4194-lLE6EL__SL160_ギル・スコット・ヘロン、13年ぶりとなるアルバム。ジャケのクールさと渋さと可愛い文字の配色。でね、これ興味あって試聴したんだけど、すこぶる心にズーンと何かがのしかかってきて、これは抑えておかねばという感じになってしまってました。何枚かリイシューされたCDは持ってるけど、音がこんなんじゃ無かったから正直驚きましたが。

HMVのサイトの説明・・・ディスコグラフィー含め丁寧に書いてあるのでオススメ!

1.「On Coming From A Broken Home (Part.1)
Barry White とは異なり(愛ではない)、深み。そこに詩で語る、ヘロンならではの世界観。これまでのブランクを感じさせない、驚く程に先端をゆくサウンドで勝負してきました。デジタルドラムを効かせた音に、まずはノックアウト。声も活きてる、あー、かっこいい2分ちょい
2.「Me And The Devil
音によってはブルースが似合いそうなヴォーカルなのに、なぜこんなにもデジタルビートにフィットするんだろう。ロックとも異なる攻撃的な喉が、デジタルをも飲み込んでます。タイトル通り黒い仕上がり
3.「I'm New Here
最初2曲が重みのあったビートだっただけに、タイトル曲はちょっと空っ風。アコースティックに、いつもの持ち味。これは年齢もあるんだろうけど、ブルース
4.「Your Soul And Mine
ヘロンとデジタルがやっぱりたまらない。BPM抑え気味に伸びる音。必要最低限なリリックに、音をメインに。で、2分だけ
5.「Parents (Interlude)
・・・と思ったら、ここは19秒程の語り
6.「I'll Take Care Of You
ついで3分。ここからの曲の展開はさっくりさっくりしてて、なにげに面白いです。ピアノベースに、焼けたヴォーカル。すべてがヒストリー的に感じたり、さらっとしてるのによーく耳を傾けたくなる凄味
7.「Being Blessed (Interlude)
はい、語り。笑っちゃう13秒
8.「Where Did The Night Go
これもインタールードでないの?っていう75秒。どんな詩を語られても、どれもが怖い…
9.「I Was Guided (Interlude)
オートチューンですか?エコーですか?14秒ほど
10.「New York Is Killing Me
ニューヨークを連想させないクラップ的(ヒューマンビートボックス?軽楽器?)、低の低を表した彼ならではの視点
11.「Certain Things (Interlude)
こもる9秒
12.「Running
語り2分、声は若々しい加工?
13.「The Crutch
久々に2続けて、ちゃんとした曲だ。と言っても3分弱。語り。音はどれもデジタルサウンド、声が映えるように大人しめのアレンジ
14.「I've Been Me (Interlude)
17秒、ラストまでもう少し。語り。
15.「On Coming From A Broken Home (Part.2)
1曲目の続編。リミックス扱い?この曲は、アルバムにかなり重要なファクターになってます。重さもどんな感情も、さらっとやってのけてます

15曲だったら、かなり長いアルバムで、ヘロンさん気合入ってるジャンって思ってたら、なにげに5曲がインタールードで、それも計30分も無い・・・。あれまーーーーー。それでも前半のかなりいけてる曲が続きまくったら飽きにつながる人もいるってことで、このなかなか無い制作力は面白いとしかいいようが無かったです。まずは、復活に問題ない作品でした。

I'm New Here
アーティスト:Gil Scott-Heron
販売元:XL
発売日:2010-02-09
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