
彼らは、ジャクソンズとなってからは、あんまりヒットした印象がないのでは?おそらく、ディスコでもなく、印象に残るファンクでもない、R&Bが強いリズムをこの時代に意識していたからかもしれないですねー。このアルバムはゴールドに認定されてるけど、自作は『Going Places』は鳴かず飛ばず。その後の78年作『Destiny』、80年作『Triumph』はヒットしたけど、Michael Jackson のソロ作に押されてしまって、このグループはなんか切ない印象があります、、。実際、僕はマイコー好きにも関わらず、このアルバムは今年になってチェックしました(禁投石)。今日の夜は、ジムでマラソンで汗をかいてきたのですが、このアルバムが脂っこくなくて、それでいてリズムの抑揚がちょうどよくて、イヤー、良かったです。
1.「Enjoy Yourself」
1stシングル、R&B2位・POP6位。ジャクソン5時代にもい持ち味にしていたキャッチーでダンサブルなポップナンバー。マイコーのヴォーカルは、数年変声期で辛そうでしたが、ここでは安定感あるソウルな喉を聴けます
2.「Think Happy」
シカゴサウンドを取り入れたような、今までにない味があります。でも、ここでは前曲同様ポップサウンド。邦題通り、確かにゴキゲン
3.「Good Times」
まだまだ若いはずのグループだったはずなのに、哀愁だったりスタンダード的な美しさを感じます。マイコーにしても、他の兄弟にしても、実力凄技のコーラスグループに聴こえてしまうかのよう
4.「Keep on Dancing」
最初は普通にR&B的と思いきや、2分後からは変調ダンストラック。遊びまくりに初々しいファンキー
5.「Blues Away」
シカゴサウンドだね完全に、気に入りました(笑)。その一方で渋さなどはないのでオジサマたちには“ガキンチョ”と思われちゃうのかなぁ。当時の低迷ソウルにメスを入れる自然な明るさがあっていいなぁと
6.「Show You the Way to Go」
2ndシングル、R&B6位・POP28位。これがシングルってのも彼らには意外かなぁ。マイコーの高音は音量小さめにしてて、、、若干苦しそうだからかも。まったりフリーソウル的グルーヴ
7.「Living Together」
みんなで歌おう的、盛り上がりディスコナンバー。ギターのリフがクセになるかも。バックの演奏もなかなかで、演奏家としてのジャクソンズも注目点
8.「Strength of One Man」
マイコーばかり歌うわけじゃないけど、彼らのヴォーカルの分け合いは微笑ましいです。盛り上がりはないけど、コーラスを中心に作りこまれてる感はあり
9.「Dreamer」
ちょっと埋もれそうな可愛らしい曲ですが、後半だから許される荒業。朝に食パンでも食べながら聴きたい曲
10.「Style of Life」
派手さはないけど、アルバムのエッセンスを凝縮したシカゴポップ緩いダンスサウンド。さっくり3分半、静かに時に熱いマイコーのヴォーカルはソウルシンガーそのもの
マイコーの割れそうに高らかなヴォーカルは、やはりこの時期ならでは。インパクトは無かったけど、アルバムの流れは抜群でした。あと、マイコーが好きっていうのもOKなはずだけど、個人的には70年代ソウルが好きな人にこそ好まれる作品のような気がしました。
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ジャクソン5が移籍することになったのだけれど、ジャーメインだけはモータウンに残った。
理由は、奥さんが社長の娘だったから。…というのが良く知られたストーリーです。
でも、本当はどうだかわからないですよね。
「ジャーメインがソロ・シンガーになりたかったから」とか
「マイケルにリード・シンガーの座を奪われて面白くなかった」とか…いろいろあるみたいですよ。
いずれにしても、兄弟ずっと一緒というのは、
他人が集まったグループより、難しいのかもしれませんね。
ケンカしても遠慮なさそうだしなあ(笑)。