47d7e9d23e4d6625ad44bac9a1bb3ab8コロンビア期完全盤ボックスのCD11枚目『The Queen In Waiting』より、先行してレビューした1969年LP化『Today I Sing The Blues』以外の曲をレビュー。

本ボックスを買ったら、ちょっとは疑問に思う『Soul Sister』『Take It Like You Give It』が単独アルバム扱いでCD封入されてないということ。本11枚目のディスクにて、オリジナルアルバムのコンセプトとして作るに至らなかった曲の断片として、数曲ずつレコーディングされていたからと知るのです…。ここでは、そのレコーディング順に曲をピックアップしたいと思います。

1.「Tighten Up Your Tie, Button Up Your Jacket (Make It For The Door)
ここからの4曲は1965年2月24日レコーディング。『Take It Like You Give It』収録。ビッグバンド風のイントロにそそられ、そこからは軽やかなソウル風な仕上り。ストリングスが南部臭さをなくしてるけど、サザンソウルの片鱗を感じさせるクールな2分
2.「(No, No) I’m Losing You
Soul Sister』収録。「Sweet Bitter Love」のAサイドとしても有名。秋風ほのかに香る、ブルージーなストリングス強めのシリアスソング。曲の終わり方なんかは、なんか歌謡曲寄り
3.「Why Was I Born?
Take It Like You Give It』収録。「Today I Sing The Blues」のようなのっぺりとした展開に、中域伸びやかなヴォーカル。ホーンが加わったりとご機嫌なんだけど、ストリングスがどうにも強め・・・それでも、今までにないようなポップさが特に後半に詰まってて、だんだんと楽しくなってきます
4.「Hands Off
各種コンピLP・CD等に収録、テッケテケアッパーなサイケなノリ。モノミックスながらあんまり、流れだとあまり気にならなかったかな。本CDの1曲目のシングルA面としてシングル済

5.「Swanee
ここからの3曲は1965年5月25日レコーディング。『Soul Sister』収録。シングル「Cry Like A Baby」B面。これは聴けば納得のかっちょいいアレサのふくよかなヴォーカル。腹式に伸びるたくましさ。メロディ展開も実に憎めないポップフィーリング
6.「You Made Me Love You
Soul Sister』収録。シングルカット済。はちきれそうな力強いヴォーカル、マイク離し技も既に採用、ドーンとホーンにも負けじとクールニュー
7.「Until You Were Gone
Soul Sister』収録。「Lee Cross」を含むAサイドシングル、R&B31位を記録。波止場系、しっとり聴かせるジャズとは異なる味が重く響きます

8.「Mockingbird
1964年レコーディング済、オーヴァーダブされて「A Mother's Love」のA面シングルとしてPOP94位を記録。和田アキ子のような長身すぎる歌謡ショー的なビデオも一部有名では?!ちょっとしたオートチューンのようにも聴こえる曰くの作品
9.「Can’t You Just See Me
1964年レコーディング済、オーヴァーダブし直した軽快なジャンプ仕上げ。アトランティック期の息吹も感じる要注目曲。1965年POP96位を記録

20.「Runnin’ Out Of Fools
21.「Skylark


ホントだったら、20〜21曲目も紹介してしまうのがベストなんですが、まだ紹介前の『Yeah!!!』のアウトテイクなんですよ、この2曲は。おそらく、ボックス化にあたって、この2曲も『Yeah!!!』に収録しようとすると、80分を超えてしまうとかで収録断念したんだと思います。そんなわけで、このディスク11に強引収録されていたってワケで…。繰り返し、続きは『Yeah!!!』のボートラ特集にて!



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