが、一応(汗)一緒にヴォーカルアレンジを担当。それもそのはず(?)というか、自身の1972年作「Day Dreaming」をサンプリングした楽曲ってのもあるのででしょう。アレサの80年代のヴォーカリストとしての磨きを受け取れます

1曲1曲も存在感は強くとも、ダラダラはしてないし、8曲というサラリとした総仕上がりで、聴きやすいアルバム。アルバムのジャケットがモンチッチでキュート(I AM プレゼント)。。。“女性ソロヴォーカルによるダンクラアルバム”を選ぶとしたら、これは外しちゃダメダメ〜

Jump to ItJump to It
アーティスト:Aretha Franklin
販売元:Commercial
発売日:1998-06-16
おすすめ度:5.0
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Jump to ItJump to It
アーティスト:Aretha Franklin
販売元:Bmg
発売日:2005-01-10
おすすめ度:5.0
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ジャンプ・トゥ・イット(紙ジャケット仕様)
アーティスト:アレサ・フランクリン
販売元:BMG JAPAN
発売日:2007-12-19
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