51WPHQVW8ML__SL160_全員囚人(!)グループのエスコーツ代表作、R&B41位を記録。George Kerr プロデュースで、刑務所内でレコーディングされたという伝説盤。よくもそんな手法がOKとなったもんだ・・。そこで繰り広げられているのが、なんとも甘〜茶。あまーーーーい!!もう罪を償うとこんなにまで素敵になっちゃうのでしょうか。。。

1.「Intro: I'll Be Sweeter Tomorrow
歌わせアカペライントロ、これがまた凄く耳を惹きたてるんです。サンプリング的というか、ラジオ風音声とか、たまらんです。そのプチアッパーな勢いに次いで、いよいよスタートするのが甘いハープのテンポ下がりのスウィーティ。こちら2ndシングルで、R&B83位を記録。コーラスは薄めなんだけどリードのクールさが際立ってる上、ギターの強みがかっちょ良くて参りました
2.「By The Time I Get To Pheonix
こちらもまたイントロ付き状態、30秒程度だけどマジ素で2000年代対峙できそうなスタート。その後はホンワカなソフトソウル。ヴォーカルの柔らかさも前曲と異なり、魅力新た。ストリングスあっても華麗っていうより、平和にナチュラル音頭
3.「Little Green Apples
これもだ、またイントロ付き、ここまでほぼ同じリフに乗っかるイントロ。凄い健やか。ゴスペルテイストなメインにはハープとストリングス。完全に美しきバラード。乾いたヴォーカルもなかなか
4.「All We Need (Is Another Chance)
イントロ付き(インタールードと捉えるべきか悩み入ってきた)。ニューソウルと思いきや、ここではかなりアッパーなロックチューンかましたハイパーファンク。ヴォーカルの掛け合い、ホーンの混じり具合・・黒いんだけど、どこか忙しく展開されてるので実験的な印象。甘茶ならではのキューンヴォイスも、甘茶と称されるグループならでは
5.「Look Over Your Shoulder
B面スタート。1stシングル、R&B45位を記録。恒例の如くイントロ付き(あっ、メンバーが語ってるんか、やっとわかった)。6分超、和な音づかいもありつつ、華麗に流れる音に首ったけ。かなり執拗に訴求される愛の数々に、ちょっと窮屈になってきた(笑)、ハーモニーは良いんですよ
6.「I'm So Glad I Found You
ミディアムスローの嫌味ないグルーヴ、無理無いメロディ展開、そこに低域のヴォーカルがうまく組み込まれ颯爽と音が流れていきます。余裕のギターなど、どれもがナチュラル感
7.「Ooh Baby, Baby
最後までイントロはありました、そういうアルバムです。完全にSmokey Robinson の世界。彼らの影響ある感触がここで最大発揮。もうマンマですったら

8.「Just Another Lonely Night
国内盤ボートラ!アルバムの流れがないのでイントロ無し、拍子抜けにはならないけど。音づかいは多少異なるかな。ゆったりまったりめっこりロマンス

1・5・6曲目はO'Jays カヴァー。7曲に亘る曲の中で、プロデューサーの手腕はでかかったなぁと感じました。曲調にもダレなく、何よりすべてにイントロ(インタールード)を挿入し、彼らのバックグラウンド・練習風景(?)など、救いのように取り上げているのは面白いです。日本でもリイシューされたのに今はまた入手困難。まっ、語り継がれる限りまた入手容易にもなるはずでしょうに。

 

All We Need Is Another Chance 1: Golden Classics
アーティスト:Escorts
Collectables(1990-04-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

オール・ウィ・ニード・イズ・アナザー・チャンス(紙ジャケット仕様)オール・ウィ・ニード・イズ・アナザー・チャンス(紙ジャケット仕様)
アーティスト:ジ・エスコーツ
Pヴァインレコード(2006-09-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る