51qZBZZH9aL__SL160_岡村靖幸初のコラボアルバムは、電気グルーヴの石野卓球との合作。ユニット名は、そのまんま“岡村と卓球”。元々仲が良かったのはファンの間では知られていたし、「Peach X'mas」のバギバギアッパーテクノリミックスを卓球が担当していたりもしていたので、別段このアルバムに違和感を持つファンは少なかったと思います。ただ、アートワークにしても、サウンドにしても、ほぼほぼ卓球節で彩られたリミックス作品のようになっていて、岡村ちゃんだけをゾッコンなファンは、重要な作品にはなってないと思います。僕もそこまで聴きこんではなかったけど、勝手に岡村ちゃん祭りを開催している昨今、改めてこのアルバムのバキバキ度に惚れこみ中です。オリコン32位を記録。2曲目を除き、岡村と卓球作。

1.「the splder
テクノハウス的、ピアノの音に耳を立てるけど、平々凡々な進行。岡村ちゃんのヴォーカルは、あったとしても加工されててほぼ分からず…
2.「rock'n roll slave
颯爽と高速テクノ、ダブ的に岡村ちゃんのヴォーカルが聴こえるけど、サウンドに完全消化されちゃってます
3.「new wave boy
岡村ちゃんファンには嬉しいハウスサウンド、ファンキッシュでギターのテケテケもなかなか。歌詞は分からん状態だけど、前2曲と比べればヴォーカルは結構面白く挿入
4.「come baby2 (meet you@hardrock cafe)
疑似ライヴテイク、ロッカハウス的だけど、ヴォーカル薄々とダブ展開4分弱
5.「funky pink rotor
ピコピコ平坦緩め四つ打ち系。穏やかに、淡々と楽しむポップ推し
6.「adventure (e-pop mix)
オリジナルミックスのサウンドに、完全にオートチューン化されたヴォーカルを乗せた施策。これならオリジナルだけ汲めれば良いじゃんと思っちゃうけど、アルバム流れ的には心地よいかも
7.「abnormal frequency
卓球テイスト丸出し、岡村ちゃん飲み込まれてます。幾分上質で、おしゃれフィルター系かな
8.「alfa inn
岡村ちゃんのヴォーカル続くけど、聴きとれないブツクサ延々。ピコピコハウス、渦巻く全体
9.「come baby
やっと岡村ちゃんのヴォーカルが聴きとれる先行シングルの登場!でも、サビ以外はほんと良く分からん低域でぐいぐいぐい。サウンドはプロモ的にも推せる仕上り。オリコン19位を記録。
10.「eclipse
異色かな、景色が魅せられるというか、NHKの大自然ノンフィクションのバックなんかに合いそう。ちらほら、遠くで叫ぶような岡村ちゃんが挿入されてるのは笑えるかも
11.「turtels have short legs
急転80年代的ポップテクノ、岡村ちゃんのヴォーカルじゃないなぁ。すべてが、懐かしい感覚。だけど、音の煌めきがこれまでと全然違うので、アルバムの流れが変わったような錯覚
12.「ウキウキWATCHING
おそらく、これがラストトラック扱いかな。正に岡村ちゃんが遊びそうな唯一の曲名!これ、本当に"笑っていいとも"のオープニング曲をアレンジした1分半のギャグアウトロ
13.「adventure (j-pop mix)
6曲目の歌詞がしっかり付けられたヴァージョン。岡村ちゃんのアルバムに普通に入ってても問題なし!やっぱり、Jポップってのは彼には大事な要素だなぁと、アルバムを振り返って、ここに辿りつくと改めて感じるなぁ
14.「come baby (yasuyuki okamura remix)
シングルでは、Video Edit, Takkyu Ishino Remix が収録されてたけど、これはアルバムへの採用テイク。原曲の豪快さは無くて、テケテケシリアス調。岡村ちゃんらしさを感じつつも、不思議サウンドに乖離がでかい印象

計57分程。岡村ちゃんの作品にしては曲数は多いけど、「come baby」が3テイク・「adventure」が2テイクと、オリジナルアルバムとリミックスアルバムの境目と言ったところでしょうか。英語タイトルばっか、それは違和感だったな。(実はプロモ盤所有なので詳細分からずですが)歌詞カードなしの薄いマキシシングルに、ペラっと透明ジャケ(裏表印刷だけど)のみ挿入の素気ない創り。まっ、こういう実験的作品も、彼には許せちゃうってところかな。

 

The Album
アーティスト:岡村と卓球
販売元:キューンレコード
(2003-12-17)
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The Album(初回)
アーティスト:岡村靖幸と石野卓球
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