
かつて、このデビュー作には4曲のボートラを収録したリイシュー盤がリリースされたことがありましたが、いずれも『The Elecrifying』収録の曲を追加したのみ。しかーし、本作はそんな軽度なボートラではなく、アナザーテイクが4曲(1曲は既発)、さらにはモノミックスが6曲も収録されているので、これはレア度高いと思います。以前、このオリジナルLPはレビュー済だったので、ボートラの計10曲についてレビューしてみます。
<Bonus Track>
13.「Are You Sure (Rehearsal)」2:26
コロンビア期のアレサのリハーサル、当時まだ18歳。何気にアレサがしっかりした意思で指揮をとり、演奏との協調性を高めていく。演奏・プレーヤーが作っていく過程、聴き惚れてしまいました。凄い音源…だけど、これ、既に既出だったみたい…。何に収録されてたっけな?
14.「Who Needs You? (Take 9)」3:03
ここからの3曲は未発表音源。なんとも、テイク9!アレサの声はかすれてきていて、最後は咳込んだりと、アレサの粘りを感じる全体感
15.「Right Now (Take 1)」2:39
明らかにオリジナル曲と異なる爽やかテイストに驚き。出来栄えは悪くないけど、これが採用されなかった理由とまではムズイ・・・
16.「Maybe I'm A Fool (Take 4)」3:57
このテイクのほうが音は遊んでる印象、自由度が高いのは良くなかったんだろうか。。普通に聴いてると、アリとしか思えないんだけど
<Mono Mixes>
17.「By Myself」2:39
モノだと、多少籠った感じはするかな。それでも、単にミックス違いというところか
18.「Won't Be Long」2:57
2ndシングル、R&B7位を記録。音圧がステレオミックスに比べると確かに弱い、それでいて多少フェードアウトが早い。そんなところ
19.「All Night Long」3:06
17曲目に近い感想、ほんとそれ止まり。マニア向けなのでは…あるいはレコード世代へのこだわり?
20.「Love Is The Only Thing」2:44
1stシングル、B面。この曲については、無理やりステレオにするより聴きやすいです。「I Never Loved A Man」「Respect」なんかもそうだったけど、これは自然にソフトに迫ってくる音ってのが心を打つな
21.「Right Now」2:22
2ndシングルB面。もしかしたら、この時代の曲はモノ音源のほうが断然よいのかも、ここでかなり感想にブレが。当時の技術的にかもしれないけど、モノのほうが音楽ファンには嬉しいのかもね。ビートルズのモノミックスも好評だったりする昨今、改めてモノ音源に惹き込まれた感じです
22.「Today I Sing The Blues」2:48
1stシングル、R&B12位を記録。ただし、この曲についてはステレオのほうが哀愁感は強かったりするかも。なんか田舎臭さとか、音色だったり。それでも、やっぱり無難な仕上げで耳が疲れません
ありきたりな感想になってしまいましたが、このリイシューディスクは1枚目から良い仕事をしてくれています。まだまだボートラ満載のボックスなんで、細かく聴いていきたいと思います。

アーティスト:Aretha Franklin
Sony Legacy(2011-04-12)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る