
ただし、コロンビア期のアルバムは案外レビューしてきているので、その他の時代の作品で何か節目になるものはないかと思ってたら、、、あるじゃないですか!!!リリースから今年で35周年となるのが、そうそう1976年発売の『Sparkle』。僕の運営するHPのタイトルにもさせてもらってますが、ソウルが低迷する70年代後半という時期に、きちんと評価を得たソウルアルバム。これは年始に相応しいレビューと勝手に判断させていただきましたー。

1.「Sparkle」
タイトル曲、おそらくこのスムースさにアルバムの素敵なモーションが詰まっていると断言できると思います。アレサが歌ってこなかった壮大な世界観、デリケートな感触、シカゴの音の揺れ。アレサとカーティスの組み合わせが見事な証明ぞここに。いまだに、このアルバムからは、このタイトル曲を最もライヴで歌うことが多いです
2.「Something He Can Feel」
1stシングル、R&B1位(4週)・POP28位を記録。6分超のミディアムスロー。余裕あるリズムを、平坦だったり、抑揚だったりと、様々な方向に泳ぐヴォーカルは、結果心地よい流れになっていて最高のグルーヴに。1992年に、本曲と4曲目「Look Into Your Heart」をEn Vogue がカヴァーヒットしたことを受けて本作がCDリイシュー化されたのは有名な話
3.「Hooked On Your Love」
2ndシングルB面ながら、両A面扱いだったためR&B17位を獲得。ホーンの芯、そこにいつものシャウティングなアレサ。でもヴォーカルは艶やかだったり。そのバランスが良いんでしょうね
4.「Look Into Your Heart」
3rdシングル、R&B10位・POP82位を記録。これもアルバムを象徴する健やかで平和な音で溢れた作品。スムースなアレンジに、アレサの艶っぽい実力ヴォーカル。ナイス融合
5.「I Get High」
B面スタート。この曲だけはちょっと重たい雰囲気あり。驚異的な高音もさらりと歌ってしまい、声よりもメッセージ性のほうが高まる印象
6.「Jump」
2ndシングル、R&B17位・POP72位を記録。最も楽しげに歌われるアップテンポ。2分少々、時代を変えて歌われる「Think」のような仕上がりかな
7.「Loving You Baby」
ストリングス交えながら、ゆったりした日常といった感じ。ホーンやギターなど、さりげなく挟まれているようなグルーヴ感にも注目
8.「Rock With Me」
正にエンディングといった感じのローリングミュージック。温かい気持ちになりつつ、アレサの大ファルセットやスキャットだったり、様々な技巧に酔えます。これで計33分がさっくり終了
残念なのは、このDVDは未だ日本で未公開・更にはDVDでさえ未入荷状態。なんてこった…。数年前に大ヒットした映画『Dream Girls』が、この映画にインスパイアされていたとも言われていたので、この作品がきちんと国内でもちゃんとした形でリリースされてほしかったけど…。まっ、個人的に輸入などすれば見れますが、内容悪くないのでお薦めです。
※1枚組DVDはリージョンフリーだったはず、でもボーナスCD(アレサのCD『Sparkle』から1・3・4・7・2曲目の計5曲を収録)が付いたDVDだと、リージョン1なので注意!!

実際、1992年のCD化以降、廉価盤発売だったり、国内でもジャケの彩度が綺麗になった紙ジャケ盤なども発売したけど、リマスターが手をつけられてない状態。良い音で、このアルバムをコンプリートで聴きたい欲求、だいぶ前から解消されておりませぬ。

アーティスト:アレサ・フランクリン
ヴィヴィッド(2006-06-21)
販売元:Amazon.co.jp
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アーティスト:Aretha Franklin
Rhino Flashback(2008-11-11)
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アーティスト:Aretha Franklin
Atlantic / Wea(1992-10-13)
販売元:Amazon.co.jp
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スパークルは大好きですね〜
まさにアン・ヴォーグの2nd収録Hooked On Your Loveカヴァーから流れてきて聴いたのが懐かしいです〜
今年もナイスな情報、またお願いします