51N1JyUhGYL__SL160_正直このアルバムが出てたのは知らなかったのですが、企画ものながら前作クリスマス・アルバムの手抜き感がちょっと個人的にはいただけなかったのもあって、このアルバムへの期待は薄かったのですが…。でも、Truさんのブログで“2009年のベスト20”なんかに取り上げていて、ちょっと半信半疑だったというか(スミマセーン)、ちょっくら頭の片隅ではちょいちょい気になってたんです。

でも、ちょうど2010年になってすぐ、ココが在籍していた女性トリオSWVがオリジナルメンバーで来日ライヴするとあって色々彼女の身辺が気になっている時期でもありました。そんな流れで、このアルバム準新作的に聴くこととしましたが、まずはジャケ写の彼女が美しくなってるなぁと。R&Bチャート55位止まりながら、ゴスペルチャートでは4位を記録。

1.「Make A Way (ft. Canton Jones)」
ゴスペルmeets ロック的な手法は今やだいぶ確立されてはいますが、ココの爆裂ヴォーカルってのが結構意外でした。彼女は、おそらく世俗音楽には戻らない…あというイメージを勝手に持っていたのですが、あたらしい音とヴォーカルを求めてすごいことを成し遂げるなぁと。それにしても力がみなぎってて、客演の男性ラッパーとともに凄いことになってました
2.「Joy Of The Lord (ft. Israel Houghton)」
ツーンとした高音、それを引き立てるセルフ多重コーラス。いやー、彼女の凄みはここでもリスナーを虜にすると思います。ゲストの男性ヴォーカルもアダコン寄りながら、ここでのココに触発されて負けじと付いていくような姿が浮かびましたが
3.「Rescue Me
前2曲の勢いが凄かっただけに、もっとぶっ飛ばしてほしかったけど(爆)、ここではしっとり6分。ストリングスを交え、ここではゴスペルというよりも、深みのあるバラード。個人的にはちょっぴり挟まれるホーンに壮大な味を感じました。演奏的には、ゴスペルの即興的な生音が繰り広げられていて好き
4.「The Winner In Me
タイトル曲、王道な展開なスローゴスペル。頼りがいのあるヴォーカルに(爆裂フォー)、クワイアが大きく盛り上げます
5.「May Be My Last Time
今の音を取り上げつつも、主体はゴスペル。音の細部にもゴスペルならではのシンセ。厚みのあるクワイアに決して負けない存在感はさすが。それを叫ぶだけでない手法で解決しているから凄い
6.「Let Me Go
早口大会とまでは言わずも、ココの歯切れ良さがたまりません。他に頼ることのないシンプルなアレンジながら、声を生かして創り上げた曲
7.「Wait (ft. Youthful Praise)」
声に若さ、甘酸っぱさも残しつつ、それでもぶれないヴォーカルはさすが。静かめの楽曲ながら、クワイアを先導する力をここにも感じます
8.「This Is Me
ゴスペルという枠を外れたR&Bを、今の音3割・ココのヴォーカル勝負7割で創り上げたような印象だけど。ちょっと物静かに展開されてしまう気も
9.「Oh Mary (ft. Kelly Price)」
このアルバムのハイライトの一つ。久々にケリプラがヴォーカルを披露している!明らかにケリプラのヴォーカルが凄い分、彼女を目だたさないための趣向もあり、なにげに新鮮でした。ただ、旧ファンとしては物足りなく感じるかもしれないけど、それでもケリプラの厚みは唯一無二だー。ココへの刺激も存分に高まっているよう
10.「Just Like You
タイトル曲にも近い、少々抑え気味のゴスペル。男性説教のサンプリング的な仕様などもあるけど、アルバム後半のクールダウン
11.「I Surrender
優しく歌い上げる、包容力を感じる楽曲。もうちょっとアダコン寄りのアレンジにしたほうが響くと思いましたが
12.「Renew My Mind (ft. Lady Tibba)
ラストもアルバムの展開を保ちつつ、スロー。後半爆発するココに、このアルバムでの味をダメ押しされた感もありますが、きちんと声の印象をリスナーに残すことに成功していると思います

全体的に、ココの魅力が一段とパワーアップしているなぁと。最初2曲の掴みが凄かった分(こんなことできるんだーって感じで)、もっともっとこの延長線上の楽曲を披露し続けると、強固かなぁと思いましたが。それでも、聴きどころがありすぎたので、アルバムとしてのクオリティの高さを実感しています。

The Winner in Me
アーティスト:Coko
販売元:Intersound/Light
発売日:2009-07-14
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