leroy_houston_paradise今までカーティス・メイフィールドをタイミング的に取り上げるのを逃し続けているのと同様に、リロイを取り上げ漏れているとは、今日の今日まで完全に見逃しのパターン。いやー、かなり僕はリロイの音が好きなんです。すっかりすっかり、、、、本作からはElektra Records に移籍し、チャートをにぎわすことはなくなってしまったけど、シカゴ的なインプレッションズ時代の良さはしっかり残しつつ、彼のかなめとなるグルーヴィーな感覚はしっかり受け継いでいて、今なお評価すべき1枚かと。

1.「Classy Lady」5:32
夏の心地もしっかり感じるミディアムグルーヴ。早口なサビがちょっと斬新だったけど、音に安心感。リロイならではの柔らかさは70年代と変わらず
2.「Nice and Easy」4:27
健康的な爽やかさ、ファルセット的ヴォーカルを延々と。このループ感とヴォーカルの力にはSmokey Robinson 力も感じます
3.「You Make It Happen」4:55
更にゆったり。低音の語り的ヴォーカルも聴けるうえ、どこかのグループのようにファルセットをダブしたり、音への追求は止みません
4.「Paradise」5:38
タイトル曲はダンクラ的なんですが、爽快なホーンがあったりと海を感じる仕上がり。ファルセットが続くけど、エロさよりも曲へのいい感じでの溶け込みを感じずにはいられないです
5.「She's Got It」7:55
おそらくこれを聴いて感じる人も多いと思うんだけど、リロイが完全にPrince になっちゃってること。ファンクなだけじゃなく、いち早くプリンスの体現したかったことを成し遂げちゃってる感じがして驚きまくり。ヴォーカルもプリンスに近いし、なぜこれが当時評価されなかったんだぁと…。更に途中から微妙にテンポを上げたりと、生バンド形式ならでは。クラクション鳴らしまくりのアレンジも自由で好き
6.「Nobody But You」4:43
ここでもアップテンポ続き。ネバネバした細い声。やっぱりプリンス似。これぞ新境地、プリンスファン聴いてちょ!!
7.「Stay at It」5:31
普通に歌うと、なんかちょっとアマチャンな感じもしましたが(辛口)、これもリロイかぁと思うと、前6曲と比べて新鮮に感じざるを得ないです。テンポは完全にダンクラで固めたB面、ファンクだけでない洗練されたUKビート的な音の追求は面白いと言えます

アマゾンをリンクを色々試したんですが、2002年の在庫切れリンクしか出てこず。実際、このアルバムのリイシューはRhino から2007年にドカンと施されたもの(Phillip Mitchell, Ace Spectrum なんかのシリーズ)。白ベースに爽やかな別荘のオッチャン的ジャケには似つかず、絶対に心地の良いナンバーが並ぶ素敵な作品。




Paradise
アーティスト:Leroy Hutson
Sequel(2002-12-02)
販売元:Amazon.co.jp
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