
エイドリアン・グラント / 著
吉岡正晴 / 訳・監修
マイケル亡き後、さまざまな雑誌で特集が組まれ、数々の追悼本もリリースされる中、僕が最も注目してしまったのが、ソウルサーチンでもお馴染みの吉岡正晴さんが書いたこの本。
普通、マイコーについて書かれた本の多くが、どれも似たり寄ったりというか、「もうそれ、知ってるよー」という内容で埋め尽くされているような気がしたので、この年表に沿って、マイコーの人生を事細かく振り返れるのは、ファンとしては必見でした。
それも、ちょっとした年表じゃなくて、日々の日記のような流れの中で、マイコーがいつ葛藤を覚え、いつ悔しさを覚え、いつ嬉しいことがあって…など、僕としては、こんな本欲しかったんだよなぁと思ってたので。内容も良かったです。
個人的に収穫だったことを1つ取り上げると、1976年1月のアメリカンミュージックアワードで、マイコーが Aretha Franklin にFavorite Female Vocalist を授与していたとか(双方にファンだけど、知らなかったし)。こんな事実がどんどん溢れてくるわけですよ。
その一方で、幼少の頃・10代の頃の情報が薄いなぁと思ってしまったり、ディスコグラフィーが微妙に多く登場しすぎて、中途半端な年表になっているのでは(?)という気づきはありましたが(失敬・・)。
今後、もっともっと情報が発掘され、事実が整理されて改訂されたりすれば(1冊では収まらないだろうけど)、また迷わず買います!とは言え、500ページにも及ぶ膨大な内容なので、まずはお腹も頭もいっぱいになりました。
※僕も、アレサ年表(バイオ)を完成させたいなぁと昔から思ってたので、色々参考になりました。
マイケル・ジャクソン全記録 1958-2009
著者:エイドリアン・グラント
販売元:ユーメイド
発売日:2009-11-10
おすすめ度:

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