516V7RooOIL__SL160_プリンス、1999年にリリースされたコンピレーションアルバム(未発表曲集)、POP85位を記録。この頃のプリンスって、まだまだ独自なプロモーションを展開してた感があるんだけど、個人的にはちょっと迷走している感もあったんですよね。実際、90年後半で言えばリアルタイムに3枚組『Emancipation』やArista移籍作『Rave Un2 the Joy Fantastic』なんかは聴いてたけど、微妙にコレはオリジナルの再販としか当時は思ってなく、スルー。。。それでも各国で中ヒットしてたみたいで、サクッと聴けそうなアルバムってのもあって、手に取ってみました(数年前に買ってたみたい…)。

1.「The Rest Of My Life
1分半程のサクッとした展開。軽やかな爽やかファンキーチューン。低域で素早く語り口、ピアノの跳躍感なども、夏にぴったしの懐かしフレイヴァー
2.「It's About That Walk
小ドラマのように、ポップにブギーにおどけた感覚。延々ファルセットはMJにも似てるかな、そんでもってホーンやクラップが活躍する嬉しい活力
3.「She Spoke 2 Me
8分超。岡村靖幸がリスペクトを受けるインストまんまに、ジャズ度も上げた洒落系。揺らめく全体に、徐々に曲調が変化しジャズの骨子が深く見えてきたりと不思議体感。こういった曲が埋もれてた事自体ショッキング
4.「5 Women +
すごいタイトル、、、妖艶にスロウ、完全に夜の演出ブルース。ストリングスやギターの力ってのも曲に素敵な演出
5.「When The Lights Go Down
7分超。完全にプリンスの美世界、でも控えめなのが良いな。歌いだしは2分過ぎてから、リリックはあるんだけど、囁く感じでダブ寄りってのが強いかも
6.「My Little Pill
後半5曲は前半に比べて、だいぶさくっとした展開。これは1分程のインタールード的、魔法ループにラップともいえぬ語り
7.「There Is Lonely
渋い2分半、ブルースの中のプリンスは、完全にネガティブに陥っているような感覚。それでも歌唱の美しさなど惹きもたっぷり
8.「Old Friends 4 Sale
タイトル曲、溢れるストングスやホーンは懐かしのスタンダード系。60年代ソウル風、はたまたアメリカンムービー意識か。歌唱は地を行くプリンス。説得力は半端なかったしります
9.「Sarah
アッパーにファンクなプリンス、こういうのは受けが良さそう。ひねり低い爽快突き抜けポップ満載、こういうのは捲るめく聴いてたくなるなぁ
10.「Extraordinary
ラストは、なんとも纏まり感のあるスロウムーディーバラード。それでも2分半程。セクシーな歌唱にズキュンズキュンでしょう。アッチュー間のアルバムでした

10曲・40分、前半は長尺な熱烈曲もあったけど、後半は割とさっくり。それでもインパクトを残す曲も多いところが流石だなぁという感想です。録音時期のごちゃ混ぜ感は感じさせなかったし、むしろプリンスのお蔵入りってのはキリが無さそうと思ったのが正直なところ。この10曲にしてもクオリティ高かったし。チェックして無問題なアルバムだと思います!



ザ・ヴォルト~オールド・フレンズ・フォー・セール
アーティスト:プリンス
販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
(2005-11-23)
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Vault: Old Friends 4 Sale
アーティスト:Prince
販売元:Warner Bros / Wea
(1999-08-19)
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