なかなかニュースが出てこないなぁと思ったら、ツイッターなんかではしっかり話題にはなっていたようで…。1月3日、元Truth リードヴォーカルのラリー・ハンコックがお亡くなりになりました。年始早々、こういったニュースは悲しいものですが、ご冥福をお祈りいたします。ただ、2007年に日本で初リリースに近い形でリイシューされて紙ジャケCD。元は、フランスのレーベルから新作として出されていたというのは頭に残っています。―今となっては言いにくいんですが、売っちゃってまして・・ダビングしておいた音源を聴いております。なので、鈴木啓志氏のライナーノーツなどを読むことないままのレビューなので、彼のパーソナリティなどは割愛させていただきます。
1.「Boderline」
まずはアレンジがスムースながら、じわりリスナーに残す余韻あり。内から外へ伸びやかにヴォーカルを響かせます。彼のヴォーカルに実力を感じたなら以降は、彼の世界観にはまるでしょうに
2.「Time Out For Love (with Alfie)」
女性シンガーと良質スロウバラードをデュエット。2曲目にこういう、まどろみ系なバラードは当時の輝きや美しさをうまく演出しています。繰り返すけど、フランス作ってのが興味深いな。ヴォーカルもなかなか良い感じで重ねあってます
3.「Too Much」
アーバンコンテンポラリーにおいても、なかなかのモダンさを発揮したグルーヴィなナンバー。声の乗りも良い上、Luther Vandross なんかが好んだアップテンポに近いような仕上がり
4.「After All This Time」
低域AOR的なスタートと思ったけど、サビでは艶ある爽やかなヴォーカル。良質なメロデイ、わかりやすい感動のアダコンバラード。当時の麗しい世界観が詰まってます
5.「Sweat Hard Work」
ストリート寄りというにはまとまりすぎた感が強いので大人しめかもしれないけど、アグレッシブさは粋に出てますね。サビでの包み込むようなソフトなヴォーカル・自然と操る爽快ヴォーカルもジャケからは想像できない程に好青年風
6.「Sweet Persuation」
1988年、日本でもこういうミディアムビートのドラマ主題歌風流行りましたよね(僕まだ低学年なので半分イメージ)。分かりやすいメロディの流れは絶妙、ポップさもあり癖無し
7.「I Can Fly」
Dionne Warwick あたりが好みそうな優しいメロディライン、アレンジ…あとは流れるように突き進むアダコン世界。良質にどこまでもこだわり、バブル前の真摯な情熱が溢れているかのよう
8.「Outside Looking In」
ちょっと演歌ロック的に感じてしまったけど
9.「A Universal Language (with Lisa Capitanelli)」
熱烈に歌うラリーに、そつなくこなすような可愛げある女性ヴォーカルが、微妙にマッチしてないのはご愛嬌。
10.「Celebrate Love」
息使いなどにもスムースな技を感じます。ファルセット、サックスの躍動感…エッセンスが詰まったミディアムテンポ
11.「We Never Called It Love」
この曲はボートラ。こういう仕掛けまで持ってくる日本盤アッパレ。しっとり聴かせるバラード、手抜きないのになぜ漏れた・今になって発掘。この曲入れて、計44分也
こういう機会にこそ改めてしっかり聴かせてもらいましたが、かなりの優秀R&B作品だったと思います。この作品をリイシュー当時など、買い損ねた方・ためらっていた方、気持ちよく伸びやかなR&Bヴォーカルバラードに酔えると思いますよ。
<過去レビュー>
1972年 Can You Feel It?
※S.O.U.L.(2ndアルバム以降に在籍)2ndアルバム
ディスクユニオンへのリンクはコチラ
ボーダーライン(紙ジャケット仕様)
アーティスト:ラリー・ハンコック
インディペンデントレーベル(2007-01-24)
販売元:Amazon.co.jp
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