
で、今回のアルバムでは流れはなかなか良いかなぁと。国内のリミックス盤なんかは、リミキサーの個性がバラバラで断片的に聴くのが当然になっていたので、それを思えば、マイコーをしっかりトリビュートした作品に仕上がっていると思いました。
1.「Skywriter (Stargate Remix)」
このリミックス盤が出ると知って、アメリカの公式サイトでスニペットを聴いた時は、かなりいいじゃんって思ったんですが、フルで聴くとちょっとした感動だったなぁと感じてしまっています。ハウス調で、兄弟コーラスの具合と、マイコーの弾け具合も好調で、なかなかなんですが、いかんせんマイコーのキンキン声とハウスが冷静に考えると合わない…
2.「Never Can Say Goodbye (The Neptunes Remix)」
数多くのジャクソン5リミックスがありますが、これは王道なリミックスにまとめってますね。その一方で、せっかくネプチューンズが煮ても炒めても、何気に新鮮さはないなぁと。それは、70年代のマイコーが脳裏に焼き付きすぎだからなのでしょうか…
3.「I Wanna Be Where You Are (Dallas Austin Remix)」
ダラスさん、なかなかウマい事やってくれてます。今のアメリカの音を絶妙に輝かせて、マイコーの若さにうまく響かせてるんです。ちょっとムリあるかなぁと思うヴォーカル部との継ぎ接ぎはありますが、比較的優秀賞
4.「Dancing Machine (Polow Remix)」
子供脱皮中のマイコーのヴォーカルが、今の若手の男性アイドルChris Brown 的に、あまり違和感の無いヒップホップ調に仕上がってて、クール。聴き続けて難なさそう
5.「ABC (Salaam Remi Remix)」
レゲエテイストに仕上げたけど、なにげに時代にあってるなぁ。遠のく処理のヴォーカルも何気に良いかなぁ。でもこの曲はオリジナルが良すぎるんだな
6.「Forever Came Today (Frankie Knuckles Late Night Antics Remix)」
お洒落ハウスになっていると思いますが、ありきたり。でも7分超ある尺を個人的には短くしてもらったほうが嬉しかったかなぁ。ハウスのパーツが突出しすぎると、なんか今の音を求めたバランス良い流れが失われちゃう思いなので
7.「Dancing Machine (Steve Aoki Remix)」
4曲目と選曲は被るけど、趣向がちょい違うからまぁまぁ。少々アッパーに変化してる一方、苦し紛れ処理のヴォーカルは…
8.「Hum Along & Dance (David Morales Remix)」
テクノ的な仕上がりだったのが意外。それに、ソウルオルガンも含ませたりとかなり実験的
9.「Ain't No Sunshine (Benny Blanco Remix)」
マイコーのエヴァーグリーンを、ここまで自由に音で操っちゃうのは賛否両論?遊びすぎで、新曲っぽいけど(マイコーのリフレイヴォイスなんかも)、これは完全にDJユース
10.「Maria (You Were The Only One) (Emile Haynie Remix)」
地味に酸っぱい仕上がり、こぶしきかせる歌い方に新しい音がバランスとれてない気もー
11.「Maybe Tomorrow (Sturken & Rogers Remix)」
わずか3分ながらストリングヴァージョン、元気なマイコーのヴォーカルだけど、なにげに涙を誘うアレンジって印象
12.「Ben (Akon Remix))」
これは美しい。原曲に重きを置いたリミックスっていう観点では、これがイチバン!
アマゾンでは1000円くらいで買えちゃったんです。でも、最初はダウンロード販売からスタートしていたことを思えば、好きな曲だけ買うってのでも良かったような。どれだけ聴き続けるかは微妙ですが、好きなリミックスはちらほら見つけて良かったです。
The Remix Suite 公式サイト
Michael Jackson: The Remix Suite
アーティスト:Michael Jackson
販売元:Motown
発売日:2009-10-20
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マイケル・ジャクソン:ザ・リミックス・スイート
アーティスト:マイケル・ジャクソン
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:2009-10-28
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どんなに大好物な食べ物であっても、たまにはタクアンも食べたくなりますしね。
こういう企画モノは全然ウェルカムです!