
ちょうど声変わりの頃のアルバムとは聞いてましたが、このアルバムでのマイコーは相当ヴォーカルで苦戦しています。ジャクソン5自体、ちょっと良い扱いをしてもらえなくなってきている頃ってのもあって、マイコーにも辛辣なことにキーを低くしてもらえず、あがいている状態。ん〜、なんか名盤っていうよりも、記録レコードという感じになってしまったのではないでしょうか。
1.「Introduction : We're Gonna Have a Good Time」
なかなかの歓声。そこからスタートするドキドキさせるイントロ。1分程したらマイコー登場!合わせて3分半ほど、さっくり軽快でポップ。マイコーのパートが少なく、兄弟のファルセットコーラスばかりが目立ちます
2.「Lookin' Through the Windows」
前年のヒット曲、R&B5位・POP16位。まず、ここで思うのが前曲との繋ぎの悪さ。当時の実況盤にはありがちだけど、惜しい。マイコーの喉はキューンと来るんですが・・・
3.「Got to Be There」
「みなさん、コンバンワ」の日本語(マイコー以外の誰かが喋ってます)。マイコーのソロ大ヒット曲をさっそくここで披露。コーラスは兄弟ってのが良いですね。高音なかなか!でも、すぐへばっちゃうんです。途中で、ファルセット逃げしてしまうところなんかも、なんか心苦しいながら、この時ならではの味
4.「Medley (I Want You Back, ABC, The Love You Save)」※Bonus
当時から固定メドレー化していた3曲。ただし、レコード化されたときは未収録だったぽいので、こういう発掘は嬉しいです。ここでの繋ぎには前後違和感は差ほど無かったですし。ヒット曲連発ながら、やはり10歳の頃の歌をハイパーに歌い続けるのはキツイんでしょうねー。いぶし銀にしゃがれたマイコー。。。もっと兄弟たち、助けてやれよーって気分になります
5.「Daddy's Home」
Jermaine Jackson がリード。彼は後にレコード上で再演したそうですが、甘茶なムードが、ちょっとジャクソン5を描くときのイメージと異なるのが面白い!でもね、やっぱ彼は歌上手いです。掴みどころはないんだけど、彼のオリジナリティは今も昔も変わらず。マイコーがコーラスってのも面白いですよ
6.「Superstition」
次いで、レーベルの先輩Stevie Wonder のカヴァー。ホーンが無く、ベースやギターやパーカッションで押し通すのは、既に泥臭さ満載のグループ。でもヴォーカルは若い!マイコーだもん。でも、途中疲れちゃうのかな。そのせいか、盛り上がりはみせないんです。残念
7.「Ben」
またもMichael Jackson としてのソロナンバー。サビでの高音部は限定的なせいか、終始安心して聴けました
8.「Papa Was a Rollin' Stone」
6曲目に続いて、またも先輩The Temptations のカヴァー。マイコーは少し歌うけど裏方に近い、兄弟ががんばってます。テンプス再現に近い、面白いバトンタッチ劇を繰り広げてます。こう聴いて思うのは日本人の手拍子。。。スター誕生じゃないんだから(当時の観客のみなさんゴメンナサイ)。ずれすぎ。。。
9.「That's How Love Goes」
またまた兄弟ががんばるナンバー。歌謡劇のような語らいから始まるのが特徴。ポップで意気のあった展開を見せてくれます
10.「Never Can Say Goodbye」
ライヴ後半になると、マイコーの喉も潰れかけてるのがよく分かります。ヒット曲消化という感じで、心からは楽しめませんでした
11.「Ain't That Peculiar」
前曲との繋ぎが強引、、、こちらも先輩Marvin Gaye のカヴァー。兄弟のご機嫌度・マイコーの荒っぽさも楽しいんですが、会場の手拍子が演歌調、当時ならでは
12.「I Wanna Be Where You Are」
こんなこんなこんなこんな高いヴォーカルの曲がラストかぁ、可哀そう。。。。これは無しでしょ…。多分観客も兄弟たちも思ってるはず。ただし、14歳のマイコーも負けてません。
ってことでアドリブで調整しまくってます。このコントロールは、逆にスゴイゾ!!ハラハラしまくりの鑑賞になってしまいますが、まっ、面白いラストになってました。マイコーのラストの「ありがとう」に救われます
紙ジャケ、Wパッケージ。仕様としてはなかなか作りこまれたCDだと思います。さらに、今出てるCDは高音質なSHM-CDとですか。確かに音が広がるね。がんばるなぁと、技術。アルバムとしては、彼らに求めるレベルでは無いです。ちょっと良くない時期ってのがあからさま。ただし、こういう時期の音源が公式販売されていたことに驚き。一聴の価値はあると思います。普段のジャクソン5のマイケルじゃないマイケルのオンパレード!!
イン・ジャパン!(紙ジャケット仕様)
アーティスト:ジャクソン5
販売元:USMジャパン
発売日:2009-09-09
おすすめ度:

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In Japan!
アーティスト:The Jackson 5
販売元:Select Direct
発売日:2006-12-01
おすすめ度:

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丁度変声期の頃だからある意味貴重かもね。
これはほんとに記録って感じかも。