51kaVTqwbxL__SL160_カーティスにのめりこんでいた大学時代、アルバムを集めている最中でリリースされたシングルベスト。カーティスがソロになってからの20年間分、計39曲の全シングルヴァージョンを2枚のCDに亘って収録した、正にハイライトアルバム。順を追って普通に聴けばカーティスの歴史を堪能できるんだけど、今回はシングルヴァージョンのみをレビューし、アルバムヴァージョンとの違いを検証。

<Disc.1>
1.「Move On Up (Single Edit)」2:47
元が9分近くあるアッパーソウルなだけに6分もカットされちゃうと、だいぶ見解異なりそう。それでも芯の部分はきちんと残された良識あるエディット
2.「(Don't Worry) If There's A Hell Below We're All Gonna Do) (Single Edit)」3:29
雑な入りだし(カット失敗してます)、イントロ部を1分程・後奏3分カット。最後は、爆破音を追加し終了するという、凄い荒技(苦笑)
3.「Beautiful Brother Of Mine」3:10
表記はないものの、4分半もの大胆エディットを施し、さくっと曲紹介シングルに変貌
4.「Mighty Mighty Spade And Whitey (Live) (Single Edit)」3:15
ライヴ盤1曲目とて、イントロの語りをカットし、シングルヴァージョン用に編集した音からスタート。拍手は途中から被せた感じかな。そんでもって、ライヴの通しのうち半分をズバッとカット
5.「Get Down (Single Edit)」3:52
イントロ1分超は継続させ、途中のサビを短くさせつつ計2分程カット
6.「We Got To Have Peace (Single Edit)」3:37
平和な音が何とも愛しいスウィートポップ、1分程度のカットなので問題ないほうかな
7.「Keep On Keeping On
8.「Freddie's Dead

9.「Superfly (Single Edit)」3:11
アルバムヴァージョンは、ホーンが息切れて終わる一方、ここではフェードアウトにて若干45秒ほどのカット
10.「Future Shock (Single Edit)」3:38
単に薄口な編集、1分半程を後半において地味にカット
11.「Back To The World
12.「If I Were Only A Child Again

13.「Can't Say Nothin' (Single Edit)」3:38
イントロの長さは1分半超と同じ、ただしヴォーカルの入りがそれぞれ異なるのが味噌。それぞれに面白みがあります、1分半程の編集
14.「Kung Fu (Single Edit)」3:50
2分半程カット、中をあれこれカットさせてます
15.「Sweet Exorcist
16.「Mother's Son (Single Edit)」4:18
ドロ臭さを2分程削りながらも、不可思議にダークな世界観は猛進
17.「So In Love (Single Edit)」2:49
幸せに満ちたイントロは30秒ほどカット、計2分半程カット
18.「Only You Babe (Single Edit)」3:34
シカゴソウル、この頃好きだなぁ。無難に1分近く後ろをカット
19.「Party Night
20.「Show Me Love


<Disc.2>
1.「Do Do Wap Is Strong In Here (Single Edit)」3:34
何ともディスク2は1曲目のみシングルヴァージョン。2分程カットしつつも、イントロ部に微々たる異なり有り
2.「You Are You Are
3.「Do It All Night
4.「In Love In Love In Love
5.「No Goodbyes
6.「This Year This Year
7.「Between You Baby And Me (with Linda Clifford)」
8.「Love's Sweet Sensation (with Linda Clifford)」
9.「Love Me Love Me Now
10.「Tripping Out
11.「It's Alright
12.「She Don't Let Nobody (But Me)
13.「Toot An' Toot An' Toot
14.「Hey Baby (Give It All To Me)
15.「Baby It's You
16.「I Mo Git U Sucka
17.「Homeless
18.「Do Be Down
19.「Dirty Laundry


彼のアルバムのボートラには、シングルヴァージョンを1曲追加したモノなどがありますが、このベストさえ買ってしまえば、そんなボートラには惑わされず一挙コレクションできちゃいます(特に以前ドカっとリイシューされた国内盤…)。あとは、何気に音圧があがっているので、当時のリマスターアルバムを聴くよりもシングルヴァージョンを並べて聴く方が何気に勢いがあるなぁというのが大きなポイントでしょうか。同様に、カーティス在籍有無問わず、The Impressions の同ヴァージョン『Indelible Impressions : The Curtom Anthology 1968-1976』も発売されています。全部アルバムヴァージョンと同じ(恐らく)で計45曲をドカンと収録ってことで、今後こちらのベストはレビューすることは無さそうですが、興味ある方は併せてドーゾ。

Move on UpMove on Up
アーティスト:Curtis Mayfield
販売元:Sequel Records UK
(2000-01-01)
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Indelible ImpressionsIndelible Impressions
アーティスト:Impressions
販売元:Sequel Records UK
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