200px-Mickey-monkey-miracles5枚の初期のアルバムをコンバイルし、昨年Hip-O Select より発売された2枚組CD『Depend On Me: The Early Albums』なんですが、買ったきり部屋の中で紛失。…買って満足よりひどい、買って紛失。。。ただ、先日それとは異なる個人的プチニュース!!そのアルバム以降に発売された作品で、昔一度きりCD化された本作品を中古でゲット!イエーーーー!今回はちゃんと聴きましたよ。彼らにとって7枚目のアルバムで、POP113位を記録。ジャケット自体も、今となっては珍しいアニメ仕立て。ただ、結構収録曲にポイントが高かったりするんです。9曲目のスモーキー自身によるプロデュース作品を除いて、他10曲はすべて、モータウンではお馴染みBrian Holland & Lamont Dozier によるプロデュース。

1.「Mickey's Monkey
タイトルナンバーでもあり、1stカットもされたシングル(R&B3位・POP8位を記録)。コーラスが女性、そして掛け合い有り。それだけでちょっと曰く付き(他のメンバーはいずこ)。スモーキーの若き弾けるノリ・ポップさが楽しいです。ドゥーワップを超えたジャンプナンバー。
2.「Dance What You Wanna
ゴーゴーダンスというか、ピコピコのオルガンの音が風情にもなってしまいます。たるい、淡々としたアメリカンポップスながら、作者はかのSam Cooke
3.「The Wah-Watusi
前曲とテイストは変わらないものの、ほぼ歌っているのは女性。。。誰??????プチポップ、オシャレに表参道な雰囲気まで…
4.「The Twist
ポップにドゥワップ。タイトルのツイストとはジャンル異なり、小編成ジャズにも近い街角の楽しさ満載
5.「Dancin' Holiday
ポップさ一直線。ソウルというよりも、アメリカンスタンダードを極めなくてはいけない時期という印象も。スモーキーの爽やかさは、ソウルの根底の匂いもせず
6.「Land of a Thousand Dances
不思議なだるさを引き出すコーラスとホーン。これを持って、世界観を作りきったようです。スモーキーの音域も決まったところを延々
7.「I Gotta Dance to Keep From Crying
2nd カットされ、R&B17位・POP35位を記録。初期のモータウンにあったポップさが戻ってた〜!クラップもミラクルスのコーラスとの意気もなかなか!バックシンガーたちはここまでオリジナル音源で「キャーキャー、ワーワー」言うもんなんか?と少々苦笑。それがまた楽しさ倍増だったりして
8.「The Monkey Time
Curtis Mayfield 作品(The Impressions のカヴァーってこと?)…アルバムは、タイトルにもありましたが「猿」にこだわりますね〜。けだるさ保ちつつも、メロディ展開はアルバムの中ではまー許せる範囲(他の曲は、単曲としてちょっと一風変わったものも多かったので)
9.「The Groovey Thing
スモーキーのプロデュース。途中の笛のピーーーーッなんて、完全にポップさ丸出し。一歩間違えれば、ポップロックに走るんでね?と思えてしまうくらいブリティッシュロックな、ほんわか感触もあり
10.「Twist and Shout
これはThe Beatles でお馴染み。スモーキーの苦しいようなヴォーカルも聴きどころ。しゃがれたところなんて、アイドルな印象もありますが。。彼らの味がしっかり塗されたアレンジです
11.「Do You Love Me
粋なドゥワップ、コーラスとの息もぴったり。でも最初に違和感のあった女性コーラスとともに…。ミラクルス全体で活躍するアルバムって印象がない…。トラックダウンなんて無かった時代なのか、ラスト近くで音が一気に下がる部分なんて、白黒テレビを見てる気分

リイシューが進まない作品なのが悔やまれますが(微妙に売れてなかった時代ってのもあるんでしょうが)、いつかまた良い音で聴きたい作品。現時点では、2in1でしか入手できないみたいですが、これに限らず初期のミラクルスの作品にはスモーキーの才能があちらこちらに散りばめられていて、好感度たっぷり。

Doin' Mickey's Monkey/Away We A-Go-GoDoin' Mickey's Monkey/Away We A-Go-Go
アーティスト:Smokey Robinson & the Miracles
販売元:Motown
発売日:1990-10-25
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