51uFDgxb0rL__SL160_岡村ちゃん7年振りとなる新作はカヴァーアルバムで、2枚同時発表。早速、オリコンデイリーチャートでは6位・7位に登場。ここまで可憐なチャートアクションって、岡村ちゃん的にも相当うれしいことなんじゃないかな。ただ、ファンとしてはカヴァーアルバムってことで少々悩ましかったと思いますが、ジャケが公開されるとそんな悩みは払しょく。とにかく、クールに痩せて格好よくなっちゃってて、購買意欲が湧いた人は多かったと思います。僕もそんな一人。どっちから聴こうか悩んだんですが、ひねってコチラから。

1. 5!!モンキー
2004年『Me-Imi』1曲目より。ファンクな変幻自在な実験曲をどう料理すると思いきや、うねった感覚は保ちつつ、ぐねんぐねんにひんまがったバウンス感が別の味。ヴォーカルもまずまずの復活って感じのオープニング
2. 19 (nineteen)
1988年『DATE』1曲目より、ヴォーカルの心配はだいぶ無いじゃんね。良かった、これがライヴで発揮されると嬉しいけど。ホーン強めに、青春を少し思い出せるような、照れ隠し系のドンドコダンス
3. Super Girl
1988年『DATE』2曲目より、原曲はポップさが強かったけど、四つ打ち度が強まってる印象。ヴォーカルが活き活きしてるのが収穫。ライヴテイクをスタジオでまんまに表現したっていうところかな
4. Co'mon
1989年『靖幸』7曲目より、サウンドごちゃ混ぜ・ヴォーカルもぶつくさ楽器のように混じり込んで、完全不協和音とでも言うべく靖幸カラー。ライヴの歓声も混ぜたりして、臨場感徐々に上々
5. カルアミルク
1990年『家庭教師』からの名曲をどう料理するかと思いきや、疑似ライヴ風に仕上げてきましたか。語尾の少々の変化を楽しみつつ、伸びやかなヴォーカルの復活にファンとしては涙じわじわ。ラストのアドリブ語りは無いけど、歓声をうまく取り入れて、なんだかそっと感動できる起承転結でした
6. いじわる
1988年『DATE』より、ライヴでも定番。出だしの印象的な音にキュンと来て、あとはライヴ仕様の展開。コーラスやら、観客が手を挙げる瞬間もしっかり詰まってて、ライヴ妄想への序章たる仕上り
7. adventure
岡村と卓球THE ALBUM』収録の目玉曲。絶対的にハウスのハイパー化を想像してたら、アコギベースのカントリーロックバラードになっちゃってるし、この哀愁、たまらなかった。この変化は、ここまでの中で最も裏切られたなぁ
8. 友人のふり
1989年『靖幸』からのシングル、これは完全まんまにバラード。崩しも有、ここならではのアレンジにしっかり変化。凄く、気持ちが籠ってて、切なくて、46の岡村ちゃんがこの曲に魂込めてる青春にズンズン込み入るものがあるなぁと、じみじみ
9. だいすき
1989年『靖幸』からのシングル。先行公開されてたヴァージョンはハイパーポップだったけど、3連チャンとなるバラード仕上げ。もしかしたら、バラードっていう意識はないかもしれないけど、弾き語りで今の歌う抑揚に浸れます。ライヴ的に女性コーラス、サックスの味もなかなか

9曲で44分、税込2800円。2004年のリミックス盤『ビジネス』の時は28分超で税込2500円だったから、岡村ちゃん価格として、打倒路線と考えましょう。いつか廉価盤とか出て、買いやすくなっちゃうことがあっても、なんだか許しちゃう。今のは大ファン用価格だしね(想像)。全体的に初期の曲が多くて(1988〜1990年の曲が7曲)、半数はバラード。それでも「5!!モンキー」「Super Girl」「いじわる」等の、岡村ちゃんならではのファンクさはたまらなかったかな。完全に、岡村ちゃん再評価の波に乗りまくり〜。

エチケット(ピンクジャケット)エチケット(ピンクジャケット)
アーティスト:岡村靖幸
販売元:V3 Record
(2011-08-24)
販売元:Amazon.co.jp
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