318PM86WTAL__SL160_シンボル(元プリンス時代)の面白いEPシングル。葛藤の記号時代において最大のヒットとなったR&B2位・POP3位を記録した7曲目「The Most Beautiful Girl In The World」あってこそなんだけど、この曲を核にあれこれと料理をしまくって、それぞれ全然異なる曲として味わってもらおうと企画されたマキシシングルというか、EPというか、もうアルバム状態。それは曲名からも言えるんだけど、曲名自体がミックス名だったりするところからしても、プリンスのこだわりがありますね。2000年代になって名義をPrince に戻し、2010年の今年もニューアルバムが発売予定となって、まだまだ彼の勢いというか創作意欲には脱帽。そんな最中、聴きたくなってしまったので、久々に聴いております。

1.「Beautiful」5:56
アカペラからスタート、急転ポップハウス調。でも、独特なプリンス節なハウス。Statik によるプログラミングも、さすがプリンスの意図をしっかり汲んでます。オリジナルを速めたヴォーカルではなく、再録ヴァージョン
2.「Staxowax」5:14
プログラミングは前者と同じく。ここではスロウ調、アルバム的なコンセプトもしっかり見えます。ほのぼのファンク
3.「Mustang Mix」6:19
Ricky P. プロデュース、Tom Tucker がエンジニア。前曲と同じテンポながらヴォーカルはここでも更に歌いなおし。ファルセットではなく、クールに地声でアドリブ聴かせて歌ってます。同じ曲なのに、惹きこまれ続けます
4.「Flutestramental」3:36
タイトルにもある通りインストだー。2曲目のインストですが、飽きさせないような工夫は、音の入れ込み具合・ラップはダブ的に加味。分数も短めに編集
5.「Sexy Staxaphone And Guitar」3:53
低音を利かせたヴォーカル少々。後にアコーディオンのような鳴り。後半にはギターもやや登場。ヴォーカルをあまり含ませないのもトータルバランス
6.「Mustang Instrumental」3:27
またもインスト。3曲目と同じチーム。ストリート寄りのアレンジ、シンセでメロディラインを辿るプチトラック
7.「The Most Beautiful Girl In The World」4:41
ようやくオリジナル登場。爽やかで、ポロン鳴るギターにうっとり。なんかエヴァーグリーンな響き、これぞ青春ファンクバラード

<Japanese Bonus>
8.「Beautiful Extended Club Version」6:26
ここからはボートラなので喜ぶのみ。まっ、1曲目の少々の拡張ヴァージョンです
9.「Sax Mix」4:31
これは日本以外のファンは喜んでくれるかも。オリジナルヴァージョンのインストなんですけど、サックスでメロディを伝い、アルバムヴォリュームはすこぶるアップ

7曲で完成されたアルバムなので日本盤での追加2曲は賛否両論かもしれないですが、個人的には国内盤推っす!プリンスは各種リミックスを出しまくるアーティストではあったけど(かつては)、やはりこだわりの集大成がここにアリという感じです。当時の技術を終結した流石のアルバム的存在感。

 

ザ・ビューティフル・エクスペリエンス
アーティスト:プリンス
販売元:エイベックス・トラックス
発売日:1994-06-10
おすすめ度:4.5
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Beautiful Experience
アーティスト:Prince
販売元:Bellmark Records
発売日:2001-01-16
おすすめ度:5.0
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Beautiful Experience
アーティスト:Prince
販売元:Rmg Dist.
発売日:1994-05-23
おすすめ度:5.0
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Beautiful Experience
アーティスト:Prince
販売元:Bellmark
発売日:1999-08-09
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