51I1NV7MEWL__SL160_清水翔太1年振りとなる3枚目のアルバム。前作は平成生まれとして初の男性ソロヴォーカリストオリコン1位を記録しましたが、本作は決算前の駆け込みで(?)チャートは接戦、、、そんでもって初登場7位。ちょっと、ポジションとして今後が危ぶまれる結果となってしまっているのが残念。このままのペースだと、アルバムアーティストと捉えた場合、ファンとしてはちょっと心配。アルバム自体は、個人的には3作の中で最も好きになってるんですが。世間的には、なかなか手に取るにまで至らなかったという感じでしょうか。僕は本作はR&Bファンにもしっかり推していけるアルバムだと思ってます。

1.「GOODBYE
9ヶ月も前のシングルが1曲目かぁと思いつつ、一般的には聴き込まれてなさそうだから新鮮と捉えるのかな。シリアスアップテンポのナンバーというのは、新しい彼の切りこみ方という意味で面白いオープニングだったかも
2.「flower
個人的には、この曲を聴いたときにこのアルバムの流れが良さげになってるーって思ったのが直感。スウィートなアコースティックR&B。シャララ系ながらも、彼ならではの哀愁味もあってバッチシ。単にポップスやバラードになってないのが若さ故
3.「YOU&I
シングルだけで聴いたら落ち着いた感あったけど、アルバムの流れでうまくまとまってて、アルバムにてようやく好きになりました。こういう魔力は、音楽ファンとしては嬉しいです
4.「Party All Night
こういう曲調は、(シングル曲以外では)これまでのアルバムだと無理くりご機嫌にさせようとしていたような…でも、これも流れ的にしっくり。ファルセットから、セルフダブなど含め面白く遊ばれてるなぁと
5.「Forget-me-not
今、なぜ尾崎豊なんだろう、と思ったりして。僕は80年代後期~90年代前期のSONY系国内ロックが好きだったっていうのもあって、この選曲にはちょっと驚き。やっぱりレーベルメイトだから無理やり歌う流れだったのかな?つい先日オンエアされた成宮くん主演のドラマ尾崎豊物語でもパイロット曲になってたけど、改めてこの曲が世話しない尾崎豊の生活における安らぎを美しく表現できているものだなぁと感動しちゃってました。シミショウが歌うとなんかまとまりすぎてる感じがしましたが、彼はR&Bというよりも、根はEric Clapton, Daniel Powter なんかを歌った背景から踏まえてもニューミュージックってのが本当は得意なのかも
6.「
シミショウによる完全なるラップです。なんか韻が作文みたいだから聴いてて恥ずかしかった…サビは無難で良いんだけど
7.「君が暮らす街
シングル曲。爽やかなバラード、ここまでの直球は本作では少なめだったので、この曲が敢えて重要に聴こえてきました
8.「So Good
ここに来てもアップテンポ、歯切れ良いし、これは完全に彼のR&Bの器を知れて楽しい!中域でぐいぐい攻めるのは、何気にエロイな。後半のエッジなんかはBruno Mars 的に聴こえたんで、そのへんは今後の路線に更に取り込んでもらえると面白くなるなぁと思ってみたり
9.「Winter Love Song
タイトル見たらねっとりバラードと思ったら、オートチューンばりばりの変則バラード。エッセンスとしてはOKすね
10.「Midnight Flight
ミディアム系、ジャズファンク。いいじゃないすか、この流れ。こういうのを歌いこなせるのは流石の実力
11.「Eclipse
英語詩、かっこいいんだけど。アルバムの流れ的にはちょっと背伸び感?ソウルカヴァーアルバムなんかだったら、この手の曲はしっくりでしょうに
12.「Tears
アコースティック、秘めた力を感じるバラード。後半バラード続きじゃなかったので、気持ちよくしっとりアルバムを聴けたかな。中だるみがないのも重要なポイントでした。本編は約50分

13.「let go 〜maison de m-flo〜
ここから3曲はボートラ扱い(ボートラにしたことで全15曲と言う無駄に多いという印象を拭ったのもいい感じ)。m-flo のトリビュートアルバムに提供されたカヴァー。この曲はやっぱ評価高かったのかな。曲もいいけど料理の仕方も抜群。ベタ褒めレビュー書いたことありますが、これは抜け目無さすぎ
14.「Summer Time
配信シングルをボートラに入れてきたのは計画的、「Diggin' On You」みたいなアッパーなシングル曲が少なかっただけあって、これをアルバム曲に何とか仲間入りさせたのは良かったと思います
15.「“Be With You”(with JOE)」
今後が楽しくなりそうな、ジョーとの既発共演バラード。アメリカで、日本人は滞在的なマーケットだと思うので、こういう繋がりは大事にしてもらいたいもの。アーティスト攻めの他、プロデューサー攻めなんかもしてほしいな、SONYさんなら出来るっしょ

<Bonus DVD>
「桜」「GOODBYE」「君が暮らす街」「YOU&I」計4曲のPV、更には20分程のNYドキュメントが収録されています。 いつもの如く色々DVDも考えられたコンテンツって感じ。主観ですが、NYにこだわる嬉しいポイントを元に、売れなくてもソウルEPとか出してほしいな。今だからの声で是非レコしてほしかったり

今回は曲の飛ばしもなく聴きこなせてます。女子にはバラードにうっとりなんだろうけど、シミショウをマーケットにおいたときに絶対、バランスも大事だと思うので。R&Bを感じつつも、あれっ、彼はAOR?と思えてきたところもありますが、それは国内シンガーの取り得ということで。今回はちょっとプロモ的には難しい展開だったと思うけど、この路線でれば確実に評価されていいと思うし、あっ、やっぱり応援していくぞと思えました。

<過去レビュー>
●アルバム
2008年 Umbrella
2010年 Journey

●シングル
2008年「アイシテル」
2008年 My Treasure
2009年 Love Forever
2009年 おやすみのキスを〜Good Night My Love〜
2009年 美しき日々よ
2009年 君が好き
2010年 FOREVER LOVE
2010年 Goodbye

●その他
2009年 Umbrella Tour
2009年 Let Go etc
2010年 Journey Tour 2010

 

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