L034617少なくとも一度はホイットニーのライヴを見てみたいなぁと思ってましたが、アルバムリリースに続き、カムバックライヴツアーを敢行するということでVIP席を購入し、日本ツアー2日目となる2月13日(土)、さいたまスーパーアリーナに行ってきました。でもね、ライヴ前には相当なCMや看板広告を目にしていたので「チケット売れてないのかなぁ」とだいぶ懸念してましたが、行ってみると案外埋まっててうれしい気持ちに。

ただね、VIP席っていう割には酷い場所。確かに、真ん中あたりのブロックなんですが、Bブロック。それも、1ブロックあたりの列数が多すぎるんです。ちょっと主催者側の意地汚さを感じましたね。実際、前から30列とか後ろだったと思うんです。それで1枚24000円って、悲しすぎる。グッズ付きということでしたが、内容は大したことなかったので、もっと最悪。パンフくらい全員に付けてくれても良いでしょうに。今後、この手のライヴのチケット購入には念を入れたいと思いますが、それにしても日本人って金あるなぁと思っちゃいましたよ。アリーナの1/3くらいはVIP席だったと思うし。なんじゃい、それ・・・って感じですよね、まったく。

さてさて、肝心のライヴの内容。もともと、彼女のドラッグや家族の問題などを知っていた人にとって見れば、さらに各種映像なので悲惨な歌唱シーンを見てきた人にとっては、今回のツアーでのヴォーカルには期待してなかったと思うんです。なにより、復活ライヴを行うホイットニーを目にしておきたいという感じじゃないでしょうか。

だけど、思った以上に声が出てた。迫力があったということが収穫でした。

最新アルバムから2曲。「For The Lovers」はアルバム後半の曲でしたが(シングルカットもされてないけど)、盛り上がる極だなぁと認識。そしてツアータイトルにもなっている「Nothing But Love」。いずれもリップシンクが入ってたけど、そこはダンスナンバーということで・・・。まっ、彼女の立ち振る舞い、観客の乗せ方はなかなかだったと思います。下手したら結構上の年齢の方も多かったので、座って鑑賞することにもなりかねなかったのですが、アリーナはスタンディング。

3曲目は同じく最新アルバムから「I Look To You」。イントロ長めでしたが、ホイットニーに求める器のデカイ演出になったと思います。声も相当はじけてて、これには涙した人も多いのでは。僕も、かなりグッと来るものを感じました。いやー、良かったです。一昨日のライヴでは、このタイミングで「I Didn't Know My Own Strength」を歌ったそうです、余談ですが。

以降は、『My Love is Your Love』から「My Love Is Your Love」「If I Told You That」。ちょっと、新しい曲が続いたので、すっとんきょうな感じになってしまった人も多かったのでは。たぶん、初期の曲をもっと聴きたいというオールドファンが多いはずだけど。まっ、彼女の現在のキーに合わせるためにも、これが最適な選曲になったんでしょう。。。

ホイットニーは、一旦舞台から下がり、ホイットニーのお兄さんがホイットニーもアルバムでカヴァーしたことのある、
The isley Brothersの名曲「For The Love of You」を披露。たぶん、「あれ誰?」と思ってた人も多いと思うんだけど(苦笑)。僕はトイレに行ってしまいましたが。。。それから「Queen of The Night」はホイットニー抜きで。そして「One Morment In Time」はPVを流しただけ(多少映像を編集してたし、曲も中途半端にカットされてたけど)。そしたら、ようやくホイットニーが登場。

I Love The Lord」なるゴスペル曲、これにはソウルを感じたな。泥臭さも、今後の魅力になるんじゃないかなぁと。「It's Not Right But It's Okay」は個人的に好きだったので、楽しめましたが、だいぶ歌を崩してました。でも、声は出てた出てた。

Saving All My Love For You」「All At Once」「Greatst Love of All」のデビューアルバムからのアコースティックメドレー。なかなかだったけど、一番最後はキーが思いっきり下がってて聴きづらかったけど、後半だんだん違和感は少なめに。マジック。プラス、『My Love Is Your Love』から「I Learned From The Best」もアコースティックで(思いっきり、このアルバムの曲を歌いまくるツアーになってます)。

そして皆さんお待ちかねの「I Will Always Love You」。キーは昔からライヴで下げてましたが、それでも前半飛ばしすぎたのか、ちょっと嫌な予感も・・・。曲の最初のほう良かったんですが、ファルセットも地声もきつい状態になってしまってて、、、まっ、ここは皆さん期待の上での感想があると思うんですが、僕としてはハイライトにしてしまわず、もっと前半に歌ってもらえれば良かったのではとツブヤキ。

あとは「I Wanna Dance With Somebody」「How Will I Know」をハウス寄りアレンジで。まっ、定番で盛り上がりました。

そしてアンコールは1曲のみ。「Million Dollar Bill」。オリジナルっていうよりもハウス調になってて、強引に盛り上げライヴが終了してしまったかのようで・・・。なんか、後味は悪かったけど。


補足ですが、途中はさまれたMichael Jackson へのトリビュートがたまりませんでした。案外、曲がわかりづらかったかもしれませんが「Wanna Be Startin' Somethin'」。ホイットニーはマイコーの30周年記念ライヴでこの曲をカヴァーしてましたから、わかりやすいピックアップといえるのでは。あと、開演前には「Lady In My Life」がかかってたし、
更にはライヴには、マイコーの復活ツアーに出演する予定だったダンサーも参加していたそうです。

全体的に、かなり満足でした(もう少しスタッフには映像編集レベルを上げていただきたいですが)。まずは今後、声の調整をかけて、どんどん良いライヴになっていく予感がしています。ただし、アメリカだけは、そのへん冷静だからなぁ。アメリカでの、本調子。超期待です。またヒットを飛ばした際には、是非ライヴに参加してみたいです。お金は程ほどで、良い席希望で―