2010年1月、テディペンの死去を受け、早くもその3ヵ月後に2010年リマスターの上で国内レコード会社が追悼の意を込め紙ジャケリイシューしたアルバムの中から、日本初CD化となる1982年の作品をレビュー(R&B6位・POP59位を記録)。でも、日本盤LPが発売されてなかったのに、今回のアルバムには『愛の贈りもの』って付いてる…。なぜ?本作品は、テディペンが1982年3月に自動車事故に遭った3ヵ月後にリリース。彼は下半身不随になる大事故となったわけで、当時の報道などでの話題性を加味し、レコード会社の目論見の上でリリースされたのは否めませんが…。収録曲は、1976〜1981年の全未発表の計8曲。ニューアルバムというよりも、未発表曲集でファンを繋いだ作品という位置づけでしょうか。
1.「I Can't Win for Losing」
2ndシングル、R&B32位を記録。Gene McFadden, John Whitehead 作。アダコン時代においてもスムースに楽しめるミディアムポップ。その中でも強めのヴォーカルが聴けるのはテディペンならでは。男らしさに、女性コーラスのスムースさ…この両者によって生まれる煌めきアーバンソウルという感じでもあります
2.「This One's for You」
Barry Manilow カヴァー、テディペンが歌うと愛のバラードそのもの。丁寧にリリックを重ね合わせていき、情熱帯びた子守唄状態。6分半、タイトル曲にもなっているけど、これが埋もれたままってのは勿体なかったから、こういう未発表曲集には素直に感謝
3.「Loving You Was Good」
フィラデルフィアサウンドそのまんまに、ナチュラルな響きが充満する爽やかディスコ。3分半程のしっぽりした展開ながら、聴きどころ多数。メロディの抑揚が抜群
4.「This Gift of Life」
1stシングル、R&B31位を記録。Kenny Gamble, Leon Huff 作(ここから6曲目まで3曲連続担当)。何よりもサウンドの上品さに、とろけるような低粋ヴォーカル。テディペン王道を貫く名曲だなぁと新発見
5.「Now Tell Me That You Love Me」
B面〜。語りにジーンと来て、淡々とバラード進行、そして最後は振り絞るように歌われていく様に、テディの表現力の幅を感じました
6.「It's Up to You (What You Do With Your Life)」
ちょろっと時代な音も入ってますが、全体的には軽やかなサウンドに乗っ取り、爽快感たっぷり。あっけらかんと、スコーンと抜けた感覚を味わえるアッパーテイク
7.「Don't Leave Me out Along the Road」
Richard Roebuck 作。涼しげなアコースティックな音に、囁くように歌うテディペン。何とも絶妙な融合。伸びやかなヴォーカルも聴けるバラードで、4曲目に続き酔いたい曲の一つだなぁ
8.「Only to You」
Ashford & Simpson作。アダコン一直線、熱く歌い上げるテディペンには、涙腺緩んでしまうなぁ。当時であれば、ここまでの力を感じると、彼の再起を信じて、またも涙涙だっただろうなぁ
当時、このアルバムが国内発売されなかった理由は何だろう…。確かにレコ会社にしたりやられたりな思いこみでしたが、内容は良かったです。録音時期にはバラツキあるようですが、うまく配置された感あり。2・4・7・8曲目なんて優秀バラード。これはベストなどでは味わいにくい、テディペン再評価につなげたい曲々・アルバムだと思います。

歌の贈り物(紙ジャケット仕様)
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