
先にトラヴィのアルバムが先にリリースされ、POP25位を記録。決してR&B寄りのアーティストってわけでも無かったのに、今年のグラミーで同じく活躍したシー・ローが参加したり、オートチューンキングのTペインが参加したりと、ヒップホップテイストまで強めて期待大。今となればブルーノだけが話題性になってしまっているかもしれないですけど、はじまりはあくまでも3曲目「Billionaire」にあったわけで、そんなトラヴィの奏でる音楽性にも浸かってみるのも悪くなかったです。少々リスニングポイントは遅れましたが。
1.「Dr. Feel Good (ft. Cee Lo Green)」
ブルーノも曲参加した、ルーツ的な高速リリックなバンド系ヒップホップ。シーローの勢いにもかなりサポートされ、ナイスアッパーな幕開け
2.「Superbad (11:34)」
音的にはLinkin Park 的なデジタルロックなんだけど、ヴォーカルのオートチューンが極みかな。世界観に抑揚もあって、激しいヴォーカルも聴けたり、なかなかツボを抑えた感あり
3.「Billionaire (ft. Bruno Mars)」
1stシングル、POP4位を記録。ヒップホップと爽快なポップロックなブルーノのヴォーカルが心地よいんですよね。潮風というか、街の何気ない空気感にも近い。とにかく自然体。B.O.B.「Nothin' On You」 にブルーノが参加したときもそうだったけど、誰かとコラボするときこそかなりの爽やかさに包まれるのが面白いもので
4.「Need You」
2ndシングル、POP36位を記録。勢いで乗せてしまうロックテイスト。重すぎず、軽すぎず、リズムは判り易く、サビでの同じリフでのリピートなど、シングルになったのは納得
5.「Critical (ft. Tim William)」
ポップスというか、トラヴィのヴォーカルがクリアで前にスコンと通るので、聴いてて気持ちいいなぁと。低域なヴォーカルをうまく構築させて、全体の繋がりが自然と流れていきます
6.「Akidagain」
子供たちの低域ヴォーカルをイントロ・サビに持ってきて印象的に、ピアノの転がる音も印象的なヒップホップサウンド。こういうのこそPV作ったら面白そうだなぁ
7.「We'll Be Alright」
3rdシングル。Outkast「Hey Ya」のオチャラケ抜きポップスという感じかな。判りやすいメロディは彼らの持ち味、耳に残る究極で攻め続けます
8.「Manual (ft. T-Pain & Young Cash)」
個人的にT-Pain の参加は嬉しすぎ。この曲だけはトラヴィ色ではなく、完全に客演の濃さが強いな。でも互いのバランスが失われてないのが面白み
9.「After Midnight」
うねりつつ、軽いラップに主体はロックサウンド。みんなで楽しく音楽を楽しもうという楽観的・平和的な音が渦巻いてます
10.「Don't Pretend (ft. Colin Munroe)」
ラストにしてはミディアムスローで、意味深な音を広げつつ、どうもアルバム中間曲に聴こえてしまうのがちょい微妙だったかも。ただ、不透明で行く手のない幻想的な感触も詰まってて、深い曲にも聴こえるから不思議
チャート的には振るわなかったけど、ポップ・ロック部門ではじりじりヒットし続けてアメリカでは200万枚突破だそう。ブルーノのデビュー作もそうだったけど、なんか世話しない感じで作られたかのような10曲入り。もっと作り込んでアルバムとしての面白みをもっと次回は引き立ててもらえると、だいぶ勝負作になれるような。ライトで聴きやすいEP的なアルバムとしては絶賛ってところで良いと思います。
Lazarus
アーティスト:Travie McCoy
Fueled By Ramen(2010-06-08)
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ラザルス
アーティスト:トラヴィー・マッコイ
ワーナーミュージック・ジャパン(2010-06-23)
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これって、コーナーとしてはやはりROCKに置いてあるのかな?中古で物色中なんだけど、いつもどこコーナー見ればいいか迷って、ROCK、R&B、Hip-Hopみんなチェックするんですよね。
ブルーノと同じ流れの中にあるなら、きっと楽しいはずですね、これ。