laughingアレサの4thアルバム、前3枚のアルバムはPOP100入りを果たしたけど、ここからチャート圏外が続き、アレサ自身も苦悩していていた時期。良質なジャズに特化していくだけではアレサの魅力は開花せず、その他流行に埋もれてしまった模様。ボックス化によって収録されたボートラを先行して紹介しましたが、アルバム本編についてはレビューするのを、すっかり忘れてました…。データ的には、1963年4月にレコーディングされた7曲目を除き、その他11曲は6月の3日間で集中的にレコーディングされています(6月12日に1,6,10曲目、6月13日に3,8,9,11曲目、6月14日に2,4,5,12曲目を)。

1.「Skylark
2ndシングル、チャート圏外。アレサは長年に亘って歌ってきている隠れた名曲の一つ。メロウでしっとり、素敵なバラードなんだけど。後半、一部分急にヴォーカルが高音爆裂な個所があって、流石にそれには驚愕
2.「For All We Know
絶えず低域で神妙に歌われる緊張感あるスロー
3.「Make Someone Happy
ストリングスが美しく、一つのミュージカル風にアルバムが奏でられていくかのよう。ただね、ここまでスロウ過ぎて、若かりしアレサにしては少々地味な気も
4.「I Wonder (Where Are You Tonight)
共作としては、アレサ初となるレコーディング曲。当時の夫Ted White と奏でる素敵なスロウジャム
5.「Solitude
明るさループのストリングスが印象的ながら、タラランとスロウ継続。もうこの雰囲気に酔うための流れと踏まえるべし
6.「Laughing On The Outside
タイトル曲、とは言っても若干明るさがあるようなエッセンスを含む程度というか。流れに飲まれてしまってます
7.「Say It Isn't So
B面スタート。1stシングル、チャート圏外。これも、どれほどの感想のものかというと、、、結構地味な展開は変わらず。かっちょいいシャウト的高音あれど、それも僅かな繋ぎ
8.「Until The Real Thing Comes Along
丁寧に歌われる抑揚にこそ聴き惚れ惚れ。もう酔いたい時には睡眠剤。これでもかという程のスタンダードバラッド
9.「If Ever I Would Leave You
要チェック曲!アレサは2000年代になってもカヴァーするほどの、未だお気に入り。時代・声質・アレンジなどは異なりますが、オリジナルにおける堂々たるヴォーカルは流石
10.「Where Are You?
ストリングスがメロディを引っ張り、アレサのヴォーカルは熱を上げ、、、それでも総合的に盛り上がりは微妙に停滞
11.「Mr. Ugly
軽やかなヴォーカルも、スロウジャムではその発見を薄めてしまうけど。キュンと感じさせてくれり哀愁吹き抜けなエモーションはしっかり伝わります
12.「I Wanna Be Around
ラストのイントロだけは多少曲調が異なる期待を持たせつつも、全体的には抑えを感じてしまう消化不良感も多々

改めて、アレサが好む1・9曲目は改めて原曲もいいなぁと。YouTubeリンクでは、時代を経たヴァージョンを貼付。ャズを極めるが如くアルバムなんでしょうか、それが今聴くともどかしかったり、それでも統一感ある流れと思えたり。心が静を求める時には、このアレサのアルバムは素晴らしい気づきを与えてくれるのかもしれないです。

 

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アーティスト:Aretha Franklin
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