JBodmこれ、かなり前から気になってたんです。なにせソウルの大御所がディスコに食らいついてしまった音楽とは、どんなものに仕上がっているのか…。でも、JBは時代を作る才能があったので、こういったアルバムを作るのに抵抗はなかったのかもなぁ。ファンクもヒップホップも、もしかしたらディスコも、JB自身の基盤があってこそジャンルの繁栄に貢献しまくってると思うので、そういった流れで考えると、JB meets DISCO っていうのは興味がわくんですよ。ただし、彼自身もディスコ1本というと相当抵抗があったと思うんです。でも、やらざるを得なかったんでしょうね、ソウルシンガーの意地として。残念ながらR&B37位・POP152位で終わってしまってますが、当時のJBのアルバムの中では程々な評価だったような…。時同じくして、ソウルの女王Aretha Franklin も1979年に『La Diva』なるディスコアルバムを製作し、曲の中では“I'm Disco Queen”なんて言っちゃってるのが、もう時代のせいでしかないような気がしましたが(結局チャートもこけて、CD化されてないけど)。

ほんとは、JBがミラーボールの下でカッコよく手を組むジャケットの“CD”を探してたんですが、2003年にドイツでCD化されたもののプレスが少なかったせいか、全然出回っておらず…見つかったとしても相当値が張るので、あきらめ半分でアナログ盤を購入して聴いてます。

1.「It's Too Funky in Here
1stシングル、R&B15位・Dance65位を記録。この曲は当時のライヴ盤(CD・DVDともに)なんかにも収録されているので、JBフリークやソウルファンには結構メジャーな曲かも。チープな女性コーラスとの掛け合いはいただきにくいですが、慣れれば結構聴けます(笑)。中域でミドルテンポで、途中挟まれるギターやベースなんかは、クールにファンク
2.「Let the Boogie Do the Rest
ディスコアルバムかと疑問に思うくらいに、塩辛スローバラード。でーーーーも、これが4分を過ぎたあたりから、急に疑似歓声が加わり、テンポがハイミドルな四つ打ちに!いやーJBマジックです。でも以降は、そんなに驚きは少なく、ホーンと楽しくファンクポップを演るという感じでした
3.「Still
普通にバラード。やっぱ、ディスコアルバムという感じがしないなぁ。喉を激しく、女性コーラスがやさしく音をサポートするといった地味な6分
4.「Star Generation
2ndシングル、R&B63位を記録。これは確かにディスコ。8分近くあるのでハコでも使いやすそう。ただし、こういったタイプの音は今までも度々披露されてきたので、真新しさはないかなぁ。サビまではグルーヴが熱めですが、サビがちょいチープ感
5.「Women Are Something Else
6分近く普通にソウルバラード。音がややひねりもあるのですが、このアルバムのコンセプトからは大いに外れているというか、、、JBが表すディスコというのは一般的な解釈とは異なるかもしれないです(まっ、それが分かったので、ある意味発見というか、嬉しい気持ち)
6.「Original Disco Man
この曲は聴いてみたかった!でも、普通にファンクディスコ。シンセと女性コーラスがチープ(JBのアルバムでは結構ありがちですが)。後半はテンポが増し、ライヴハイライトみたいな感じになっていくけど、サビをむかえると、あらま不思議。またチープに。。。

※CDには「Love Me Tender」を収録。Elvis Presley のカヴァーかな。気になります。。。

この時期のアルバムはアナログで聴くのが普通になってしまってますが、ソウルシンガーの当時の苦悩を知らしめるためにも(言い方は良くないけど)、是非ともCD化を進めてほしいのですが…。彼らの苦悩や、ディスコの衰退があって、80年代初頭にアダコンが流行る流れになったと思うんです。『Mutha's Nature』『Take A Look At Those Cakes』『Jam 1980's』『People』『Nonstop!』、一部の曲はコンピなんかでも聴けるけど、やっぱアルバム単位でCDで聴きたいなぁと。

The Original Disco ManThe Original Disco Man
アーティスト:James Brown
販売元:Universal
発売日:2004-08-03
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The Original Disco Man [12 inch Analog]
アーティスト:James Brown
販売元:Polydor
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