51qkelyY75L__SL160_エリカ・バドゥの最新作は、前作から2年ぶり・そして続編(5枚目のオリジナル・アルバム)。アメリカではR&B2位・POP4位を記録。コンスタントにアルバムをリリースしているほうで、そしてデビューから13年経ても未だに好成績を収め続けているのは凄いです。本作で注目なのは、先行シングルの2曲目かな。許可をとらず、公道で服を脱いでいって(PV上はモザイク入るけど)、そんでケネディ亡き場所にて自ら撃たれるのを再現…なんていうインパクト。こんな可愛らしいエリカ様が、いつもヤルことはド派手。めっそうない。そんな彼女のネオソウルって、いつまでも最先端というか、古臭くないというか、決して新しすぎるわけではないんだけど、常にちょっと輝くエッセンスがあって、それがまた魅力になるんだよなぁ。

1.「20 Feet Tall
ゆったり、煌めき、穏やかにスタート。夢見心地な中、エリカの淡々と続くヴォーカル、メロディもアレンジも中域でぐいぐい貫禄
2.「Window Seat
先行シングル、R&B26位・POP95位。アルバムのヒットとともに、まだまだ上昇するのかも。ただ、前述の通りPVがえぐいので、大量オンエアが難しいというじゃ、、、でもYouTubeなんかで見れたライヴ映像なんかは、やっぱシングル的な取っつきやすさがありました。このタラタラしつつも、いつもの王道ソウル具合に悶絶
3.「Agitation
David SanciousJust As I Thought」使い。おっと、ここではインタールードではないんだけど、さっくり1分半。リズムがズンと響き、高らかなエリカのヴォーカルも見事。一人でこれだけイメージを膨らませる音づかいも素敵すぎ、さっくりしてますが
4.「Turn Me Away (Get MuNNY)
Sylvia StriplinYou Can't Turn Me Away」使い。昼下がりのポップキュートなR&B。コーヒーショップで、あいうえお。声のブリっこもかわゆい。めっちゃスイング感、ギターのワウワウもクールすぎ。ドライビングクールにもってこい!
5.「Gone Baby, Don't Be Long
Wings(Paul McCartney)Arrow Through Me」使い。これも前曲の流れをくんだ、キュートなR&B。ネオソウルの要素も忘れずに、R&Bの楽しさをしっかり伝えてくれています
6.「Umm Hmm
サンプリング曲は分からなかったんですが、このヒップホップテイストなコンテインは、結構バック・トゥ・90'sな装い。クラブで楽しく手を上げて楽しみたい、ややパーティ寄り
7.「Love
Janet Jackson か?と思うような、宇宙的世界というか、貫禄もありつつ、不思議なデジ世界と思いつつも、、、あとは淡々とネオソウル一本。6分、リズムで酔わす、飽きさせないループマジック
8.「You Loving Me (session)
1分程のインタールード的な曲、口先で歌われるような歌唱、エリカ様だから許される…
9.「Fall In Love (your funeral)
この堂々としたミドル展開、アルバムの中ほどでも、彼女の威厳は止まらないですなぁ。元テンプスEddie KendricksIntimate Friends」使いってのも渋い
10.「Incense (ft. Kirsten Agnesta)」
まるでBjork 的な和な音階を辿るアレンジ、さくらさくらーのような印象なんですが。。実験的だけど、これはアルバムならでは。メロディに隠れたヴォーカル術
11.「Out My Mind, Just In Time
ラストの分数は10分以上、ピアノと弦で奏でる地味線な作りと思いきや、、、、5分過ぎで「Jump Up in the Air (Stay There)」という曲に移行・・・加工しつつ、声で迫る、変則曲。もう世界観、独特としか言えない

いつも以上に、またぶち壊した展開。ネバネバした世界観も、キュートな部分も大好き。彼女は、無理せず、自分の良いところを、しっかり音に反映してくれるので、聴き手としては安心感。前作からの延長線ということなので、破壊的な印象は無かったですが、それでも創作意欲・安定した水準にまた感動!!!!週末のライヴ、どうしよう・・・まだ悩んでる(爆)

ニュー・アメリカ パート・ツー(リターン・オブ・ザ・アンク)
アーティスト:エリカ・バドゥ
販売元:ユニバーサル インターナショナル
発売日:2010-04-14
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New Amerykah Part Two: Return of the Ankh
アーティスト:Erykah Badu
販売元:Motown
発売日:2010-03-30
おすすめ度:5.0
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