51rRQ5C5n3L__SL160_POP51位・R&B4位を記録した、カシーフにとって2作目。アリスタからのリリースってのもあって、かなり当時のヒットを狙ってる音ってのが伝わりますが、なかなかオリジナルアルバムのCDリイシューが進んでなかったのが意外。そんな中、彼のアルバムがこぞって年末に日本にて発売されたことで、改めて彼の音楽を聴くことに。今までも何度か彼の音楽は触れてきてはいたんですが、無難に当時の上の音を聴くことができるなぁと実感。さらにはコレ、3曲目でデビュー前のホイットニーが参加してたとは。目立たない客演なので、通り過ぎるのは仕方ないと思えど、今となれば話題性もアップだと思います。

1.「Baby Don't Break Your Heart
先行シングル、R&B6位・POP108位を記録。音は地味、だたこれこそが当時のダンクラ。切れの良い男気なヴォーカルは、ぐっときます
2.「Ooh Love
3rdシングル、R&B75位を記録。力強いヴォーカルを堪能。ここではファンクとまではいかないけど、彼がはみだしたい気持ちを抑えてるくらいに、勢いだけは汲み取れます
3.「Are You The Woman
2ndシングル、R&B25位を記録。これにWhitney Houston がコーラスで参加してます。先日取り上げたTeddy Pendergrass のアルバムにも同様にデビュー前の彼女が参加してましたが、ここではコーラスのみの客演なので、言われないと分からない感じ。ただ、当時のアダコンを極めてる起承転結があって、改めてしっとりクールに良いバラードだなぁと
4.「Love Has No End
不思議な音楽、カシーフは完全にコーラスに徹し、エレクトロピアノがポロン鳴り(テクノ時代)、女性コーラスが不思議な空間を生み出してます。微妙な張り裂け的歌われ方なカシーフパーツは、う〜ん実験だからかな。
2分ちょっとで終わる短い楽曲でした
5.「Call Me Tonight (Instrumental)
テクノとかダンクラ好きっぽいですよね、5分間インスト。おもろい展開ではありつつも微妙な時間になりつつあります…
彼の引き込みはヴォーカルではなかったのかい、とツッコミ
6.「Send Me Your Love
タイトル曲、AOR的。ヴォーカルの魅力というよりは全体的にムーディに作られてるなぁと
7.「I've Been Missing You
ファルセットとの切り替えが上手いなぁと感心。ただモダンな音に流されるを耐えてるような印象も。音的には古臭さは否めない感
8.「Edgartown Grooves
スキャット!!!面白いグルーヴってよりも、ピーピー言い続けるカシーフに拍手。地味に激しいヨーデル?中音域だからこそ微妙
9.「That's How It's Goes
音がテクノ、でもこじつけダンクラ。ポップにキュートに、楽観的な締め

全体的には、流れが斬新というか、その分飽きも速そうな展開でした。最初3曲はシングルカットしたってのもあって勢いはあったのですが、インストやらスキャットやら、4曲目での2分程のインタールード的楽曲だったり、独特でした。まっ、彼はこれ以降に鬼才発揮ってことで、まずは話題性で聴いてみるべし盤だったと思います。

センド・ミー・ユア・ラヴ
アーティスト:カシーフ
販売元:SMJ
発売日:2009-12-23
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