511lqFgXSGL__SL160_ミグエル、チャートを眺めてて知ったアーティストなんですが、かなりヒットしちゃってるみたいで、普通に過ごしてたらスルーしてましたよ、きっと。10年前だったら、R&B10位内に入る作品なら一通りチェックしてたほうなんですが、今回紹介するミグエルのアルバムはR&B9位・POP37位を記録。さらには、1stシングルはR&B TOP10ヒット。そんでもって2ndシングルはR&B2位まで上昇。なんだ?この大ヒット振りは。インディ系のアートワークの匂いがしてましたが、こういうのを今一度リアルタイムチェックするタイミングにしたいとギアを入れ直したのであります。そんなキッカケで、今日はミグエルの、そのデビュー作をレビュー。

1.「Sure Thing
1stシングル、R&B7位・POP58位を記録。Justin Timberlake にも近いナヨだけどまとわりつく、いい意味で凛とした声が何より特長。独特な風味でヴォーカルを切り刻んでいく個性にまず惹き
2.「All I Want Is You (ft. J. Cole)」
タイトル曲、2ndシングル、R&B2位(最新チャートより2週連続)・POP42位を記録。生音的・ネオソウル的な音をベースにしつつも、今のR&Bをムーディに進行させるのは、やっぱ新しいなぁと
3.「Girl With the Tattoo (Enter.Lewd)」
まず驚くのが、3曲目にしてアカペラ多重奏。ゴスペルというよりは自分の声を渦巻かせることで、可能性をばりばり試しているなぁという感じ。独特な2分弱、表記は異なれどインタールードにも近いけどね
4.「Pay Me
ここまでは、地味にも意外なシングルでしたが、4曲目での幾分ボルテージ上がる歯切れの良いヴォーカルに、何よりクールな音を連続させるダンステクニックにかっちょ良さ倍増。女性ラップのループも頭残り
5.「Quickie
変則的なリズム、ソウルでもなくテクノでもなく、不思議な音を交えて、彼のヴォーカルがどこまでも迫ってくるよう。ドラマ感もあるんだよね、なんだか最後はちょいブギーな気持ちになれたのが不思議
6.「Girls Like
90年代に戻ったような音の切り口、そこに新たなサウンドを用いたりしてバリバリ人に共感しやすいようなヴォーカルを重ねるのは、才能に酔うしかないかな
7.「Overload (Enter.Lewd)」
30秒スペイシー、チャカポカ、ヴォーカルはぶつくさ
8.「Hard Way
淡々とした音の中を、抑揚つけた勢いあるヴォーカル。アルバム前半にあったナヨ声はなくなったかな。何気にアタック強めのヴォーカルも発するんだね
9.「Teach Me
サウンドは前曲の流れにのっとり、ヴォーカルは不可思議な思惑。ラップでもないけど、ダーラダラ歌われてるのに、ミグエルにしてアリなR&Bに溶け込み
10.「Hero
ギターで強めのサウンドと思いきや、ちょい緩い展開かな。それでも、アルバムに無かったエッセンスで一味異なってて興味深かったです。そこに凛としたヴォーカルとナヨを混ぜたアンバランス感固持
11.「Vixen
もしかしたらロビン・シックあたりにも近いのかな、上質感を追及してるのか、音とヴォーカルの平均値を保とうとするっていうのかな。ここではジャズとテクノを混ぜたようなスロウ
12.「To the Moon
四つ打ち感、それでもハウス的ではないかな。テンポ良くレコーディング曲ならではの多重コーラス(ファルセット)を混ぜて完成度なかなか
13.「My Piece
アルバムは微妙にさっくり終了、おしまい感ゼロでした。あっけらかんと、ミグエル節総決算の緩R&Bで爽快に晴れやかにエンド

カリフォルニア出身の24歳、デビュー作ながら流れ的にも飽くことない展開で良かったです。このヒットを請けると、きっと次作はもっと壮大な創りになってくるかも。何度もリピートしたくなるアルバムでした。要チェックアーティスト!

 

All I Want Is You
アーティスト:Miguel
販売元:Jive
(2010-11-30)
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