
【本作の既出曲内訳】
1965年 11曲収録『Soul Sister』から9曲/2,4,6,7,10,11,13,14,15tr
1967年 10曲収録『Take A Look 』から1曲/1tr
1969年 10曲収録『Soft And Beautiful』から3曲/5,9,12tr
※完全未発表曲2曲/3,8tr
1.「I'll Keep On Smiling」3:23
1964年7月9日録音、アレサと当時の夫テッド・ホワイトの共作。ゆったり、歯切れよくバウンスする緩いジャズ
2.「Shangri-La」3:14
1964年7月10日録音(ここから6曲目まで5曲連続)。スロウで、アレサのヴォーカルも薄らオヤスミモード。ちょっぴりアレサの声が可愛らしいのがポイント。ストリングスがサウンドの中心を担い、上質な世界観へと引っ張り上げます
3.「Zing! Went The Strings Of My Heart」2:33
完全未発表曲!! ピアノ、ストリングス、ドラム・・・アレサのヴォーカルも楽しげに弾むジャズポップ
4.「People」4:17
ミュージカル"Funny Girl"より、しなやかに丁寧に歌われる柔らかなスロー
5.「A Mother's Love」2:32
オルガンがゴスペル的、アレサが父でなく母を語ることが少なかったので、結構興味深いです。歌自体はジャズに乗っ取ったスロウ
6.「Friendly Persuasion (Thee I Love)」2:17
重厚なストリングスに、軽やかなギターが加わっているのがポイントかな。それでも、歌数の少ない曲が並びます
7.「But Beautiful」2:56
1964年7月14日録音(ここから11曲目まで5曲連続)。高らかなストリングスで華麗さ増し、アレサのヴォーカルはメロディの単調さ故に地味なんだけど、高なるヴォーカル部は惹き
8.「That's Entertainment」1:50
完全未発表曲!!これは3曲目の未発表曲にも言えるけど、楽しいポップ調で悪くないのに、これまでの編集盤にはハマらなかったのでしょうか。これは良いです、さっくり軽やかでご機嫌になれちゃいます
9.「Take A Look」2:40
アレサの様々なコンピ等のタイトルにも使用される曲名。強めのヴォーカルでスタート、ただしその後は地味に淡々と、それでも味あるヴォーカルなんですが曲が如何せん平坦
10.「(Ah, The Apple Trees) When The World Was Young」4:42
ピアノと1本、歌にじっくり聴き入る流れで、アレサのヴォーカルの旨みを汲みとれて何気に面白いシリアスバラード。後半、ストリングスなども入ってくるけど、実に深みを感じます
11.「Jim」2:28
少々のコーラスは目立たず、1番2番切り分けの無い展開で進行し、中域のヴォーカルで堂々たるスロウをかましてくれてます
12.「Sweet Bitter Love」2:58
7月16日録音(ここから15曲目まで4曲連続)。Van McCoy作、(豪華未発表集でも有名ですが)アトランティック期でも、更には1985年には再カヴァーするなど、コロンビア期のアレサのバラードの中でも随一沁みる傑作。オリジナルは盛り上がり度は少なめだけど、曲の良さ・アレサのヴォーカルの凛とした強さにただただ感銘
13.「Only The Lonely」4:53
ストリングスは薄めながら、ピアノとギターで世界観を深めて、ツンと煌めくアレサのヴォーカルが響き冴えるという感じかな
14.「My Coloring Book」4:07
今までにホワーっとした音が広がり、単調さをブレイク!それでも、α波出てきてしまうくらいにユッタリほっこり頭ホワワン
15.「I Wish I Didn't Love You So」2:54
最後まで、もう完全にとろけるジャズの応酬、たまらなく酔います。ヴォーカルのキレはどこまでも流石、それでも曲単位の区別がつかなくなってきた、正直
<Mono Mixes>
16.「People」4:21
1969年企画アルバム『Today i Sing The Blues』からのタイトル曲がシングルカットされ、そのB面にモノ音源として収録されていたよう。敢えてなのかな、結構雑音も入ってるんです、なんとも面白い発見!!!マスタからではなく、7インチからの復刻だったりするのかな?事情合ってそこまでしているようだったら、もう大評価!!
17.「A Mother's Love」2:31
1967年のシングル「Mockingbird」B面、モノ処理。ストリングスなどがラジオから聴こえてくるようで、品がなくなってるのが面白いかな。イメージを膨らますと、なんかスタンダードの枠に押しつぶされちゃった感じ
基本、どれも似たり寄ったりなので、この当時リリースされたとしても、よっぽどのウリが無い限りジャズの良さだけでは押し通せなかったってことかもしれないですね。要はレコーディングしたけど、レコード会社の了解は得られなかったという感じなのかな。それでも未発表曲の2曲の出来が面白かったのが大収穫!

アーティスト:Aretha Franklin
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