d461581aemnこれ欲しかったんです。ソウルの低迷期において、JBの音の線も弱くなっていた時期ながら、やはりソウルファンとしてはこの時期の変遷を知っておかないと、数々のソウル重鎮の80年代復活の喜びは薄くなってしまうわけで。特にJBは、過去に劣らない作品をリリースしてきていたと思うけど、大抵が未CD化だったり、CD化されてもすぐに廃盤になってしまったり…。そんな中、この時代にクローズアップした2枚組のボリュームのCDとは、かなり重宝されると思います。

<Disc.1>
1.「Sex Machine Part I & Part II
1975年『Sex Machine Today』収録、R&B16位・POP61位を記録。12分に及ぶ大作ながらまるでライヴのように、オリジナル録音のように感じない緩い出来栄え
2.「Hustle!!! (Dead On It)
1975年『Everybody Doin' The Hustle & Dead On The Double Bump』収録、R&B11位を記録。ループする流れもインパクトは薄れてきてます…
3.「Your Love
1975年『Everybody Doin' The Hustle & Dead On The Double Bump』収録、“as「I Got A Good Thing」(an early Working of "Stoned To The Bone")という記載あり。緩いミディアムなファンク
4.「Hot (I Need To Be Loved, Loved, Loved, Loved)
1975年『Hot』収録、サイケに緩いファンクビート。JB のヴォーカルも拾いにくい感じでコーラスが押しでてます
5.「Woman
1975年『Hot』収録、R&B31位を記録。尖った歌われ方ながら、ポンポン跳ねる音感覚が心地よいです
6.「Medley: Get Up Offa That Thing / Release The Pressure
1976年『Get Up Offa That Thing』収録。前者のみにカットされたシングルはR&B4位・POP45位を記録。この曲は“天使にラヴソングを2”なんかでもカヴァーされてるけど、70年代後半の名曲として挙げられる1曲。クラップと掛け声とノリとホーンと、JBのヴォーカルも活きてて粋なファンク
7.「I Refuse To Lose (7 Inch Mix)
1976年『Get Up Offa That Thing』収録、R&B47位を記録。このコンピに収録された時はレア扱いでしたが、もしかしたらSingles シリーズが出て、ここへの価値が薄れる日も遠くなさそう(笑)
8.「Bodyheat
1976年『Bodyheat』収録、R&B13位・POP88位を記録。延々ループのベースラインが何よりかっちょいいんです
9.「Kiss In '77 (Previously Unreleased Live Version)
1976年『Bodyheat』収録、R&B35位を記録。ここでは未発表の1977年のライヴヴァージョンを収録。8分超、緩さの中にソウルならではの美しい世界が広がり、とろけ節
10.「Give Me Some Skin
1977年『Mutha's Nature』収録、R&B20位を記録。バウンシーなホーン、リズム隊。これは地味でもMYヒット
11.「Bessie
1977年『Mutha's Nature』収録。さっくり3分ちょっと、手拍子なんかを聴いても即興具合が強く。アルバムに込める魂は常に一発取りという感じがひしひしと
12.「If You Don't Give A Doggone About It
1977年『Mutha's Nature』収録、R&B45位を記録。音のラインは好きだけど、インパクトが保たれないって感じでしょうか。ぶぎぶぎした朗らかさにはにんまり

<Disc.2>
1.「Jam 1980's (Live Version)
中野サンプラザ公演のライヴ盤、1980年『Hot On The One - James Brown...Live』より。やっぱ日本でのJBは、なんか声に艶があるんですよ、キラキラしてて。日本を愛してくれてアリガトウな出だし
2.「The Spank
1978年『Jam - 1980's』収録、R&B26位を記録。イントロの語りは未発表らしいです。ニューサウンド意識ながら、これまでと変わらず地味にファンク
3.「Nature Part 1
1978年『Jam - 1980's』収録、シングルヴァージョンなんだけどランク圏外???絶えずギターとベースでぐいぐい引っ張って、あとはJBが曲名を連呼したら終わりって感じ、あっけらかん
4.「Eyesight
1978年『Jam - 1980's』収録、R&B38位を記録。ディスコファンクの到来!まだまだ葛藤や苦難あれど、新しい音を創作・立ち向かうJBに興味津津
5.「I Never, Never Will Forget (Previously Unreleased Long Version)
1978年『Jam - 1980's』収録、この未発表のロングヴァージョンは6分半。うねるギターが絶妙。歌われ方は淡々が続くなぁ
6.「For Goodness Sakes, Look At Those Cakes
1978年『Take A Look At Those Cakes』収録、R&B52位を記録。ここではオリジナルの11分超ヴァージョン。BPM増し・黒いファンク度も上昇。DJ的な言葉も織り交ぜ、快調アピール
7.「A Man Understands
1978年『Take A Look At Those Cakes』収録。これも8分半、圧巻なのは途中挟まれるぎこちないスキャット
8.「It's Too Funky In Here (12 Inch Version)
1979年『The Original Disco Man』収録、R&B15位を記録。Brad Shapiro プロデュース、George Jackson 曲参加の四つ打ち。12インチヴァージョンは6分半。安定感のあるグルーヴ
9.「Regrets
1979年『People』収録、R&B63位を記録。ここにきてストレートなバラードで、心をわしづかみにされます
10.「Rapp Payback (Where Iz Moses?) (12 Inch Version)
1980年『Soul Syndrome』収録、R&B46位を記録。テクノサウンドも交えつつ、ご機嫌なファンク復活。ピアノなどの普段聴けなかった音も感じれて新しさの極み
11.「Bring It On...Bring It On
1983年『Bring It On!』収録、前曲までは時代間隔があまり空いてなかったけど、急に3年も開くと音の異なりに違和感だったり、タイムスリップ感

ほぼ年代順に、ヘヴィファンクのデッドストックが聴けたことにまずは感謝!選曲もシングル過多ながら、ヴァージョン違いなどにも気を使っていて楽しく2枚組を聴きとおしました。おそらくデッドストック扱いだけに、今後もさらりとはリイシューしなさそうですが、ソウルファンは手にしたい1枚だと思います。ただし、時期がかぶってもディスコファンには嬉しくも思われなさそう。やっぱ黒さが残る中で葛藤するJBの記録集という印象が強いです。

<過去レビュー>
1971年『Hot Pants
1972年『There It Is
1974年『Reality
1974年『Hell
1978年『Take A Look at Those Cakes
1979年『Original Disco Man
1980年『People
1980年『Soul Syndrome
1988年『I'm Real
1989年『The Roots of A Revolution (Compilation)』
1993年『Can't Get Any Harder
1993年『Just Do It
1995年『Funky Christmas (Compilation)』
1999年『Funk On Ah Roll
2003年『俺がJBだ! - Book』
2005年『Soul Session 1987 - DVD』
2006年『Funk It! - Remixed Hits (Compilation)』
2008年『The Singles volume 5: 1967-1969